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662. 夢見と覚醒の狭間


今朝は起床直後、夢の中の意識と覚醒後の意識の狭間に少々漂っていたように思う。この意識状態は大変不思議なものであり、思いがけないアイデアが湧き上がってきたり、覚醒中の意識では見ることのできないビジョンが脳内で知覚されることがよくある。

今日も何かしらの思いがけないアイデアが表出していたのであるが、とかくそれらを書き留めておくことなどもしなかったために、それらはどこかに飛び去ってしまった。今この瞬間の内側に感触として残っているのは、ある二つのテーマに対する自分の確信であった。

命題の内容すらも忘れてしまっているのだが、ある二つのテーマについて思考が働いていたのは覚えており、それらのテーマに対して確信を持った回答が湧き上がっていることだけは覚えている。それらが何であったかは、いずれ覚醒意識の中で思い出すであろう。

そして、ビジョンに関しては何の変哲も無いものである。夢見と覚醒の狭間に位置する意識状態の中で、私はよく専門書や論文を読んでいる。今日も、自分の脳内である論文が鮮明に想起され、それを読んでいたのだ。

いずれの体験にせよ、脳と意識が持つ不思議な特性が生み出したものであることに変わりはないだろう。

早朝起きてみて気づいたが、フローニンゲンに戻ってきてから新しい食生活にしたことが功を奏してか、肌の調子がとてもいい。食生活に変更を加えたのは、サラダにかけるオイルを三種類の有機オイルに変えたこととニシンの酢漬けを毎日食べるようにしたことぐらいなのだが、その効果は大きいように思う。

自分の各種の臓器を観察してみると、特に腸の調子がとてもいいことに気づく。この食生活は是非とも継続させていきたいと思う。一方、フローニンゲンに戻ってきてから、オランダ語のテキストがなかなか進まない状態が続いていた。

確かに、フローニンゲンに戻ってきてからも毎朝オランダ語の音読をしているのだが、それは過去に学習した箇所ばかりであり、新しいチャプターになかなか進んで行く気力がなかったのだ。

今日から心機一転、新しいチャプターに入り、再びオランダ語学習を少しずつ前に進めるようにした。これらがフローニンゲンに戻ってきてからの近況である。

それにしても、昨日のクネン先生とのミーティングは、とても意義深いものであったと改めて思う。先生からの何気ない一つの助言により、視界が一挙に開けた感じがしたのである。

やはりアドバイザーがいるのといないのとでは、研究の進展や深度に大きな差が出ると思った。こうした優れた支援者の存在は、スキャフォールディング効果を生み出し、私の最近接発達領域をさらに押し広げ、自分の機能レベルを向上させてくれることにつながるのだと実感している。

他者との対話が何らかの突破口を開きうるという事実を目の当たりにしたような体験であった。昨日のクネン先生からのフィードバックを受けて、今日も研究を少し前に進めておきたい。

同時に今日は、第二弾の書籍の原稿に加筆修正を行いたいと思う。今日も静寂さの世界の中で、着実に自分の探究と仕事を進めていくことになるだろう。2017/1/17

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