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2234. 研究と社会への関与


昨日に引き続き、今日も気温が暖かく、季節の変わり目に入ってきていることを知る。今日も午前中に一件ほど協働プロジェクトの案件があり、それが終わり次第自宅を出発して、「デジタルラーニングと学習環境」のコースの講義に参加した。

今朝は協働者の方から大変考えさせられるエピソードを共有してもらった。端的に述べれば、それは半歩先を見ながらこの世界に関与していくことに関する話題であった。

そのテーマをあえて自分の話に置き換えるならば、研究上における仮説の立て方と研究そのもののインプリケーションをいかに考えていくかに繋がるものであった。研究をする上で気をつけなければならないのは、現象の単なる説明で終わってしまうことである。

つまり、下手をすると良い仮説がないままにデータ分析に着手し、単にデータから言えることだけを説明するような研究を避けなければならない、ということに改めて気づいた。

現象を説明するだけでは面白味に欠けるということは以前から感じていたことであり、仮説の中に驚きがあり、その仮説が正誤の検証を経ることによって、実務上の何かしらのインプリケーションにつながっていくことが自分の理想的な研究のように思える。

今取り組んでいるMOOCに関する二つの研究においても、とりわけこの点には注意をする必要がある。検証することに面白さを感じられるような仮説を立てることは、研究を進める自分自身を動かす要素になり、そうした仮説は往々にして、検証を経た後に実践に資するインプリケーションが得やすいように思える。

単に現象を説明することに留まらないことは、研究において非常に重要であろうし、そうした研究はまさに社会との関与につながっていくだろう。

そのようなことを思いながら、講義に出かけた。今日の講義では、私の研究アドバイザーでもあるミヒャエル・ツショル教授がこれまで以上に活気に満ち溢れているように見受けられた。

毎回の講義内容は、オンライン学習と学習デザインの設計に関心のある私にとっては常に興味深いものである。一方で、全ての受講者の関心が高いかというとそうでもないというのがこれまでのクラスを通じて感じていたことであった。

しかしながら、今日からはクラス内のダイナミズムが変化し、多くの受講者が積極的に質問をし始めた。ツショル教授のエネルギーとも関係しているのかもしれないが、今日のクラス内容は参考になる箇所が随分とあり、それは今後オンライン学習プログラムを協働開発する際に非常に有益な知見となるだろう。

このコースの中では、当然ながら種々の学習理論が取り上げられるのだが、そうした理論的な説明に加え、実際にオンライン学習プログラムを作る際に役立つ実践的な知識を得ることができるのは素晴らしいと思う。

最終課題はまさに、既存のオンライン学習プログラムを分析し、改善点について新たなデザインを提案することが求められているため、非常に実践的な課題だと言える。

今日はこれから作曲実践を始める前に、本日のクラスの振り返りを英文日記の方にまとめておきたい。フローニンゲン:2018/3/7(水)15:45    

No.850: Morning Coffee in Spring

I’ll start today’s activities over a cup of coffee.

I can feel the harmony between the aroma of spring and that of coffee. Groningen, 08:16, Monday, 3/12/2018

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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