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3297. 今朝方の夢について思うこと


今朝方に見ていた二つの夢は、どちらも共に印象に残るものだった。一つ目の夢の主題は、権威に対する反発というものであり、これは私の夢の中で頻繁に見られる主題だ。

興味深いのは、この主題に関する夢を見るときには常に、自分の内側にある巨大なエネルギーを感じるということである。それは確かに荒々しく、攻撃的なものであることに間違い無いが、どこかそれは自分を根源的に突き動かしているエネルギーのようにも思える。

そのエネルギーの表面的な姿は暴力性であると思われるが、その根源には正義心が横たわっているように思う。もしかすると自分の内側には、社会正義を実現しようとするような途轍もなく大きなエネルギーが流れているのではないかということにはたと気づかされた。

権威に対する反抗を示す夢は形を変えて本当に度々現れる。その夢を思い出し、書き留めるという客体化実践を続けていくことによって、ようやくその夢の背後にある事柄が見えてきた。

毎回この主題に関する夢を見た後には、大きなエネルギーを発散した開放感があったのだが、今はそうした開放感に浸るというよりもむしろ、この夢の背後に隠れた真実を冷静に見据えるようにしている自分がいる。

また、「学校教育よさらば!」と叫びながら滑り台を勢い良く滑っていった数人のアメリカ人の高校生たちの姿を思い出す。ここにも、今の私の関心が如実に投影されているように思える。

自分の深層意識の中に、現代の教育が抱える問題に対する関心があったから自分が教育哲学に関心を持ち始めたのか、あるいは教育哲学に関心を持ち、現代の教育が抱える問題に対する意識が強く芽生えてきたからそのような夢を見たのかは定かではない。因果関係を特定することはとても難しく、ひょっとすると双方向的な因果がそこに存在しているのかもしれない。

今日も教育哲学に関する書籍を読み進めていこうと思う。昨日、今道友信氏の芸術論に関する書籍、孔子の教育論に関する書籍、高橋巌氏のシュタイナー教育に関する書籍、長田新氏の教育哲学に関する書籍を含め、合計12冊ほどの和書を注文した。

それらはすべて実家に届くようにしている。今度一時帰国するのは、おそらく来年の夏、およそ10か月後になると思うため、自分が帰るまでは、美学に関する書籍は父に読んでもらい、音楽に関する書籍は母に読んでもらうと思う。

先日ボストンの古書店で購入した20冊弱の書籍、そして数日前にフローニンゲンの古書店で購入した10冊ほどの書籍を一読したら、スティーブ・サイデル教授から参考にすると良いと教えていただいた教育哲学者の書籍を10冊から15冊程度購入したいと思う。フリードリヒ・シラー、スザンヌ・ランガー、エリオット・アイスナー、マキシン・グリーンらが執筆した書籍を読むことは今から楽しみだ。

今日は、昨日から読み始めているネルソン・グッドマンとキャサリン・エルギン教授の共著“Reconceptions in Philosophy and Other Arts and Sciences (1988)”の続きを読んでいく。昨日読んだ章が大変面白く、随分とメモを取った。今日もそうした実りある読書が実現されればと思う。フローニンゲン:2018/10/21(日)08:11

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