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691. 交差再帰定量化解析と親知らずの抜歯


今日は早朝より、研究に関して昨日閃いたアイデアを早速実行に移してみた。具体的には、オンライン教室空間における教師と学習者の行動をカテゴリー分類し、定量化したものに対して、交差再帰定量化解析(cross recurrence quantification analysis)を適用するというものである。

交差再帰定量化解析をプログラミング言語のRを用いて行えることを知っていたので、早速Rを立ち上げ、分析に必要なパッケージをダウンロードした。インターネット上に参考になるプログラミングコードが幾つか存在していることを発見したため、それらを参考に必要なコードを書いてみた。

すると、それほど苦戦することなく、二つの時系列データに対して交差再帰定量化解析を適用することができた。今回はある意味、試験的にRを用いて交差再帰定量化解析を行ったに過ぎず、分析結果は後ほど丁寧に解釈したいと思う。

分析結果の解釈のみならず、分析を適切に行うためのデータの加工の仕方がこれでよかったのかを確かめるために、非線形ダイナミクスを専門とするラルフ・コックス教授のオフィスに近々足を運ぼうと思う。

今回Rを用いて交差再帰定量化解析を行ってみて、もう一つ付け加えておく必要があるのは、論文に掲載するためにより見栄えの良いプロット図を作成しなければならない、ということである。Rに最初から備わっている “plot ( )”という関数を用いると、あまり綺麗なプロット図を描くことができない。

そこで、 “ggplot2”というグラフィック専用のパッケージを以前にダウンロードしていたことを思い出し、そちらを用いてコードを書いてみたのだが、うまくプロット図を作成することができなかった。表示されたエラーメッセージを見ても、具体的にどこに問題があるのかすぐには特定できなかったため、また後日この問題を解決したい。

とりあえず、Rを用いて交差再帰定量化解析が無事に行えることがわかったというのが、今日の小さな進展だろう。そうこうしているうちに昼食の時間となった。

昼食後、20分間の仮眠を取った後、いよいよ親知らずを抜きに歯医者に向かった。親知らずを抜く際の様子や抜歯後の食事などについてあれこれ考えながら道を歩いていると、すぐに歯医者に到着した。

受付の人が指摘するように、思ったよりも早い時間に到着したので、待合室で持参した論文を読んでいた。差し迫る治療について不安に思っていたのだろうか、論文の内容がほとんど頭に入ってこなかった。

この論文は、発達的な精神病理に対してダイナミックシステム理論を活用するものであり、特に「状態空間分析」の手法を取り上げたものである。治療に対する不安を押しのけ、唯一、私が面白いと思い、書き込みのコメントを残していたのは、ダイナミックシステムが持つ「多重安定性」という特性であった。

多重安定性とは、ダイナミックシステムが持つ状態空間の中で、幾つかのアトラクターが並存しているという特性である。この概念を用いれば、意識の重心の変動に関して、既存の発達理論ではうまく説明できないことが説明可能になるだろうし、同様に、能力の変動に関してもより納得感のある説明が可能になるだろうと思った。

そのようなことを考えていると、私の名前が呼ばれ、治療室に入った。麻酔のおかげもあり、親知らずを抜く際の痛みは全くなかった。また、抜歯後、既に麻酔が切れている時間帯になったが、特に痛みなどはない。

とりあえず、ホッと胸をなでおろした。今日の夕食を含め、少なくともこれから数日間は、傷口を広げないように柔らかいものを意識して食べようと思う。2017/2/12

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