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2865. 単語の色彩感覚


時刻は夕方の六時を迎えた。たった今、ベートーヴェンに範を求めて一曲作った。今日は合計で三曲作ったことになる。

バッハ、テレマン、ベートーヴェンという流れで曲を作ってみると、それぞれの作曲家の固有性がより鮮明に見えてくる。一人一人の作曲家に固有の作曲語法から汲み取れるものを汲み取り、少しずつ自分の作曲語法を構築している。

毎日三曲ほど作ることが習慣になったことはとても喜ばしい。今から一年前においてはそのような習慣はおろか、作曲さえしていなかったのだから。

曲を作ることが日々の習慣になってから、自分の感覚が随分変わったように思える。世界を捉える感覚が変容することに応じて、自分の内面世界そのものも変容しているのを実感する。

おそらく今日は作曲はこのへんにしてまた明日に備えたいと思う。コンスタントに曲を作っていくことが何よりも重要であり、無理をしてはならない。

少しずつ負荷を自分にかけることによって、その負荷が常態化し、負荷と感じられなくなる。最初は一日一曲を作ることもおぼつかなかった。

数日に一曲作るところから、毎日一曲作ることが習慣になった。そこから時折一日に二曲作る日が生まれだし、毎日二曲作ることがいつの間にやら習慣になった。

気がつけば、今は毎日三曲作ることが習慣になっている。単純に横軸に日付を取り、縦軸に一日の作曲数を取り、その時系列データを眺めれば、自分がどのような足取りで作曲実践を営んでいるかが一目瞭然だろう。そして、その時系列データにフラクタル解析を適用すれば、フラクタル次元がわかる。

今日は作曲実践以外にもGRE対策を進めていった。大量に単語を覚えていくことは作曲とは異なる快感をもたらす。現在の時刻において計画の三分の二ほどの単語を見ていった。

GREの単語集を眺めながら例文を即興で作り、それを何度もつぶやいていくということを行っていた。傍から見るとそれは奇妙に思えるかもしれないが、それはとても効果的に思える。

単に単語の意味を眺めていてもその単語を習得することはできない。ここでも読書と同じように、いかに自分に引き付けてその単語と接するかが重要になる。

また、即興で例文を作ることによって、より脳が活性化されるようにも感じる。この単語集を一周した後は、ひたすら即興的に例文を作り、それを繰り返しつぶやきながら二周目を行っていく。

例文をつぶやくことに加え、同義語についても押さえていく。単語を単発で覚えるのではなく、同義語をひとまとめにしてネットワークとして把握していく。

単語のネットワークを脳内に構築していく際に、昨日言及していた単語の語感に敏感になることが大切だろう。単語の意味も実は音色と同じ固有の色があるのだ。

そうした色を感覚的に把握していく。モノトーンで単語を勉強しようと思うのはやめたほうがいい。

各単語が持つ個性、すなわち固有の感覚質と色に着目をしていく。それを脳内にマッピングしていくことを意識する。

夕食後に再度単語の学習をしていく際にはその点を強く意識していきたい。単語の学習を終えたら、就寝前にモネのドキュメンタリーDVDを視聴する。

モネの絵画作品から喚起される色彩感覚は、そのまま明日の作曲実践と単語の学習に活かされていく必要がある。さもなければ、それらは分断された実践と成り果ててしまうだろう。

この人生において分断された実践など本来ないのだ。統合的な実践。感覚の統合。人生が一つの道に向かって進んで行く。フローニンゲン:2018/7/19(木)18:16

No.1146: The Last Dance in Summer

Though it became sunny in the afternoon, it is cloudy again.

A breeze looks like doing the last dance in summer. Groningen, 14:57, Friday, 8/24/2018

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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