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1897. 衰える日本語の筆記力


昨日、「システマティックレビューの執筆方法」のクラス終了後、教育科学学科の建物内を歩いていると、前の学期の「学習理論と教授法」のコースでお世話になったダニー・コストンス教授に出会った。

実は一昨日に、コストンス教授は研究倫理に関するレクチャーを開催する予定だったのだが、どうやら体調不良だったらしく、そのレクチャーは取りやめになった。コストンス教授と出会って開口一番、まずは体の具合について聞いてみた。

コストンス教授はなにやら風邪を引いたらしく、熱はないのだが喉をやられ、今もまだ少し鼻水が出るとのことであるが、今は随分と体調が良くなったそうだ。そこから私たちは、冬の休暇に関する話をした。

私が日本に二週間ほど一時帰国する旨を伝えると、「日本語を忘れてきてるんじゃないか?」と冗談交じりにコストンス教授が質問をしてきた。どうやらコストンス教授はオランダ南部の出身らしく、長らくその地を離れることによって、北部やアムステルダムの方言が付いてきたらしい。

話し言葉の日本語を普段使うことは確かに少ないが、日本企業との協働プロジェクトのおかげもあり、時折日本語を話す機会があるため、話し言葉の日本語を忘れる心配はない。だが、私が最も懸念しているのは日本語を書くことに関してである。

今このように日記を日本語で書くことには全く問題はない。実際に、日本語で文章を書くことに関しては、欧米での生活が長くなればなるほどに、その修練をより意識して毎日を過ごしている。

問題は、物理的にペンを持って日本語を書く機会が皆無だということだ。六年前に日本を離れて以降、国外にいるときは、メモやノートには日本語ではなく英語で文字を書く習慣がついてる。

これを行おうと思ったきっかけは、英語空間にいる中で、メモによって思考を日本語空間に戻してしまうと再び英語空間に思考を戻すのが手間であるためだった。今となっては、日本にいるときのメモやノートも英語で書かれるようになり、唯一和書を読むときのメモだけが若干日本語で書かれている。

昨日、この問題の切実さを痛切に実感した。この一年半ほど日本語で文字を書く機会がほとんどなかったため、ある書類に日本語で記入をする際の手がとてもおぼつかなかった。

少々笑い話に聞こえるかもしれないが、ペンで日本語を記入する手が若干震えていたのである。ひらがなに関しては問題がなかったが、カタカナの組み合わせ方を間違えそうになり、漢字に至っては一文字一文字を辞書でしっかり確認しないといけないという有様であった。

象形文字の特性からか、漢字というのは意識してまじまじとそれを眺めていると、不思議な心象映像が現れることがあり、脳が混乱することがある。そうした混乱に飲まれると、大抵漢字を間違える。

実際に昨日もそうした体験をし、文字を間違えてしまう箇所があったので、書類のある一ページを印刷し直し、再度正しく記入をしなければならなかった。これからますます日本を離れて生活をすることが長くなると、こうした状況はより悪化するのではないかと思われる。

来週からの一時帰国の際に、久しぶりに存在ごと日本語空間に浸り、自分の内側の日本語空間に治癒と涵養をもたらしたいと思う。2017/12/13(水)06:13

No.542: Zwolle and Schoenberg

I went to Zwolle in the morning to receive a renewal residence permit card. It enables me to stay in this country next year.

During the trip on a train, I was reading “Structural functions of harmony (1954)” written by Schoenberg.

Although it is quite advanced to my current knowledge, I could obtain some beneficial knowledge that I can immediately apply to my music composition.

I will study this book again and again not only by reproducing ample examples in this book on the music notation program but also composing actual music based on the examples.

The actual composition practice would help me to acquire robust knowledge and skills about harmony. 13:22, Monday, 12/18/2017

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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