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2012. ハワード・ガードナー教授の書籍から


今朝はいつもより遅く起床したにもかかわらず、いつもと変わらずに辺りはまだ闇に包まれている。七時半を迎えても、辺りは真っ暗のままである。

ただしこの時間帯になると、通勤や通学で通りを行き交う人たちが闇の中で動いているのがわかる。今日は月曜日であり、これから新たな週がまた始まる。

今朝の起床時刻はいつもより遅かったが、昨日は夕食後から就寝までの時間にかけて作曲実践や読書を十分に行うことができていた。一昨日までは、なぜか夕食後に眠気に襲われることがあったが、それはおそらく時差ぼけの影響だったのだろう。

日本からオランダに戻ってきて一週間ほど経ってから、ようやく完全に時差ぼけが解消されたと言えるかもしれない。身体のリズムが崩れるのは一瞬だが、それを取り戻すにはかなりの時間を要することを身を持って経験した。

昨夜から、発達心理学者のハワード・ガードナーが執筆した書籍を読んでいた。これは今から45年ほど前に書かれたものであり、内容は芸術と人間発達である。

まずは序文と目次を確認してみたところ、本書は今の私にとって極めて重要な意味を持つものであることが瞬時にしてわかった。特に序文に記されているガードナー教授の言葉には共感するものが多々あり、本書の意義を強く実感させるには十分であった。

幸運にも先日、ガードナー教授とメールでやり取りをする機会があり、彼は現在また新しい大きな研究プロジェクトに従事することになったことを私に教えてくれた。ガードナー教授は今年で75歳を迎えるが、まだまだ研究者として最前線で活動をしておられる。

ガードナー教授の過去の仕事を眺めていると、随分と研究テーマに変遷があることがわかる。もちろん、人間発達という軸は一本通っているのだが、人間発達を扱うテーマが様々なのだ。

例えば、本書のように、今から45年前は芸術と人間発達についての研究を進め、それとの関係で創造性の発達についても研究をしていた。現在は、道徳性と人間発達について研究を進めているようであり、実際にハーバード大学教育大学院で受け持っているコースもそのような内容になっている。

ガードナー教授が人間発達を軸に様々な領域の研究を行い、そうした研究を75歳という年齢まで継続していることは、研究者としての私にとって規範である。 昨夜、ガードナー教授の本書の目次を眺めながら、優先して読むべき項目に印をつけた。まずはそれらの箇所を丁寧に読んでいこうと思うが、本書は全体を通して非常に意味のあるものだと思う。

本書から伝わってくる霊感のようなものを感じるにつけ、この書籍は自分の人生の舵をまた大きく切るきっかけを与えてくれるような存在に思えて仕方ない。今日は午前中に、本書とじっくり向き合いたいと思う。

現在のガードナー教授の関心は、もはや芸術教育にそれほど置かれていないのかもしれないが、芸術と人間発達のテーマに関してぜひ実際にお会いして話をしてみたいものである。

もしかすると、そのような日が近い将来訪れるかもしれない。フローニンゲン:2018/1/15(月)07:53 No.647: The Afternoon On An Icy Day

Although there are various days in our life, today was a cold day.

In the afternoon on such a freezing day, I went to the nearest post office to receive books.

One is “The Arts and Human Development (1973)” written by Howard Gardner, and the other is “Gabriel Faure: His Life Through His Letters (1984).”

As long as I can engage in writing a journal, composing music, and reading books, I believe that I can embrace such an icy day in the “flame of my existence.” Groningen, 15:52, Sunday, 1/14/2018

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