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【フローニンゲンからの便り】16839-16842:2025年6月18日(水)



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タイトル一覧

16839

日本法相唯識と量子論の哲学に魅せられて

16840

今朝方の夢

16841

今朝方の夢の振り返り

16842

素粒子の結合メカニズムに関心を持って

16839. 日本法相唯識と量子論の哲学に魅せられて 

                 

時刻は間もなく午前6時半を迎える。今、優しい朝日が地上に降り注いでいる。最近は日の出の時間が本当に早くなり、午前5時が日の出の時間だ。真冬においては日の出の時間が午前8時半になることもあるので、それと比べると3時間半も時間が違う。太陽の恵みを感じられる今、存分にその恩恵に授かりたいと思う。昨日、他の学者の、そして将来の学者の踏み石になることができればそれで良しという思いが立ち現れた。それは以前から持っていた思いなのだが、それが再燃した。何か大きな業績を残すこと以上に、自分の探究が誰からの探究を促すちょっとした下支えになればそれで十分である。そのような慎ましい気持ちがふと芽生えた。誰かの大きな業績の背後には、それを支える踏み石や屍となったような膨大な研究がある。自分の研究もそうしたもののうちの1つに留まるかもしれないが、それはそれでいい。研究に従事している自分が幸せを感じていることがまずそれを肯定させ、そして自分が行った探究が何らかの形できっと世界のどこかの誰かの探究に幾ばくかの影響を及ぼすであろうことが想像されるゆえにそれを肯定させる。自分という存在も自らの取り組みも、誰かから相続されたものであり、そして相続していくものである。そこには連綿と続く相続の流れだけがある。全ては諸行無常であり、自己の存在も自らの取り組みもそうだ。しかし、それらは必ず世界の誰かに何らかの形で相続されていく。そうした相続の流れを大切にして、日々の研究に従事する。それともう1つ、確かに自分は瑜伽行唯識学派を探究しているが、まず自分が専門として確立するべきは日本法相唯識である。中国の法相宗でも朝鮮のそれでもなく、日本の法相宗の思想を学んでいく。昨日読んだ日本語の専門書曰く、中国では法相宗とは呼ばず、それは日本から見た時の呼称とのことだった。中国では、法相宗を開いた慈恩大師に尊敬の念を込めて、慈恩宗と呼ぶらしい。いずれにせよ、まずは自分は日本法相唯識に関して関連文献をどこの誰よりも読み込んでいく。それを通じて、この分野が自分の専門だと言えるようにしていきたい。この領域の専門性の確立に5年から10年の時間を充てる。その探究の気分転換として、自分がもう1つ関心を寄せている量子論の哲学についても探究を並行して進めていく。すでに量子仏教の書籍を通じて量子論の哲学についての探究を開始しているが、この秋か冬にこの分野の専門書も一括注文する予定である。唯識思想と量子論の哲学は、深層次元で強く響き合っている。それを感じざるにはいられなく、両者を探究せずにはいられない気持ちである。両者の地道な探究が双方の分野での専門性の確立を実現したとき、2つの専門性は自分の中で統合され、意識とリアリティの地動説の提唱に向けて何か成果をもたらすだろう。そのような期待と希望に包まれる朝である。フローニンゲン:2025/6/18(水)06:37


16840. 今朝方の夢

         

今朝方の夢としてまず覚えているのは、見慣れない学校の大きな図書館にいた場面である。図書館の2階か3階のフロアにいて、そこには各生徒に割り当てられたブースがあり、それぞれの生徒はそこで勉強ができた。自分は窓際に近い場所にブースがあてがわれており、隣には高校時代のサッカー部の副キャプテンの友人がいた。彼は何かを食べながら勉強していて、ちょうどそれを食べ終えたところで、食べ物の包装紙を捨てようとしていたが、足元にゴミ箱がないことに気づいたようだった。私は即座に動いて、窓際の机の下に誰も使っていないゴミ箱があったので、それを一応近くに座っていた友人に誰も使っていないかを念のため確かめた上で彼のところにゴミ箱を持って行った。彼はお礼を述べ、そこから少し言葉を交わして、自分も勉強しようと思った。椅子に座ると、椅子の上に洗濯機から取り出したばかりの湿ったバスタオルとセーターがあり、それをブースの脇にかけて乾燥させようと思った。すると、館内にアナウンスがあり、どうやら今から緊急の全校集会があるようだった。何やら、今学校では女子生徒の間で危険なドラッグが蔓延しているとのことで、それに対する注意と抜き打ち検査を行うとのことだった。その瞬間に私の脳裏には、うちの学校の女子生徒たちが街頭でインタビューを受けている様子が想起された。そこで彼女たちは、日頃の鬱積を晴らしたり、今ここではない別の世界に関心があるために危険なドラッグを危ないことを承知で摂取しているとのことだった。彼女たちが摂取しているのはサイケデリクスでもハードドラッグでもなく、新種のドラッグのようで、それゆえにどのような副作用を引き起こすかわからない怖さがあると思った。集会のアナウンスを受けて、図書館からは全ての生徒がいなくなった。しかし自分はまだフロアに残っていて、これ以上フロアに残っているのが見つかると、先生に怪しまれると思ったので、自分は一刻も早く体育館に移動しようと思った。すると電気が消えた図書館に誰か先生が確認にやって来たのがわかったので、私は宙に浮いて、天井付近を移動しながら図書館を後にすることにした。 もう1つ覚えているのは、現在アメリカの野球のメジャーリーグで大活躍しているある選手が通っている立派なジムにいた場面である。そこは日本で、その選手が日本に一時帰国した際に通っているらしかった。その選手のことをよく知っているトレーナーの方に、その選手がどのようにトレーニングに励んでいるのかを色々と聞いた。トレーニングのメニューの内容から始まり、トレーニングの頻度や時間などを尋ねた。すると、いずれもその選手とトレーナーの方がよく練ったものであることが伝わってきた。その選手のトレーニングの話を聞いて、自分も参考にできるところがあるなとトレーニングのモチベーションが上がったところで夢から覚めた。フローニンゲン:2025/6/18(水)06:52


16841. 今朝方の夢の振り返り


今朝方の夢は、二幕構成の劇のように、知的世界を象徴する図書館の場面と、身体的エクセレンスを象徴するジムの場面とが対照的に配置されている。前者では集団的危機が、後者では個人的高志が描かれ、両者を貫くのは自己の成熟過程における「世話人=調停者」としての主体像であると読めるとChatGPTは述べる。まず見慣れぬ学校の大きな図書館は、現在取り組んでいる広範な学際的研究――唯識·量子意識論·宗教学·心理学――の知の総体を象徴する書架空間である。高層階に設えられた個別ブースは、個体化した探究領域を表し、窓際という配置は外界(社会·歴史·未来)との通路を確保した開放的立場を示唆する。高校時代のサッカー部の副キャプテンという友人は、かつて共有した協働と身体性の記憶であり、知の孤室へ「身体感覚」を呼び戻す媒介者である。彼が包装紙の行き場を失って逡巡した瞬間、自分は即座にゴミ箱を運び、使用可否を確認したうえで差し出す。これは自己の内なる「管理機能」――煩雑さを整理し、共同体の円滑を保つメタ技能――が自動的に働くさまを示す。椅子上の湿ったタオルとセーターは、学修空間へ入り込んだ生活的·身体的残滓であり、乾かして整える行為は「感情·肉体の湿り気」を認識し、知的作業の周縁で丁寧にケアする姿である。直後に流れるドラッグ蔓延のアナウンスは、集合的無意識内で未検証の新奇体験――とりわけ意識変容技法への関心――が拡散しつつある現状を映す。女子生徒が未知の薬物に惹かれる情景は、日常の鬱積や「別の世界」への希求という普遍的衝動を暗示し、自身が取り組むサイケデリクス研究と危険性評価への内的緊張を投影する。全校集会の号令で群衆が去るなか、自分のみが残存することは、自身が「検査を行う側か、される側か」というアイデンティティの狭間に立ち、探究者としても当事者としても振る舞い得る二重性を象徴する。照明が落ち、教員が巡回する暗がりで天井近くを浮遊する場面は、「高次視点」獲得のメタファーであり、リスク管理と自由意志を両立させる意識の軽やかさを示す。ここで浮上する教師の影は、外的規範や良心の監督機能であり、主体はそれを回避するというより俯瞰する立位を取る。続くジムの場面では、メジャーリーガーという卓越性の象徴が登場し、彼の帰国先での鍛錬法が詳細に語られる。これは学問的高みだけでなく、身体的·実践的高みをも希求する自己の全人的志向を映す。トレーナーとの対話は、先の図書館で発揮された「世話人」的性質が、今度は自らの向上に向かう転用であり、抽象的知識を身体的ルーチンへと翻訳する工程であると読める。夢醒め際に高まったモチベーションは、理論と実践の合一という次段階への推進力を告げているとChatGPTは述べる。総合すれば、この夢は、知識蒐集と身体修練、集団の危機管理と個人のセルフマスタリーという二重テーマを通じて、「管理·調停·統合」を司る主体機能の成熟を示唆する。図書館の静謐とジムの熱気は、ヴァイタリティと沈思黙考の往復運動を象徴し、その循環を保つ鍵が他者への細やかな配慮と自己鍛錬の両立にあることを示す。危険な未知のドラッグは、意識研究の新領域への誘惑と潜在リスクを表し、浮遊する身体は倫理的俯瞰視点の獲得を告げる。かくして本夢は、知·身·倫理を統合する次なる段階へと歩みを進めよ、と語る内なる予言であると言えるだろう。フローニンゲン:2025/6/18(水)07:20


16842. 素粒子の結合メカニズムに関心を持って

  

昨夜、量子、ないしは粒子が複数集まる結びつきに関心を持ちながら就寝についたのを思い出した。粒子はどのように互いに結びつき合うのかについて少し調べてみた。粒子、すなわち素粒子が結びつき、複雑な構造を形成するのは、自然界に存在する4つの基本的な相互作用――強い相互作用、電磁相互作用、弱い相互作用、重力相互作用――によるものである。まず、最も強力な相互作用は強い相互作用であり、これはクォーク同士を結びつけて陽子や中性子といったハドロンを構成するものである。この力はグルーオンと呼ばれるゲージ粒子によって媒介され、非常に短い距離(約10⁻¹⁵メートル)でしか働かないが、その範囲内では他のいかなる力よりも圧倒的に強力であるとのことだ。また、この強い相互作用は陽子と中性子同士をも束縛し、原子核という構造体を維持する核力としても働いている。次に電磁相互作用は、電荷を持つ粒子間に働く力であり、光子を媒介として伝達される。この力は電子を原子核の周囲に束縛する働きを担い、原子構造の維持に不可欠である。また、複数の原子が互いに電子を共有することで化学結合を形成し、分子を構成する際にも電磁相互作用が中心的な役割を果たす。電磁力は強い相互作用ほどではないが、非常に広い距離にわたって作用しうる。弱い相互作用は、主に素粒子の崩壊や変換過程に関与する力であり、WおよびZボソンと呼ばれる質量を持つゲージ粒子によって媒介される。この力は中性子が陽子に変わるベータ崩壊などを通じて、宇宙における核反応や素粒子の生成·消滅を可能にしている。作用範囲は極めて短く、通常の物質構造の安定に直接関与することは少ないが、その存在は宇宙の進化や元素合成において極めて重要である。最後に重力相互作用は、質量を持つすべての粒子間に働く引力であり、最も身近でありながら、最も弱い力でもある。重力は量子論的には未だ完全な記述がなされていないが、一般相対性理論によって時空の曲率として捉えられており、宇宙規模の構造形成――星、銀河、銀河団――においては主導的な役割を果たしている。仮説的にはグラビトンと呼ばれる粒子によって媒介されるとされるが、その存在はいまだ確認されていない。このようにして、自然界の基本相互作用がそれぞれの階層において異なる役割を果たすことにより、クォークから陽子·中性子、原子核、原子、分子、さらには生物や天体に至るまでの多様な構造が形成されているのである。興味深いのは、そこに働いているのは4つの相互作用ということで、そこからも全ては関係性によって成り立っていることがわかる。フローニンゲン:2025/6/18(水)07:25


Today’s Letter

The underlying nature of reality is a constant series of interactions. Everything comes and goes through interactions. The interactional field can be called the ālayavijñāna (storehouse consciousness) or the quantum potential field. Groningen, 06/18/2025

 
 
 

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