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1876. トマトとブルーベリーから


大学からの帰り道に行きつけのチーズ屋に立ち寄り、今日は若いチーズを購入した。先日訪れた時は、その店に置かれている一番古いであろう七年物のチーズを購入していたが、今日は対極に振り、非常に若いチーズを購入した。

七年物のチーズはこれまでこの店に置かれていなかったものであり、大変珍しいものだった。長い時間をかけて発酵されたチーズ固有の深い味わいがあったのを覚えている。

今日も同じく古いチーズを購入しても良かったのだが、なぜだか私の目にはその若いチーズが輝いて見えた。 :「あれっ、このチーズは前から置いてましたっけ?」 店主:「ええ、置いていたわよ」 この店を切り盛りする二人の女性の店主のうち、一人の方がそのように答えた。私はてっきり始めてみるチーズだと思っていたのだが、どうも私の認識の誤りのようだった。

そのチーズが若いだけあってか、他のチーズと輝きが違ったのだ。これは文字通り、物理的な輝きである。

その若いチーズには薄黄色い輝きがあったのだ。私はその光に惹かれて、他のチーズには一切目をくれず、そのチーズを少し試食させてもらうことにした。 店主:「どう?今回のチーズは若いわよ」 :「あぁ、これも美味しいですね。今日はこれにします」 これまでこの店に置かれているいくつもの種類のチーズを食べた経験から、出来立てのチーズよりも幾分かの期間発酵されたチーズの方が美味しい。そのチーズの味もまだ深みがあるとは言えなかったのだが、その輝きに独特の旨味を私は感じていた。

「光の味」とでも形容できるものが、そのチーズにはあった。また、前回七年物のチーズを切ってもらう時に、その作業があまりにも大変であり、今日は店主が切りやすいチーズを購入しようと思っていたので、その若いチーズはなおさら最適だった。 :「今日は切るのが簡単ですね(笑)」 店主:「そうね(笑)前回は本当に大変だったわよね」 店主は見事な手さばきで、一瞬にしてそのチーズをいつも通りの分量切り取ってくれた。チーズと合わせて、私はいつものお決まりである、ナッツの詰め合わせ300gとマカダミアナッツ200gを購入した。 先ほど夕食の準備をしている時に、いつもと同じようにトマトを冷蔵庫から取り出し、最近夕食後に食べているブルーベリーを準備した。よくよく二つを眺めていると、いつもより随分とサイズが大きいことに気づいた。

トマト一個の大きさとブルーベリーの一粒一粒が、いつもに比べて大きくなっていることに気づいたのだ。それらをしばらく見つめていると、冬の季節に入ったことにより肥大化現象が起きているのかもしれないと思った。

今年の夏にノルウェーのベルゲンのホテルに滞在していた時に、南極のドキュメンタリー番組を見た。そこでは、なぜ南極の生物たちが肥大化しているのかについて説明があった。

興味深いことに、生物は極度に寒い環境では肥大化する傾向があるらしい。もちろん、全ての生物がそのような傾向を示すとは限らないと思うが、南極に生息している生物たちは軒並み肥大化している傾向にある。

私は目の前に置かれたトマトとブルーベリーを見ながら、そのことについて思い出していた。目の前にあるトマトとブルーベリーは過酷な寒さを乗り越え、このように立派な実をつけたのだ、と感慨深く思った。

トマトとブルーベリーをいつもより優しくゆっくりと食べている自分がそこにいた。このトマトとブルーベリーのように、この冬を乗り越えることによって、私の内面世界もより深く、より実りの多いものになってほしいと願う。2017/12/7(木)19:42

No.521: Buoyancy of Body and Intrinsic Music

While I was taking a nap, I felt as if my body were flying.

I perceived that my body had the nature of buoyancy.

Furthermore, I had a feeling that the buoyancy might originate from the intrinsic music within my being.

In fact, I was playing piano in the semiconsciousness during the short nap.

The experience was very mysterious but intrigued for further interpretation and analysis. 14:57, Tuesday, 12/12/2017

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