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8600-8605: カウナスからの便り 2022年6月13日(月)

更新日:2022年6月17日



No.3720 開かれた宇宙の眼_Awaken Eyes of the Universe


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1601, Vibrant Energy

Eindhoven airpot has vibrant energy in the early morning.

People who are going to travel are energized by the energetic atmosphere.

My spirit resonates with the energy.

Eindhoven Airport; 06:38, 6/13/2022


No.1602, Self-Defense

The more technology develops, the more we need to protect our consciousness.

Because it is almost always exposed to stimuli.

Our consciousness is constantly being hijacked.

Being fully aware of hijacking is one of the important self-defense techniques.

Eindhoven Airport; 07:52, 6/13/2022


No.1603, Mutual Friends

Time becomes space.

Space becomes time.

Both time and space are mutual friends.

On the Flight to Kaunas; 09:10, 6/13/2022


No.1604, Quietness in Kaunas

I love this quietness in Kaunas.

I can fully enjoy meditative lingering at this moment.

At the Bus Stop at Kaunas Airport; 12:43, 6/13/2022


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(3つ)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

8600.【カウナス旅行記】アイントホーフェン空港に向かうバスの中より

8601.【カウナス旅行記】アイントホーフェン空港での今朝方の夢の振り返り

8602.【カウナス旅行記】護「識」術としての自己防衛

8603.【カウナス旅行記】事物と遊離した時/観想的残居の大切さ

8604.【カウナス旅行記】記憶

8605.【カウナス旅行記】地図の味わい


8600.【カウナス旅行記】アイントホーフェン空港に向かうバスの中より


時刻は午前5時半を迎えた。たった今、アイントホーフェン中央駅からアイントホーフェン空港に向かうバスが出発した。幸いになことに、バス停に到着したら、予定よりも1本早いバスに乗ることができた。今日は早めに起床し、早くホテルのチェックアウトをして良かったと思う。今朝方は午前4時半に目覚め、その頃にはもう薄明るくなっていた。小鳥たちも鳴き声を上げていて、爽やかな朝の世界があった。今日は月曜日だが、まだ朝早い時間ということもあって、バスの窓から外を眺めても、それほど人はいない。バスの乗客は自分のように、これからどこかに旅行に行くような高揚した雰囲気をしている。


そういえば、一昨日から蕁麻疹がだいぶ収まり、昨日はほぼ全く蕁麻疹が出なかった。蕁麻疹が出るときは、食物アレルギーとおそらく関係して、夜の入浴後に症状が出ることが多かった。そうしたことを考慮して、一昨日からは浴槽に浸かってゆっくりすることを我慢し、シャワーだけで済ませるようにした。すると、蕁麻疹はほとんど出なかったのである。


今、バスの運転手さんが明るい声を乗客全員にかけた。乗客の1人の若い女性が今になって思い出したのか、バスのカード機にバスカードを読み込ませ、チェックインをしたのである。それに対して運転手の中年の優しそうな男性が、「別にそれをする必要はありませんよ。してもいいですけどね」と笑いながらオランダ語と英語で述べた。それに乗客一同が笑みを浮かべた。バスの中の雰囲気は良く、空港に向かう町の雰囲気も落ち着いていて、お洒落な建物が目立つ。


さて、蕁麻疹の件であるが、カウナスに到着してみて、例えば今日浴槽に入浴してみてどのような反応が身体に出るかを確かめてみようと思う。また、食べ物に関して言えば、これまで朝に飲んでいたヨーグルトとアレルギー反応を起こした可能性が高い。いつもヨーグルトに小麦若葉を混ぜていたので、その可能性もまだないとは言えないので、旅行から帰って来てからはヨーグルトを控え、小麦若葉を摂取してみてどのような反応が出るかを確認してみよう。そして今日から滞在するカウナスのホテルでは朝食が付いているので、朝食の際にチーズを摂取してみて、チーズに対する反応も確かめてみる。普段摂取している豆乳は、乳製品というよりも大豆食品に該当するであろうから、大豆アレルギーがないかも確認してみよう。さて、もう間も無くアイントホーフェン空港に到着する。空港に到着したら、チェックインカウンターに行き、今日はスーツケースを預けてもいいかもしれない。ホテルでもらった水があり、それをカウナスまで持っていくのであれば、スーツケースに入れて、チェックインカウンターで預ける必要がある。このあたりはまだ空港に到着して時間があるので、到着してから考えてみようかと思う。アイントホーフェン空港に向かうバスの中:2022/6/13(月)05:51


8601.【カウナス旅行記】アイントホーフェン空港での今朝方の夢の振り返り


先ほど、無事にアイントホーフェン空港に到着した。午前6時を迎えようとしている空港は、想像以上に人が多くて驚いた。確かにアムステルダム国際空港と比較してこじんまりはしているが、フローニンゲン空港よりも大きく、欧州各地への路線も充実しているのでこれだけの人が朝からいるのだろう。カウナス行きのフライトは1週間に2本しかなく、それを考慮して、どれだけの人がこれからカウナスに行くのか気になるところである。予想としては、欧州の他の町に向かう人よりも少ない人数になるのではないかと思う。バスを1本早めたことにより、チェックインカウンターがまだ開いていない。カウナス行きのフライトの運行会社はWizz Airというところが今回初めて使う。この航空会社はどこの国のものなのか事前に調べておらず、カウナスのホテルに到着したらちょっと調べてみよう。


さて、アイントホーフェン空港の椅子に腰掛けながら、今朝方の夢について振り返っている。今朝方は、欧州のどこかの街にいる夢を見た。そこは北欧のどこかの国の街のように思えた。随分と肌寒く、街には雪が降っていた。その街は、周りが森で囲まれていた。私はその街の住宅街にいて、ある調査を行っていた。目的は、この辺りにエイリアンの取り憑かれた人間がいるという報告を受け、その調査をするためだった。しばらく街を散策していると、ある家の方から悲鳴が聞こえ、そこに駆けつけた。すると、1人の女性がエイリアンに取り憑かれた男性に襲われそうになっていた。そこで私はすかさずエイリアンに攻撃を加え、女性の救助をした。エイリアンを撃退するときに、エイリアンの体を後ろから抑え、柔術の技を使ってエイリアンを頭から真っ逆さまに凍った湖の上に叩きつけた。それを何度か繰り返して行うと、エイリアンは死んでしまったかのように大人しくなり、穴の空いた湖の中に沈んでいった。エイリアンを撃退すると、女性からお礼を言われたが、それも束の間、また別のエイリアンが現れたのである。さすがにすぐにまたエイリアンと戦うのは少し大変で、今度は違う戦い方をしないといけないと思っていたところ、突然後ろから、「伏せなさい!」という英語が大声で聞こえて来て、突際に伏せた。すると、アフリカ系の恰幅の良い女性が、マシンガンを発砲し始め、エイリアンを撃退した。それはそれで有り難かったが、その女性はマシンガンの使い方に慣れていないようで、流れ弾が四方八方に飛び交っていた。私は体を伏せて前方に進んでいったのだが、それでも流れ弾が右のお尻に当たってしまった。その瞬間、少し痛みはあったが、エイリアンとの戦いで負う傷に比べたら大したことはないと思い、今は一刻も早くここから逃げ出すことが重要かと思った。女性も無事に逃げ出したようであり、私は通りにやって来たバスに乗って逃げることにした。すると、近くのバス停にバスがやって来る姿が見えて、そのバスに乗り込もうと思った。バスの番号は401か何かだったように思う。そのような夢を今朝方見ていた。偶然にも、バスの番号は、先ほど乗ったものと同じだった。昨夜バスの路線を調べていたこともあり、その情報が無意識の次元にまで降りて行ったのかもしれない。無意識の情報収集能力には改めて驚かされる。さて、そろそろチェックインカウンターが開くだろうか。アイントホーフェン空港:2022/6/13(月)06:24


8602.【カウナス旅行記】護「識」術としての自己防衛


先ほどセキュリティーを抜けて、今はカフェにいる。残念ながら、アイントホーフェン空港のAspireラウンジは、本日月曜は休みであり、一応確認しにラウンジに行ってみたところ、張り紙が貼ってあり、「現在、当ラウンジはより多くの時間帯でご利用できるように努力しております」という意味の英語が書かれていた。どちらにせよ、今日は朝早くのフライトなので、仮にラウンジが開いていたとしても利用できなかったように思う。搭乗時間は午前8:25で、今は午前7時半であり、あと1時間ほどこのカフェで過ごそうと思う。ビョンチョル·ハンの書籍を読んだり、作曲実践をしていれば、すぐに時間がやって来るだろう。


それにしても、今日のアイントホーフェン空港は混んでいた。日本の祝日もほとんど知らないが、オランダの祝日はもっと知らないので、今は祝日を含めたバカンスのシーズンなのだろうか。それぐらいに今日は人が多く、早朝の時間にもかかわらず、セキュリティーには長蛇の列ができていて、セキュリティーを抜けるのに随分と時間がかかった。列に並んでいる時間が惜しかったので、人間観察をしたり、ビョンチョル·ハンの書籍を読みながら過ごしていた。セキュリティーを抜けると、空港の煌びやかな世界が広がっていて、そこで自己観察をしてみると、意識のハッキングというのは至るところで行われているのだと思った。それは私たちに気づかれない形で、音や香りなどを通じてハッキングを仕掛けて来る。また、ビジュアルを通じてもハッキングが行われている。昨日、デザイン博物館に行き、デザインと意識の関連性について考えていたことがきっかけとなり、それが日常の実践として具現化され、自分がどれだけ視覚的なハッキングを受けているかを意識するようになった。テクノロジーの進化やデザインの進化などを通じて、私たち消費者は気づかないところで五感をハイジャックされている。ハイジャックと表現するか、ハッキングと表現するかは悩むところであり、どちらも当てはまりそうだが、いずれにせよ、自分の意識に侵入して来る外部刺激には自覚的にならねばならない。それこそ観想的な意識状態を維持しながら、自分の意識に侵入して来る様々なものを対象化していくことは、自分の意識を守る上で非常に重要かと思う。このように、「意識の護身術(護「識」術?)」とでも呼べるような実践が極めて重要な時代になって来ていることを改めて実感する。それでは今からコーヒーを飲みながら、作曲実践をしよう。午前8時になってようやくどのゲートに飛行機が到着するかがわかるようなので、1曲作ったぐらいのタイミングでそれがわかるだろうか。曲を作ったら、そこからビョンチョル·ハンの書籍を読み進めていこう。アイントホーフェン空港:2022/6/13(月)07:46


8603.【カウナス旅行記】事物と遊離した時/観想的残居の大切さ


今、オランダ時間の午前10時を迎えた。現在、カウナスに向かう飛行機の中にいる。リトアニアとオランダは1時間ほどの時差があるので、時計の針を進めておこう。時。時の香り。先ほど、ビョンチョル·ハンの書籍を読みながら、中国には香りで時を図る習慣があったことを知った。その習慣は現在どれだけ残っているのかわからないが、とても素敵な習慣だと思う。そして、その重要性が今ほどに増している時代はないように思える。事物と結びつかなくなってしまった時たち。時たちは事物との結びつきから分離し、解放されたのではなく、むしろ行き場がなく彷徨い始めてしまった。しかも残念なことに、そうした時は現代の加速度的な世界の中で搾取され、時はその存在の意味を失って、高速にやり取りされる単なる物に成り下がってしまった。そのような状況に対抗するべく、自分は時の認識論と存在論を深めていき、時の意味と存在を回復させたい。そのための実践として、ビョンチョル·ハンが提唱している「観想的残居(contemplative lingering)」を絶えず行っていこう。確かに今この瞬間は、加速度的な時代の産物である飛行機の中にいるが、窓の外を見れば、雲が進行していく様子を見ることができる。ひょっとしたら今の世の中において、時が物性を保持しているのは自然物しかないのかもしれない。自然物には物性があり、それはすなわち「仏性」でもあるのだ。


私たちは観想的な残居以外に、時の意味と存在を取り戻す実践を何かできるだろうか。例えば、自分の内側に生じる痛みの感覚に目を向けてみるというのも方法かもしれない。痛みの持続は、有意味な時間の持続を示唆している。現代社会においては、痛みは忌避され、そうした傾向の最たるものは死の忌避であり、現代人はますます痛みや死を感じにくくなっているのかもしれない。だが、人間が人間たらんとするときに、痛みというのは不可欠な現象であり、死は最も重みのある現象ではないだろうか。そうした現象が取り除かれていくことを推奨し、それを喜ぶ人たちが増えている世の中に恐ろしさを感じてしまう。それらの現象が骨抜きにされることは、人間性が喪失されることでもあり、私たちはそれに反旗を翻していく必要があるように思える。痛みと死の価値を再確認すること。まずはそこから出発してみよう。カウナスに向かう機内:2022/6/13(月)10:17


8604.【カウナス旅行記】記憶


時刻は午後4時を迎えた。今、近くのスーパーに買い物に行って来て、ホテルに戻って来た。カウナス空港からホテルまではバスで移動し、道中の景色を楽しみながら、40分ほどバスに揺られてやって来た。バスは40分ほど乗車していたのだが、空港から25分間くらいは緑の景色が続き、そこからようやくカウナス市内に入って来た。前回リトアニアのヴィリニュスに訪れた時の記憶が蘇り、カウナスに対しても早速肯定的な気持ちが湧き上がって来た。この国は西欧諸国とは違った落ち着きがあり、どうやら自分はそれを気に入っているようなのだ。バスに揺られながら、記憶について考えていた。バスの車窓から見える景色は、自分の無意識の中でどのようにどれほど記憶になるのか考えていたのである。それが短期記憶として、そして長期記憶としてどのようなプロセスを経ることを通じて記憶の形になるのかを考えていた。記憶にも階層があり、情報が色々な形で濾過されることによって記憶が形成されるのだろうか。バスの窓の外を眺めながら、できるだけ今目の前に映っている光景を記憶に留めておきたいと願う自分がいた。現代は、記憶が改変され、搾取されるような時代なのだ。自分固有の有機的な記憶をどれだけ生成することができ、どれだけ保持することができるのか。そうしたことに問題意識があり、現代社会の巧妙な記憶への侵入·改変技術には本当に注意したいと思う。そうしたことにも自覚的になりながら自らの生を営みたいものである。記憶に注目することは文明学においても鍵となり、自らの固有の記憶の生成と保持は、極めて重要なテーマとなる。


昨日、無事に英会話アプリのELSAの全てのリーグが終わり、ここからは自分のペースでより丁寧に英語の発話能力の鍛錬を行なっていこうと思う。この2ヶ月間はかなり集中的にトレーニングをしていて、アイントホーフェンの旅の最中も昨日の昼までは相当にアプリを使い込んでいた。今日からは時間として最低30分ほど、最長60分ほどの時間を小分けにして鍛錬をしていこうと思う。これまで最長は1日に7時間半ほどアプリを使ってトレーニングをしていて、それはもちろんやりすぎなのだが、2ヶ月間の平均を取れば、おそらく毎日4時間ほどこのアプリを用いて英語の発話能力を鍛錬していたように思う。ここからその4分の1程度に時間を短縮するので、その分の時間を読書に充てることができる。それが何より嬉しい。文明学の探究に向けて、ビョンチョル·ハンの一連の書籍をまずは読み込んでいき、一昨日にファン·アッベ美術館で購入した8冊の書籍はカウナス滞在中に初読を終えたいと思う。それらの書籍は、文明と直接触れる旅の中で得られる洞察や体験と相まって、新たな気づきと考察をもたらしてくれるに違いない。ここからは読書の1日の多くの時間を充てながら、息抜きとして創作活動と英語の発話能力の鍛錬、そしてジークンドーの鍛錬を行なっていこうと思う。カウナス:2022/6/13(月)16:12


8605.【カウナス旅行記】地図の味わい


カウナスのなんとも言えない雰囲気。消費文化の過敏さがほとんどなく、歴史を感じさせるような香りもある。そんなカウナスの雰囲気がとても好ましい。今宿泊しているホテルは、ヴィクトリアホテルという名前で、中心部から程よく離れていて、近くに大きな公園があって静かで非常に落ち着いている。古典的なのだが、自分はスマホの地図だけではなく、旅先のホテルで地図をもらうことを好んでおり、物理的な地図を触りながら、自分が宿泊しているホテルや観光で訪れ場所をボールペンで丸で括ったりしている。自分が足を運んだ場所や滞在した場所を自分の歴史に読み込ませていく試みとして、デジタル世界で記録に残すだけではなく、実際の地図の上にそれを書き込んでいくことを好んでいる。これは旅の1つの慣行であり、物理的な地図を眺めながら、手書きであれこれ書き込んでいくと、その町の地図が自らの体験と紐づけられ、より立体的に自分の脳に刻み込まれる。今、ちょうど地図への書き込みをしている最中だ。


書き込みに少々時間を要し、先ほど書き込みを終えた。地図の味わいを改めて感じた次第だ。地図が手元にあると、そこに美術館·博物館の一連リストが掲載されていて、その番号が地図上に付されており、見逃している博物館を2つほど見つけた。1つはリトアニア教育歴史博物館であり、もう1つはリトアニア民族音楽博物館である。世界各国への教育への関心から前者の博物館に明後日足を運び、世界の民族音楽への関心から後者には明明後日に足を運ぼうと思う。もらった地図のおかげでこのような出会いがあったことを嬉しく思う。


今し方、カウナスの上空に雷が鳴り響いた。天気予報を見ると、これから激しい雨が降るようだ。明日も雨が降るようだが、幸いにも小雨とのことである。明日は小雨が降るようなので、当初の予定を変更し、近場の美術館に足を運ぼうと思う。具体的には、今回カウナスを訪れた最大の目的でもある国立チュルリョーニス美術館に早々と訪れてしまおうと思う。そして、この美術館と目と鼻の先にある悪魔博物館に足を運ぼう。手元の地図で確認すると、国立チュルリョーニス美術館が人気のスポットなのはわかるが、悪魔博物館を含めて、どちらも観光客に最も訪れられている場所らしい。明日はゆっくりと朝食を楽しみ、昼前ぐらいにホテルを出発して、国立チュルリョーニス美術館に向かおうと思う。明日からのカウナス観光がとても楽しみだ。カウナス:2022/6/13(月)17:00

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