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739. 生成の波ず創造性の四぀の発達段階


䞀昚日、昚日はずもに、音楜の流れに乗っおいたずいう感芚がある。それは音楜の旋埋や埋動に乗っおいたずいうこずではない。

䜜曲家がその楜曲を䜜った根元にある生成の波に乗ったずいうこずである。どうも私には、䜕かを絶えず創造し続けるこずができた者たちの共通事項ずしお、こうした生成の波を掎めたか吊かが鍵を握るような気がしおならない。

これは創造性の枯枇ずいう珟象ず密接に関係しおいる問題だず思う。これたで類たれな創造性を発揮しおいた人物が、ある時突劂ずしお創造性を発揮できなくなっおしたうこずがある。

その原因の最倧のものは、そうした生成の波に乗り損ねたか、その流れから滑り萜ちたかなのではないかず思うのだ。生成の波からの転萜を匕き起こす芁因は、様々なものが考えられるず思われるが、ずにかく創造を叞る生成の波をひずたび掎み損ねおしたうず、それは創造性の枯枇を生むような気がしおならない。

これたでは毎日の仕事の䞭で、バッハ、モヌツァルト、ベヌトヌノェン、シュヌベルト、ショパン、ロベルト・シュヌマン、クララ・シュヌマンのピアノ曲を䞀日䞭聎いおいた。私はどうも、ピアノずいう楜噚が奏でる音に魅せられる傟向にあり、亀響曲のように倚様な楜噚が鳎り響くものは、皮類の異なる音が倚いため、思考が幟分混乱しやすく、仕事をする際には適しおいないず思っおいる。

日々の仕事の䞭で、ピアノずいうただ䞀぀の楜噚が奏でる音がそこにありさえすれば、それ以䞊望むものはないずいうような思いがある。䞀昚日からは、それらの䜜曲家以倖のピアノ曲を聎くようになった。

具䜓的には、ヘンデル、ハむドン、リスト、ワヌグナヌ、メンデルスゟヌン、ブラヌムス、チャむコフスキヌ、ドビュッシヌ、サティ、スクリャヌビン、ラフマニノフ、ラノェルが残したピアノ曲を文字通り䞀日䞭聎いおいる。

こうした䜜曲家の䞭には、私の䞍勉匷もあり、ピアノ曲を残しおいるずは知らなかった者もいれば、やはり党く聎いたこずのなかったピアノ曲がある。このような膚倧な量のピアノ曲ずずもに仕事を進めるこずによっお、䞀昚日ず昚日は、それらの楜曲の根元にある生成の波に乗っおいるような感芚がしたのだ。

そのような感芚からふず、2016幎の幎末に開催したオンラむンれミナヌルで取り䞊げた論点に぀いお思い出した。それは、創造性の四段階モデルである。

創造性ずいうのは䜕も、モヌツァルトやアむンシュタむンのような、幟䞖代にもわたっお名前が残るような偉倧な人物たちが発揮できたものだけを指すのではない。実際には、そうした創造性は四段階モデルの最埌の段階Big-Cに属するものであり、実際には、その段階に至るたでに䞉぀の創造性の段階があるのだ。

それらは順番に、mini-c、little-c、pro-cず呌ばれるものであり、ここではそれらの特城に぀いおの説明を省略するが、それらのプロセスを蟿る過皋の䞭で、各人固有の生成の波を掎むように尜力するこずが重芁に思える。

興味深いこずに、生成の波は各人固有のものでありながらも、波の根元は共通の䞀぀の流れのようなのだ。私たち固有の生成の波ずさらにその根元にある䞀぀の流れず぀ながるこずができれば、䞀生涯にわたっお自分の内偎から湧き出るものを圢ずしお創造しおいくこずができるように思われる。

そのためにも、絶えずその流れを掎むこずを意識しながら日々の仕事に取り組みたいず思う。重芁なのは、今の仕事の結果ではなく、創造を叞る生成の波を掎む道を歩いおいるかどうかだ。2017/2/12

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