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1977. 成田空港のラウンジで


今、成田空港のラウンジでこの日記を書いている。先ほどラウンジで簡単に朝食を済ませ、いくつかの仕事をこなした。

ここ数ヶ月、いやこの一・二年継続している瞑想的な覚醒意識の中で、いついかなる時も自分の内側に自分が静かに佇んでいるのがわかる。そういう状態の中では、思考を司る仕事にすぐさま入っていける。

先ほどもラウンジでコーヒーを入れている最中に、瞑想的な自己が強く前面に現れた。絶えず瞑想的な意識状態にありながらも、そこからさらにその瞬間の自己に意識を向けると、意識の状態が一気に深まる。

まさに四六時中、何をしている時でも座禅をしているかのような感覚なのだ。

ラウンジでくつろぎながら、いくつかの仕事を集中的にこなすことができたため、ここからは何か思考や感覚が刺激されるたびに文章を書き、その他の時間は全て作曲実践を行いたい。

幸運にも、成田からヘルシンキまで到着するには10時間以上あり、出発時間も昼前であるため、機内では一睡もすることなく作曲や文章執筆に集中することができるだろう。ただし、オランダから日本に向かう機内では一睡もすることなく、それが疲れを引き起こしたことを忘れてはならない。

だが、そもそもそれは、向こうの時間の夕方に飛行機に乗ったからであって、今回はこちらの時間の昼であるから、逆に機内で睡眠を取る必要はないだろう。ただし、食後しばらくしてからは、いつもと同じように20分ほどの仮眠を取りたい。 10時間ほど経てばヘルシンキに到着し、そこから乗り継ぎをしてアムステルダムまで行く。空港ではフィンランド航空のラウンジに行き、そこでシャワーを浴びて少しばかりゆっくりとする。

ヘルシンキからアムステルダムまでの機内では、引き続き作曲や文章の執筆に時間を充てる。そうすれば、二時間ほどのフライトはあっという間だろう。

アムステルダムに到着するのは午後の六時過ぎであり、そこからフローニンゲンまで列車で二時間半ほどかかる。おそらく、その時間帯になればもはや書籍を読むような集中力は残っていないだろうから、作曲実践など、手を動かし、自分を没頭させてくれるようなことに従事したい。 ヘルシンキ行きのフライトの搭乗時刻が刻一刻と近づいている。あと30分ほどしたら搭乗のアナウンスがあるだろう。

想像していたように、日本を出発し、欧州に戻る前の感情は、以前のものと随分と異なっている。やはり、諦念の感情が自分の内面世界を満たしているからだろうか。

日本を離れることも、日本に行くことも、世界のどこに行くにも、もはや私はそれをありのままに受け入れるようになっている。まさにそれは諦念の境地の一端を垣間見せるものである。成田:2018/1/6(土)10:37

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