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3834. この夏からの選択肢


時刻は午後の五時に近づきつつある。一ヶ月前までは、この時間帯になるともう暗かったが、三月も近づく最近においては、この時間帯はまだまだ明るい。

昨日の観察をもとにすると、六時を回ってもまだ薄暗い程度であった。今日もあとしばらく美しい夕日を拝むことができるだろう。

今日は本当に天気が良く、雲一つない青空がずっと広がっていた。早朝の小鳥のさえずりは印象的であり、その音に耳を傾ければ傾けるだけ、意識が深まっていったことを覚えている。

季節が越冬の道を歩き始めている。そのようなことをここ最近強く感じる。

先ほどまで、30分程度、近所のサイクリングロードをランニングしたりウォーキングしたりしていた。これは実に良い気分転換になる。

この季節を迎えるまで、本当に毎日が寒く、そして鬱蒼とした空模様であったため、太陽の光を浴びれる季節が再びやってきたことを大変嬉しく思う。人間の精神生活を健全に保つためには、太陽の光は不可欠なものであるということをこの三年間の欧州生活を通じて身を持って学んだ。

ハーバード大学教育大学院の合格発表まであと三週間ほどだが、合否に関わらず、この秋からの選択肢についてはもう少し考え直そうと思った。当初は、アメリカかスイスかで迷っていたが、改めて先ほど精神自由科学大学について調べていると、その大学でシュタイナーの思想を学ぶのは少し時期が早いように思えた。これは諸々の意味においてである。

もう少し探究テーマを明確にする必要性がある。今はまだそのテーマ設定が不明確だ。

そうしたことを考えると、仮にアメリカで生活を始めない場合は、オランダに残るかもしれない。その際には、ビザを取得する必要がある。

今年は、アメリカで言うところのOPTに該当する制度を活用し、一年間ほどさらに延長してオランダに滞在することができた。その有効期限が切れると、その先からはビザが必要になる。

その際には、フリーランスビザを取得することになるだろう。二人の日本人の知人の方がそのビザを取得しているため、仮にオランダに残ることにした場合には、二人に相談したい。

オランダに残る場合は、フローニンゲンに留まるか、あるいはアムステルダム郊外かロッテルダムあたりに引っ越すかもしれない。それらも含めてまた改めて考えようと思う。

そうなってくると、この夏に日本に一時的に滞在することになるのは、アメリカで生活することを決断した場合だけだ。今のところ、この夏からの生活については選択肢が二、三ある状態であり、それらのどれを選ぶことになるのかがわからない状態に今の私は置かれている。

近い将来の生活地が未確定であるというのは、どこか宙に浮かされたような感覚があり、あまり良い心地はしない。三週間後の合格発表を受けて、今の宙吊りの感覚から解放されたいと思う。

一方で、こうした感覚を生み出している何かしらの要因が自分にあることは確かだろう。今はそれとゆっくりと向き合う時期にいるように思う。

まさかこのタイミングで、再びトランジションの経験を強く感じるとは思ってもいなかったため、日々の生活では少し余裕をもたせて、このテーマに向き合いたいと思う。そのテーマから気持ちを逸らせるために忙しく仕事をするのではなく、むしろ、ゆっくりとした時間を確保し、それと向き合うことを大切にしたい。

この夏からいかなる場所で生活することになったとしても、絶えず平穏な心を持っておきたいと思う。フローニンゲン:2019/2/15(金)17:05

No.1683: A Flow of Time Approaching Spring

As well as temperature, even a recent flow of time feels like that of spring.

Spring is now approaching. Groningen, 09:39, Saturday, 2/16/2019

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