【オランダ生活最後の記念講座】『心の複雑さに向き合うとは、どういうことか』完全解読!監訳・翻訳者と読み解く「複雑性の心理学」実践講座
- 15 分前
- 読了時間: 5分

皆さま
春爛漫の心地よい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
2026年4月末よりスタートする新しい講座のご案内をさせていただければと思います。
今回の講座のテキストは、私が監訳を務め、2026年3月に上梓したマーク・フォーマン著『心の複雑さに向き合うとは、どういうことか:成人発達理論がひもとく痛みと成熟の心理学』です。
今回の講座で私たちが向き合うのは、「治癒(癒やし)」と「発達(成長)」は決して切り離せない不可分なものであるという真実です。
過去の傷を癒やすことと、未来へ向けて自己を成熟させること。この両輪がどのように噛み合い、一人の人間の変容を導くのか。そのダイナミズムを、本書は鮮やかに描き出しています。
本書の原著のタイトルには「サイコセラピー」という言葉が含まれていますが、その射程は臨床の場にとどまりません。コーチング、組織開発、教育、マネジメント。他者の成長を心から願い、そのプロセスを支えようとするすべての対人支援者の方々にとって、本書は智慧の光をもたらしてくれるはずです。
全22回にわたる今回の講座の旅路は、大きく3つのフェーズで構成されています。
1. 理論の精読(第180回〜第193回:今回の講座も「加藤ゼミ」の一環として開催するため、該当する回は第180回のクラスからになります)
全14章を毎週1章ずつ丁寧に読み解きます。四象限モデル、三種類の無意識、発達のライン、そしてプレパーソナルからトランスパーソナルに至る11の発達段階。これらを単なる知識としてではなく、目の前の人間を理解するための「生きた地図」としてインストールしていきます。
2. 5段階の徹底的なリフレクション(第194回〜第198回)
膨大な情報を扱うからこそ、本講座では「まとめ(復習)」の回を5回設けています。理論の基礎から、発達段階ごとの世界観、そして支援者自身の道まで、学んだ知識を対話を通じて繋ぎ合わせ、自分自身の血肉へと変えていくプロセスを大切にします。
3. 発達測定の深淵を体験する(第199回〜第201回)
今回の学びの旅の締めくくりとして、成人発達理論における泰斗、スザンヌ・クック=グロイターの「自我発達測定(SCT)」のエクササイズを3回にわたり実施します。理論という地図を理解したあと、自分自身の内面という「領土」を実際に歩いてみる。これこそが、本講座のハイライトとなります。
講座で皆さまと共に探究したい問いは、次のようなものです。
なぜ、ある人にとっての「癒やし」が、別の人にとっては「停滞」になるのか。
人間の「痛み」を、どのようにして「成熟」へのエネルギーへと変容させられるのか。
支援者である私たち自身は、どのような視座(レンズ)を持って世界を見ているのか。
扱う内容は大学・大学院レベルの理論も含まれますが、これまでのゼミと同様、対話と協働を大切に進めていきます。専門用語についても文脈を押さえながら丁寧に解説しますので、どうぞ安心してご参加ください。
発達の地図を手に入れることは、世界をより多層的に、そして慈しみを持って眺める力を得ることでもあります。
この春から秋にかけての約5か月間が、皆さまにとって、心の深淵に触れ、新たな自己と出会う豊かな時間となることを願っています。
私事ではございますが、この秋から英国エディンバラ大学に拠点を移し、日本仏教・唯識学の研究に従事することとなりました。
足掛け10年のオランダ生活を締めくくる最後の講座として、私自身の新たな探究の息吹も分かち合いながら、皆さまと濃密な時間を過ごせれば幸いです(なお、英国移住後も本ゼミナールは変わらず継続いたします)。
皆さまと学びをご一緒できることを、心より楽しみにしております!
加藤洋平
⭐️講座(ゼミナール)のお申し込みはこちらより
【コーススケジュール(日本時間の21:00-22:30)】
第180回のトピック(4/25):第1章「インテグラル・サイコセラピーの原則」
第181回のトピック(5/2):第2章「心理療法における四象限モデル」
第182回のトピック(5/9):第3章「発達への衝動と三種類の無意識」
第183回のトピック(5/16):第4章「発達のダイナミクス」
第184回のトピック(5/23):第5章「発達のライン ―― 認知・自己システム・成熟」
第185回のトピック(5/30):第6章「プレパーソナル段階のアイデンティティ発達」
第186回のトピック(6/6):第7章「初期・中期パーソナル段階のアイデンティティ発達」
第187回のトピック(6/13):第8章「後期パーソナル・トランスパーソナル段階のアイデンティティ発達」
第188回のトピック(6/20):第9章「プレパーソナル~初期パーソナル段階への介入」
第189回のトピック(6/27):第10章「中期パーソナル~トランスパーソナル段階への介入」
第190回のトピック(7/4):第11章「インテグラル・サイコセラピーにおける心の深層性」
第191回のトピック(7/11):第12章「インテグラル・サイコセラピーにおけるジェンダーとタイプ」
第192回のトピック(7/18):第13章「インテグラル・サイコセラピーにおける多様性」
第193回のトピック(7/25):第14章「インテグラル・サイコセラピストの発達」
第194回のトピック(8/1):まとめ(その1)「インテグラル理論の基礎(第1章~第2章)」
第195回のトピック(8/8):まとめ(その2)「発達のダイナミクスと構造(第3章~第5章)」
第196回のトピック(8/15):まとめ(その3)「発達段階ごとの世界観(第6章~第8章)」
第197回のトピック(8/22):まとめ(その4)「発達段階ごとの支援方法(第9章~第10章)」
第198回のトピック(8/29):まとめ(その5)「統合的な視点と支援者の道(第11章~第14章)」
第199回のトピック(9/5):発達測定エクササイズ「スザンヌ・クック=グロイターの自我発達測定を体験してみよう」(その1)
第200回のトピック(9/12):発達測定エクササイズ「スザンヌ・クック=グロイターの自我発達測定を体験してみよう」(その2)
第201回のトピック(9/19):発達測定エクササイズ「スザンヌ・クック=グロイターの自我発達測定を体験してみよう」(その3)
⭐️講座の期間は、4/25から9/19までのおよそ5ヶ月間です。講座終了後、そのタイミングでゼミナールをご退会いただけますし、継続してその後の講座にご参加いただくこともできます。
⭐️ご参加いただいた日から過去のゼミナールの講座の全てのアーカイブ動画をご視聴いただけます。また、現在進行中の「成人発達理論大全(シリーズ3):ピアジェから現代理論まで、発達思想の全体像を学ぶ」の講座の最後の数回のクラスにもご参加いただけます。
⭐️講座(ゼミナール)のお申し込みはこちらより


コメント