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1480. 辛さを抱え、無音世界からの一歩へ


自分の道。絶対にやって来ない日に向けて歩み続ける道。

この世界の人々が、各人の充実感を見出し、幸福さの中で毎日を送ることができるのであれば、それ以上に素晴らしいことはこの世にないのではないだろうか。だが、それが実現する日はやって来ない。

少なくとも、今私たちが生きている時代において、そんな日は決してやって来ない。とても辛かった。今朝はなんだかとても辛かった。

私たちが各人固有の充実さと幸福さを感じながら生きることができないこの世界の姿は、私をとても辛い気持ちにさせた。しかし私たちは、この絶対にやって来ない日の実現に向けて歩き続けなければならない。

私は独りでもその道を歩き続ける。この世界の全ての人々が充実感と幸福感に満たされる形で毎日を過ごすという、実現しない日の実現に向けて歩き続けなければならない。

自分が歩く道はそれしかない。絶対にやって来ない日に向けて歩き続けることを考えた時によぎったあの辛さが、すり減って消えてしまうほどに歩き続けたいと思う。 うっすらとした闇が消え去り、いつの間にか辺りが多色的世界に変容していた。小鳥の鳴き声が遠くの方から微かに聞こえて来る。

九月に向かう足音が聞こえる。書斎の窓の向こう側の世界を眺めてみると、道路に植えられた木々の葉が少しずつ黄色くなり始めていることに気づいた。

紅葉し始めた植物を見ると、秋の足音が聞こえて来る。新たな季節の足音を耳にしながら、自分の内側の季節の足音に耳を傾けてみる。

そこにあったのは無音の足音だった。今の私には、自分の内側の次なる季節の足音を聞くことができなかった。聞くことができたのは、その無音の足音のみである。

無音世界の中で無音を聞くということ。どうやら今の私は、この無音世界を通っていかなければならないようだ。無音即有音。

無音世界の中にはいついかなる時でも、多種多様で豊かな音が溢れているはずなのだ。その音を掴み、その音を聞き、どうしてもそれを言葉や音楽として表現したいと思う。 心を刺すような柔らかい朝日が辺りをより一層強く包み始めた。そろそろ今日の仕事に取り掛かりたい。

実現しない日の実現に向けて、辿り着けない場所に辿り着くために、今日もまた足を一歩だけ前に出したい。2017/8/28(月)

No.126: Somatic Images for Music Composition Having images in my mind is the first step for learning. The images should be connected with my body.

In other words, the mental images require my physical senses, which can be called “somatic images.”

Once I get an image of a learning object in my mind, my learning can start from there. Otherwise, it does not begin.

In any case, capturing somatic images in my mind is the initial step to learn music composition. Friday, 9/1/2017  

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