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3376. 新たな道


時刻は午後の四時を迎えようとしている。早朝に降り注いでいた小雨は昼前に止み、そこからは曇りの天気が続いている。

辺りの雰囲気はとても穏やかであり、つい先ほど散歩がてら行きつけのチーズ屋に立ち寄った。フローニンゲンの街は秋が深まり、冬の足音が聞こえてくるかのようだ。

一方で、気温に関しては思っていた以上に低くないことに驚く。一昨年、昨年の今頃はもう少し寒かったように思える。

確かにすでにヒーターをつけて毎日過ごしているが、少なくとも今週はそれほど寒くない。寒さがぐっと増してくるのは再来週ぐらいからだろうか。

正味一時間ほどの散歩を楽しむことによって、良い気分転換が図られたように思う。特に帰り道に関しては、普段あまり通らない道を意図的に選び、新鮮な気分を味わった。

慣れ親しんだ道から外れ、新たな道を歩いてみるというのは良い刺激となる。それはそっくりそのまま人生にも当てはまるように思える。

散歩の最中、自分はあと何回この道を歩くことができるのかを考えていた。そろそろ私は、人生の新たな道を歩く時期に差し掛かっているように思う。

オランダで三年間暮らすことによって、この国の持つ落ち着きをひどく気に入っている自分がいることに気づく。だが、慣れ親しんだこの国を去って、また別の国で新たな生活を営んでいく必要性を感じる。

それは多分に「必要性」であり、同時に「必然性」でもあるのだと思う。来年はアメリカかスイスで暮らすことになるだろう。おそらくその地では数年間ほど過ごすことになる。

その土地でしか涵養しえぬものを涵養したら、再び私は新たな地に向かうだろう。そのようなことをぼんやりと考えていた。

昨日に引き続き、今日も午前中から、来年の一月に出版予定の書籍の原稿のレビューを行っていた。いよいよあと少しでレビューが完了する。

残りの箇所を読み、自分が執筆したコラムに加筆修正をすれば完成であり、完成原稿を今日中に協働執筆者の方に送ろうと思う。原稿のレビューが終われば、大学院に提出予定の志望動機書のレビューを行い、スコットランド人の友人のカルムにレビューを依頼する。

それら二つが終わったら、今夜は芸術教育の哲学に関する書籍を注文しようと思う。冬が本格的に到来する前にそれらの書籍を購入し、冬が本格的にやってきたら、それらを読み進めていこうと思う。フローニンゲン:2018/11/9(金)16:02

No.1398: On A Silent Dark Night

It is 5PM now, and the outside world became completely dark.

I can hear sounds of splash of water that cars driving the street make. Groningen, 17:35, Saturday, 11/10/2018

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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