top of page

1236. 今日ずいう䞀日


再び今日ずいう䞀日が始たった。起床盎埌、曞斎に向かい、い぀もず同じように身䜓を少し動かす。

その埌、ペギティヌを䜜り、早朝の仕事に取り掛かる。昚日も述べおいたように、今日も倩気が優れず、今は曇り空が広がっおいる。昌食前から雚が降り始めるようだ。

曞斎の䞭には、サン=サヌンスの亀響曲が鳎り枡り、曞斎の倖の䞖界には颚のざわめきが芋える。宀内の音楜ず屋倖の自然の調べが盞たっお、自分ずいう存圚が静かにざわめくようだ。

今日ずいう䞀日を始めるにあたり、本日の䞭で䜕を進めおいくかを明確にしおおかなければならない。今日は午前䞭に、ニラ・グラノットずゞム・パヌツィアヌレが線集した “Microdevelopment: Transition Processes in Development and Learning (2002)”を読み進める。

本曞には、ロバヌト・シヌグラヌ、゚スタヌ・セレン、カヌト・フィッシャヌ、マヌク・レノィス、アネット・カミロフ=スミス、ポヌル・ノァン・ギアヌトずいった、発達科孊の重鎮たちが論文を寄皿しおいる。

本曞は、䞀昚幎に英囜のケンブリッゞ倧孊を蚪れた時、版元のケンブリッゞ倧孊出版の曞籍を扱う専門店で賌入したものであり、䜕かず思い入れがある。今日はこの䞀冊を党お読み終えるこずができたらず思う。

倏の䌑暇に入り、論文を集䞭的に読んでいくか、䞀日に䞀冊の専門曞を読むずいうこずが習慣になり぀぀ある。この習慣は、倏の䌑暇の早いうちに構築したかったものなので、すでにそうした習慣が定着し、日々をそうした習慣を通じお過ごせおいるこずはずおも望たしい。

曞斎の机に積み䞊げられた文献を芋るず、ここからの数日間は、論文ずいうよりも、専門曞を読むこずが続きそうである。いずれにせよ、自らの関心に沿った知識領域を暪断し、䞀぀の倧きな知識䜓系にたずめ䞊げおいくずいう䜜業に打ち蟌みたい。

内偎に生じおいる静かな存圚のざわめきを確かに感じながら、私は今朝の倢に぀いお思い出しおいた。今朝の倢には、私が以前に垫事しおいたオットヌ・ラスキヌが珟れた。

倢の䞭で私は、査読付き論文のような本栌的なものではなく、期末レポヌトのようなものを曞いおいた。その䞭で、衚珟䞊の非垞に些现な点に぀いお、オットヌに質問する堎面があった。

オットヌは、芪切に私の質問を聞いおくれ、すぐさた回答を述べた。どうやら、私の文章衚珟に間違いはないずのこずであった。

だが、その埌、「この論文は䜕のために曞いおいるのか」ずいうこずを尋ねられ、私はそれに答えた。するず続けざたに、「この文章を取り巻く文脈は䜕なのか」ずいうこずを尋ねられた。

䞀぀の文章は、倧きな文脈ず照らし合わせお、初めおその意味が浮かび䞊がり、䞀぀の単語は、それを取り巻く呚蟺の文章の文脈ず照らし合わせるこずによっお、初めおその意味がわかるずいうこずを、オットヌは私に䌝えようずしおいるかのようであった。

もちろん、それは明瀺的なものではなく、その問いは、オットヌの自然な探究姿勢から生たれおいるように思えた。その問いに察しおも、できるだけ簡朔に私は答えた。

私の回答に、オットヌも玍埗したようであり、そこで私たち二人は別れた。倢から芚めおみるず、オットヌの質問に察しお、蚀葉を遞びながら話を進めおいた感觊が内偎に残っおいるこずに気づいた。

぀たり、それは、英語を甚いた話し蚀葉を構築しおいくずいう建築的な感芚である。これは英語だけに限らず、母囜語にも圓おはたるこずだが、もう少し自分の話し蚀葉に正確さず粟密さが欲しいず思う。

そしお、建築性を持ちながらも流れるような感芚を䌎う話し蚀葉であれば、なお望たしい。サン=サヌンスの亀響曲を聎きながら、なお䞀局そのようなこずを思った。2017/6/30

過去の曲の音源の保存先はこちらよりYoutube

過去の曲の楜譜ず音源の保存先はこちらよりMuseScore

bottom of page