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3604. 着実に進行する流れ


時刻は午後の四時を迎えた。2018年の最後の日曜日が、ゆっくりと終わりに向かっている。

明日はいよいよ大晦日を迎える。今日は天気予報を裏切る形で、午後に小雨が降ることはなかった。これは嬉しい裏切りである。

昼食前にスーパーに買い物に出かけた際には、幾分青空さえ見えたほとである。渇きを癒すかのように、太陽の光を浴びようとする自分がそこにいた。

依然として目の前には冷たい世界が広がり続けている。外の世界はなんとも言えない寂寥とした雰囲気を放っているが、今の自分はあまりそうした雰囲気に左右されないようだ。

淡々と流れる水のような生活。寝ても覚めても探究活動と創造活動に励む日々が進行していく。そこにあるのは絶えざる進行だけである。

昼食後に仮眠を取って目覚めた時、自分がこの世界にいることに対して驚いた。仮眠前の世界にきちんと戻ってきたことに対して、どこか神妙な思いになった。そこから私は、再びこの現実世界で仕事をすることにした。

午前中から午後にかけて、ケン・ウィルバーの書籍の監訳の仕事に取り掛かっていた。これから夕食までの時間を使って、再びその仕事に取り掛かる。

編集者の方から随分とゆとりのあるスケジュールを提示していただいたこともあり、この仕事を焦って前に進める必要はないのだが、年明け後には諸々の協働プロジェクトが再び本格的に動き出すことを考えると、できるだけ年末年始にこの仕事を前に進めておくことが賢明だろう。

昨日は序章をレビューし、今日は一章をレビューしている。毎日一章ずつレビューをしていけば、一月の最初の週にはレビューが完成する。

レビューに合わせて、各章に対して解説の文章を執筆していく予定である。翻訳文だけでも随分と分量があるため、私の解説文がどのような形で、そしてどれほど挿入されるかは編集者の方と話し合って最終的に決めていく必要があるが、とりあえず各章の内容をもとに、本文には書かれていない補足説明を行うような文章を執筆していこうと思う。

今日の監訳の仕事が終われば、夕食後には再び作曲実践を行う。その際にはモーツァルトに範を求めようと思う。

今朝の早朝実践では、セカンダリー・ドミナントを積極的に活用してみた。その実験から得られたものは多く、早朝の作曲実践においては、しばらくこの技法を活用してみようと思う。

また、先日に実験をしたナポリの和音も使いどころを見てうまく活用していく。というよりも、今の私はその使いどころがどこなのかを見極めていく感性を養っていくことが最優先だ。

そうした感性を養うためには、兎にも角にも理論的な観点から、分析的に曲と接していく必要があるだろう。そうした実践を絶え間なく継続していった先に、感性が花開いていくだろう。

絶え間ない探究活動と創造活動を通して2018年の終わりと2019年の始まりを祝いたい。フローニンゲン:2018/12/30(日)16:21

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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