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1308. 北欧旅行への思い


読みに読み、書きに書きという生活を送る中、私は今の自分が認識している「読みに読み、書きに書き」という言葉を幾十にも累乗に掛け合わせたい気持ちで一杯である。

今の私が「狂気」だと見なしていることが、日々の「朝食」と同じであるかのように捉えたい。いや、今朝目覚めたのと同じように、それが早朝の目覚めと変わらぬものであって欲しいと願う自分がいる。

今から八年後に自らの仕事がようやく始められるようになるまで、私は修練に修練を重ね、準備に準備を重ねたいと思う。八年というのは長いようでいて、非常に短い。

一日が一つの準備であるならば、3000回ほどの準備の後にその日は否が応でもやってくる。その一つ一つの準備を、規律と克己の中で着実に推し進めていく。

聞く必要のない声の一切を退け、ごく少数の聞くべき声だけに耳を傾ける。今から八年後の来るべき日に向けて、夕方からのなすべきことに取り組みたいと思う。 来週の月曜日か火曜日に、そろそろ北欧旅行の諸々の予約をしておこうと思う。八月の初旬に、私はフローニンゲンから陸路でドイツを経由し、デンマークに行き、そこからノルウェーに行く。

主な滞在先は、コペンハーゲンとオスロ、そしてノルウェー北西の街ベルゲンだ。旅の大枠はすでに自分の頭の中にあり、それは以前の日記にも書き留めてある。

その日記を参考に、詳細を詰めていくことをしたい。八月からの北欧旅行について思いを馳せていると、自然と昨年夏の欧州小旅行の記憶が想起された。

あの時の旅の印象は、一年経った今でも色褪せることを知らない。あの旅がとりわけ列車の旅だったからだろうか、各国、各都市を移動している時に自分の目で見た風景や、その時の自分の感情が強く自分の内側に刻み込まれている。

今回の北欧旅行も往路に関しては、バスと列車を乗り継いで目的地に行こうと思っている。夏の北欧世界に思いを馳せていると、なんとも言えない清朗感に包まれてくるから不思議なものである。

ドイツからデンマークへ、デンマークからノルウェーへ、そしてオスロからベルゲンへと至る移動の最中、私は何を見て、何を感じるのだろうか。北欧の自然に真に触れる時、私はもしかすると浄福感のようなものを得るのではないかと今から思ってしまう。

いつからか、観光のためにどこか異国の地に旅行することを私は一切やめ、意思を超えた必然性に導かれる形である場所に行くことしかできなくなった。今回の旅もまさにそうだ。

光を観るためにある場所に行くことほど馬鹿げたことはないように思える。今回の旅は、光を観るためにあるのではなく、自己を観るためにあり、自己を見ている自己を観るためにある。

デンマークの光もノルウェーの光も、それが自己の光となり、自己を照らすものになることを今から楽しみにしている。2017/7/15

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