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2672. この夏のヘルシンキ旅行に向けて


時刻は夕方の七時半を迎えた。結局今日はこの時間帯まで雨が降らなかった。どうやら深夜に雨が降るらしく、明日は一日を通して断続的に雨が降るようだ。

先ほど、再来週に迫ったロンドン旅行に関して少しばかり調べ物をしていると、嬉しい偶然があった。なんと、ロンドン市内で予約したホテルの目と鼻の先に大英図書館があることに気づいたのだ。

ホテルから大英図書館までは本当に歩数が指を折って数えられるぐらいの距離である。私はこの偶然に純粋な驚きと嬉しさの感情を持った。

というのも、以前から一度大英図書館を見学していみたい、いやゆっくりとその場で時を過ごしたいと思っていたからだ。ホテルの近くにはその他にもチャールズ・ディケンズ博物館があるように、ディケンズも足繁くこの図書館に通ったそうだ。

私が大英図書館に強く惹かれるようになったのは、カール・マルクスに関する書籍がきっかけだったように思う。その書籍の中に、マルクスが長大な年月にわたってほぼ毎日大英図書館に足を運び、あの『資本論』を完成させたという記述があった。

その記述を読んだ時、マルクスが規律と克己を持って通い詰めた大英図書館にいつか自分も足を運びたいと思っていたのである。それが今回思いもかけない形で実現されることになった。

繰り返しになるが、大英図書館は宿泊予定のホテルから本当に近い距離にあるため、観光を終えた足で何回か図書館に通いたいと思う。こうした偶然に恵まれたことに本当に感謝したいと思う。

夕食後、八月に予定している北欧旅行の訪問先についてもう少し調べていた。昨年の北欧旅行ではデンマークとノルウェーを訪れ、特にノルウェーを代表する作曲家のエドヴァルド・グリーグと画家のエドヴァルド・ムンクの軌跡を辿った。

それと同じように、今回はジャン・シベリウスの生涯を辿り、フィンランドの絵画芸術を見にヘルシンキに行くことに決定した。スウェーデンとアイスランドはまた今度じっくりと巡ろうと思う。

調べてみると、ヘルシンキから電車で二時間弱のトゥルクという街にシベリウス博物館があることを発見した。忘れられない思い出として残っているのは、昨年の夏にベルゲンを訪れた際に、グリーグ博物館に行き、そこでランチコンサートを聴いたことである。

調べてみると、シベリウス博物館でも毎週水曜日にコンサートが行われているようだ。博物館の開館が午前11時であるため、ヘルシンキを午前九時前に出発すれば十分に開館時間にも間に合う。

今回はヘルシンキ市内に宿泊し、早朝の列車に乗り、フィンランドの森を抜けながらシベリウス博物館に向かいたい。水曜日のコンサートは夜に行われるため、そこだけが難点であり、白夜の時期とはいえ、あまり就寝時間を乱したくはないので少しばかり考えたい。

もう少しヘルシンキについて調べてみると、フィンランドの絵画芸術を理解するために、アテネウム美術館とシネブリュコフ美術館の二大美術館に足を運びたいと思った。その他に見たいものがないかをまた改めて調べてみたいと思う。

八月はヘルシンキに四泊五日か五泊六日ほどの小旅行に出かけることに決めた。昨年の夏にグリーグと出会えた幸運、今年の夏にシベリウスと出会える幸運に感謝をしたい。夏の旅行に向けてまた一日一日を大切に過ごしたい。

今日もまだあと二時間弱ほど自分の探究に打ち込む時間がある。なんと幸せなことだろうか。フローニンゲン:2018/6/8(金)20:18 

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