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2956. 空と曲に喚起されるもの


時刻は午前七時半を迎えつつある。この時間は雲一つない晴天が広がっており、小鳥の鳴き声も聴こえてくる。

朝日がすでに街を照らしているが、外の空気はとても冷たい。本当に午後から雨が降るのかを観察するのが楽しみだ。

フローニンゲンで生活をするようになってから、空の様子を観察し、そこから天気について予想をするのが一つの楽しみになっている。この楽しみはフローニンゲンの変動する天候がもたらしたものだが、そのおかげで、空をよく観察し、空を愛でる気持ちが涵養されているように思う。

空の広大さによって心が解放的になり、時に陰鬱な表情を持つ空は私の内側の同種の感情を強めたりもする。空がどのような表情を見せたとしても、空は私の内面世界を深めることに大きく寄与している。

今日も明日も、絶えず空を眺めながら自分のライフワークに打ち込んでいく。自分にできるのはそれしかない。

つい先ほど、一ヶ月前に作った曲を聴いていた。その曲のタイトルは「赤黒竜」というものだが、当時の自分がなぜこのようなタイトルをつけたのか定かではない。

改めてこの曲を聴いてみると、赤と黒というよりもより柔らかい色を連想させた。ただし、当時の自分の感情は何か赤く黒い竜を彷彿とさせるものだったのかもしれない。あるいはこの曲の中にそうした竜の様子を見通すことができるような眼と感性を持っていたのかもしれない。

曲と感情は深層的に繋がっている。この曲を作っていた時に感じていたことをもう一度思い出してみようと思う。

作曲実践を続けていると、こうした不思議な体験を何度もする。そこには常に自己の新たな側面の発見があり、自己を取り巻く謎が一つ一つ解明されていく。

同時に、自己に対する謎がより深まっていくという相矛盾する特徴がある。作曲とはつまるところ自己発見なのかもしれない。またそれは自己の発達とも呼べるだろう。

作曲実践には発見と発達が絶えず内包されている。そのようなことを思う。

今日はこれから一曲ほど曲を作った後に、GRE試験に向けた学習を進めていく。午前中に読解セクションの模擬試験の問題を1セット解く。

先ほどコーヒーを入れていると、模擬試験の問題を解く際に私は随分と無茶なことをしていたのではないかと気づいた。GREの読解セクションはとにかく時間に追われるため、それは全力疾走を要求すると言っても過言ではない。

これまで模擬試験の問題を解く私は、何ら準備体操のようなものをすることなく、いきなり問題に取り掛かっていた。準備運動をしないでいきなり問題を解いていては制限時間内に問題を解き終えることができないことも十分に生じ得ると思った。

今日からは、いきなり模擬試験の問題を解き始めるのではなく、準備体操がてらに過去に間違えた問題を少しばかり解き直すようにしたい。とても些細なことのように思えるかもしれないが、目をGREの問題に慣らし、思考と身体感覚をGRE試験用に切り替えていくことが大切になる。

準備体操として過去に間違えた問題を見返す際には、間違えた問題のパターンを再度把握するようにする。問題を解くに際してどのような点を見落としていたのか、どのような点に誤解があったのかなどを確認していく。

二週間後に迫った実際の試験においても、試験会場に着く前に準備体操として対策問題集を眺めるということを行った方が良さそうだ。フローニンゲン:2018/8/9(木)07:46 

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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