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1845. アリス=紗良・オット氏の演奏から


この夏、ノルウェーのベルゲンにあるエドヴァルド・グリーグ博物館に足を運び、宿泊先のホテルに戻ってきて、私はすぐさまグリーグのCD曲集をSpotifyを経由して探していた。

その時に偶然、アリス=紗良・オットという同年代のピアニストの方の作品を見つけた。それ以降、グリーグの作品が収められた『ワンダーランド』を繰り返し聴くようになった。

先日、ワルツ形式の曲を作る際にショパンに範を求めようとしていた。その時も偶然、ショパンの曲についてSpotifyを経由して検索をしていると、オット氏の作品を見つけた。

有り難いことに、彼女の作品はちょうどワルツ全集であった。今日は午前中に、そのワルツ全集を聴きながら、ショパンのワルツ第一番の分析を行っていた。

この分析を進める方法に関しては、早朝の日記に記載していた通りのものである。とにかく作曲に関しては、認知的な理解以上に身体的、あるいは存在感覚的な理解を意識することにしている。

そのため、単に楽譜から視覚的にパターンを捉えるだけではなく、また、楽譜との認知的な対話を行うのみならず、一通りの分析を終えたら、必ずその曲を実際に聴いてみるということを行うことにした。

これは当たり前の実践のように思われるかもしれないが、自分に強く言い聞かせなければ、私の場合はそうした実践をおろそかにしてしまう傾向がある。一通り視覚的にパターンを把握し、イタリア語で記載された未知の演奏記号を全て調べた上で、オット氏の演奏を聴いてみた。

楽譜を手にとって真剣に眺め始めたのは、まだ数ヶ月前のことであり、実際の演奏を聴きながら楽譜を目で追うことはこれまでの私には至難の技であった。しかし、ショパンのワルツ第一番の楽譜を一通り分析してからオット氏の演奏を聴くと、その演奏に合わせて楽譜が目で追えるようになっていた。

曲を聴く喜びと共に、この小さな進歩に対して私は大きな喜びを感じていた。頭の中にすでにパターンが認識されていたことが、実際の演奏に合わせて楽譜を目で追うことを可能にしていたのだと思う。

この曲の特徴である、曲の最後に向かって音が消えていき、最後の小節で再び激しい音が鳴って曲を終えた時、私は思わず拍手をしていた。それはオット氏の演奏に対してであり、さらには、楽譜を目で追いかけることができた小さな進歩を成し遂げた自分に対してであった。

こうした小さな進歩を毎日実感させてくれる音楽は、今の私の日々の生活に不可欠なものとなった。これから楽譜の分析を行う際は必ず、楽譜を目で追いかけながらその曲を実際に聴くという実践を習慣にしたいと思う。 意気揚々とした状態で、これから教育科学に関する論文を一つ読み、ジョン・デューイの哲学書を読み進めていくことができるだろう。気づけば外が晴れているではないか。2017/11/30/2017(木)10:18

No.490: Fractal Analyses for Short Time Series Data

I just read “Fractal analyses for ‘short’ time series: A re-assessment of classical methods (2006).”

As the tile implies, this article compares various types of fractal analysis in terms of its validity for short time series.

The article reveals a tremendously important finding, especially for psychological research.

In general, psychological research tends to have a scant amount of time series data to analyze fractal dimensions.

Previously, I often faced the issue. However, this research opens the way of the possibility to use fractal analysis for short time series data.

I will read this article again to cite it in my paper. 09:58, Thursday, 12/7/2017

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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