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1697. 孤独の園の淵にある孤独


今朝は六時ちょうどに目が覚め、目覚めの瞬間に心身の優れた状態を確認した。この心身の優れた状態、とりわけ、身体の快調さは、昨夜の夢と何らかの関係があるかもしれない。

昨夜の夢の印象が残っているうちにそれを書き留めておきたい。昨夜は夢の中で、ある友人と共に長い道のりを走っていた。

夢の中での運動が、覚醒世界における自分の身体の調子を整えることにつながっていたように思える。だが、もう少しその夢の背景ついて書き留めておいた方がいいだろう。

夢の世界に足を踏み入れると、連続殺人の事件が現在も続いている不気味な街にいた。その街の不気味さは、単に連続殺人が水面下で起こっているということだけではない。

そのさらに水面下で、私たちには気づくことのできない重大な何かが進行しているようだった。それを象徴するように、この街の人々の表情は妙に明るい。

街のショッピングセンターに行くと、この街で連続殺人が行なわれているということにあたかも無頓着であるかのような人たちが、いつもと変わらぬ生活を送っている。人々の幸せそうな生活ぶりを表面的に見ると、この街は本当に平和だ。

しかし、事実として、今もなお連続殺人が行なわれていることは確かなのだ。それにもかかわらず、人々がそうした事件を気にかけていないことを不可思議に思っていた。

祭りの背後にある悲劇、もしくは、平和の陰にある地獄を私は見て取っていた。私は一人の友人と、このショッピングセンターに足を運んでいた。

私たちは買い物をするというよりも、人々の様子を確認するためにここに来たようだった。友人と私との間で一つの共通理解があった。

それは、犯人が次のターゲットにしているのはその友人だということである。どうやら過去の被害者の経歴を調べると、特殊な能力を持つ人たちが殺人のターゲットになっているようだった。

友人も私も特殊な能力を持っているのだが、次のターゲットは私ではなく、確実に友人であることをお互いに認識していた。ある意味、このショッピングセンターに足を運んだのは、人々の偵察のみならず、犯人をここにおびき寄せて、そこで捕まえるということにあった。

算段として、二人の能力を結集すれば、なんとか犯人を撃退することができるだろうと思っていた。ショッピングセンターを歩いていると、人々の平和そうな表情とは裏腹に、私たちの内側には何とも言えない違和感があった。

その違和感は、犯人がこの場所にいるということを静かに伝えていた。同時に、犯人の持つ力が、私たち二人の力を結集しても、到底抑えられないほどに巨大なものであることも感じていた。

欧州の主要都市の駅のような作りを持つ、この開放的なショッピングセンターの中で、私たち二人は圧迫されるようなものを感じ取っていた。友人と私が二階のフロアーの端まで歩いて行き、トイレの前を通り過ぎようとした時、犯人がトイレの中にいることを察知した。

二人とも犯人の居場所に気づいており、おそらく犯人も私たちの気配を感じていたであろう。友人と私は、焦ることなく、ゆっくりと一階につながっている大きな階段を降りていった。

この横幅の大きい階段を降りている最中、何人もの一般市民とすれ違った。相変わらず、人々の表情は明るい。

一方、私たち二人の表情は真剣なものだった。なぜなら、犯人の力が自分たちの力を遥かに凌駕したものであることに少しばかり愕然としていたからである。友人はトイレの方を見ることもせず、前だけを見て階段をゆっくりと降りていた。

私はやはり犯人の存在が気になったため、階段からトイレの方向を見上げた。すると、犯人がそこにいたのである。

犯人の姿をそこで初めて確認した。特殊な能力を持つ人間を次々と殺害していく犯人の容姿は、私を驚かせた。

犯人の容姿は極めて端正であり、年齢もまだ若い。さらに驚いたのは、彼が全裸のまま、トイレの外の壁にもたれかかり、激しく泣いていたことだ。

ダビデ像のような肉体を持つ犯人は、トイレの外の壁にもたれかかったまま、自分の右手で両目を覆うようにして激しく泣いている。

なぜ彼が泣いているのか最初は全くわからなかった。すると、目の前にいた友人の目にも涙が滲んでおり、私の内側にも何か込み上げるものがあった。

その瞬間に私は、今この場にいる三人に共通した何かが共鳴し合っていることを見て取った。

それは孤独の園の淵にある孤独だった。この一点だけが、三人に共通しており、私たち三人はそれを共通に抱えながら日々を生きていることを知った。

犯人はその場を一歩も動くことができないほどに、涙を流し続けている。だが、一切の音を漏らすことなく、大粒の涙だけが彼の目から静かに落ちていた。

孤独の園の淵にある孤独。その孤独さゆえに、犯人は実際に、特殊な能力を持つ他者を殺していく。友人と私は同様の孤独さを日々抱えながら生きている。

犯人と異なる点があるとすれば、それは、友人と私は、自己を自ら殺すのではなく、日々確かに死んでいく自己と再生を遂げる自己の双方を見守る試みに従事しているということであった。

すなわち、他者を殺すのでも、自己を殺すのでもなく、死と再生を絶え間なく遂げていく自己に寄り添いながら日々を生きているということだった。

私たち三人には、特殊な能力と孤独性という共通点がありながらも、自己の死と再生のプロセスの捉え方だけが決定的に違っていた。その違いは生き方に現れ、実際の行動の中に現れていた。

この違いがまた、私をひどくやるせない思いにさせた。ショピングセンターから外に出た時、外界はほのかな黄色い雰囲気に包まれていた。2017/10/27(金)07:16

No.342: Soothing Effect of Writing I had a trivial concern that I do not have to articulate here, but it somehow has a negative impact on my cognition.

I have to describe the present state of my mind to calm it down. Writing is very beneficial to soothe my mind.

As I mentioned before, one of the primary aspects of writing is metacognition. Observing the pacified state of my mind after writing, metacognition has a soothing effect on my mind.

The more I delve into the nature of writing, the more I discover a mystery of writing. 16:29, Tuesday, 10/31/2017

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