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2269. 学び直し


今日の気温は相変わらず低いのだが、それでも太陽が朝から燦然と輝いている。地上に降り注ぐ太陽の光はとても優しく、書斎の中に入ってくる太陽光は部屋を温めてくれる。

今日は午前中に協働プロジェクトに関する仕事に取り組んでいた。現在、企業人の発達支援やアセスメントの開発等、様々な種類の協働プロジェクトに参画させていただく中で、随分と色々なことを考えさせられている。

これまで取り組んでいた事柄から少し領域を外に広げる形で諸々のプロジェクトに参画させていただくことは、自分の中で大きな学びになっていることは間違いない。以前の日記で、プロジェクト学習について述べていたように、私たちは仕事を通じて、とりわけプロジェクトを通じて成長していくのだということを改めて実感している。

成長支援に関する臨床的な関わり、すなわちコーチングやメンタリングについては、過去も行っていたことである。しかし、現在取り組んでいるプロジェクトを通じて、成長支援コーチングについても再度大きな学びをいくつも得ている自分がいることに気づく。

クライアントの成長を支援する立場に私はいるが、セッションの一つ一つを通じて、本当にこちらまで小さな成長を実感することができているのは不思議なことである。おそらくこれこそが「相互発達」という現象なのだろう。

クライアント企業に属している一人一人の方々とセッションを通じてお話をさせていただける機会というのは非常に貴重であり、毎回のセッションでは常に私も新たな気づきと発見を得ている。一方で、現在のプロジェクトを通じて改めて思ったのは、ここで再度、臨床技術について学び直す必要がある、ということだった。

人が一生涯をかけて継続的に成長を実現させていくためには、絶え間ない学び直しが必要になるだろう。今の私は、とりわけ成長支援に関するコーチングの理論と技術を学び直す必要に迫られている。

こうした学び直しに迫られるというのは、非常に有り難いことである。数日前から、本棚にある臨床心理関係の書籍を取り出し、それらを読み進めるようにしている。

米国を離れて以降は、臨床理論と臨床技術に関するワークショップに参加することはめっきり減っていた。この秋から再び米国に戻ることになったら、それをきっかけに、再びこうしたワークショップに参加することによって学び直しを行っていきたいと思う。

人間発達に関する科学的な研究と哲学的な探究、そしてアセスメントの開発とその実施のみならず、臨床に関する仕事も自分の中で非常に大切にしているものであるため、協働プロジェクトの種類に応じて積極的に学び直しを行うことと、新たな分野の学習を進めていくことを合わせて行っていきたい。

社会からの要請によって、自分にできる形でこの社会に関与していき、そしてそうした要請に基づく形で絶え間ない学び直しを行っていくようにしたい。

裸の街路樹の木々が風に揺られている。いかに風に揺られようが、木々はそこにあって自分の役割を果たしている。

そして、これらの木々は春にはまた花や実をつけ、着実に成熟の歩みを進めている。社会の風に揺られながらも、その場で自分にできることを担っていくという態度。

これが自己と社会の実りにつながることを信じて、今日もまた午後からの仕事に取り掛かろうと思う。フローニンゲン:2018/3/15(木)13:17   

No.869: A Spring Wind

A strong wind was blowing last Saturday and Sunday.

However, the wind had intrinsic rhythms.

I was feeling the dynamism of the spring wind. Groningen, 09:47, Monday, 3/19/2018

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