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2596. 内側の衝動に従って


時刻は朝の七時を迎えた。この時間を迎えてから、小鳥の鳴く声がより一層元気付いているように聞こえてくる。活力に満ちた小鳥の鳴き声を聞いていると、こちらも活力に満ち溢れてくる。

今日も静かに一日が始まった。今の空の様子を見る限り雨は降りそうにないのだが、本当に午後から天気が崩れるのだろうか。今はそれを信じることができないが、この街の天候の変動性を考えてみた場合、もう少し観察が必要だと思う。

現在美学への関心の高まりに合わせて、意識の形而上学に対する関心の再燃を経験している。これら二つの領域については、欧州での三年目の生活の中でとりわけ時間をかけて探究していく。

今日もこれからそれら二つの領域に関する書籍を読み進めていく。それに並行して、近々作曲理論の解説書を久しぶりに読み返したいと思う。

これまでは曲を作るという実践をとにかく優先させ、少しばかり経験が蓄積されたため、ここでもう一度理論書に目を通すことが有意義であるように思われる。作曲理論に関する知識はまだまだ脆弱であり、一心不乱に手持ちの理論書を読み進めていきたいと思う。

何度も繰り返し繰り返し理論書を読む。作曲実践の経験がひとつの段階にまで到達した都度、理論書を紐解くことによって自分の経験を再検証し、さらなる経験への足がかりにしていく。

知識と経験をそのようなサイクルの中で深めていく。実践に偏重するのでも、理論に偏重するのでもなく、どちらも共に偏重していく。どちらも常軌を逸した形で深めていく。

明日あたりから、音楽理論、メロディーの創出方法、フーガの技法、転調の技法、ハーモニーの創出方法、作曲理論の基礎に関する書籍を10冊ほど一気に読み返したいと思う。作曲に関する知識基盤を一挙に拡張することを促す衝動が自分の内側にある。この衝動に従う形で明日からの読書を行う。

今日はこれから、早朝の日記に書き留めたように、ブラヴァツキーの書籍と小林秀雄の全集を読み進めていく。それらの書籍を読むことを通じて気づきが得られた都度、できるだけ日記の中に書き留めておきたいと思う。

この夏、そして欧州での三年目の生活全体を通じて、旺盛な読書と旺盛な執筆、そして旺盛な作曲実践を行っていきたいと心の底から思う。フローニンゲン:2018/5/22(火)07:33

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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