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1139. 多忙な六月の先


ここ数日間、少しばかり日記を書く分量が落ち着いていた。文章を書くことに対して強迫的になるのではなく、それでいて怠惰になるわけでもなく、適度な分量の日記を淡々と記していたように思う。

今日は先ほど、論文アドバイザーのサスキア・クネン教授と今年度の最後のミーティングを行った。思い起こせば、この一年間を通じて、何度先生の研究室のドアを叩いただろうか。

それほどまでに、この一年間はクネン先生に師事することを通じて多くのことを学ばせてもらったように思う。それはダイナミックシステムアプローチや発達心理学に関する理論的なことのみならず、科学者としてのあり方についてである。

人間発達と教育に関する実務家として仕事をしていくのみならず、科学者としての仕事も継続させていきたいという強い思いが私の中にあり、特に科学者としての今後の自分のあり方や方向性について、クネン先生から多くの示唆を得る幸運に恵まれた。

今日のミーティングでは、私の論文について話すことは何もなかった。具体的に論文の内容について話すのではなく、最終版の論文をいつ先生に提出するかなどの事務的な話をする程度であった。

先生はこの夏、イギリスの南部の町に二週間ほど滞在する予定らしい。その休暇の前に論文を提出するのか、休暇の後に論文を提出するのかを話し合った。

私は来週からの二週間、「タレントアセスメント」と「成人発達とキャリアディベロップメント」に関する最終試験があり、さらには後者のコースにおける論文の提出が残っている。

さらに、書籍の出版日もその時期と重なり、いくつかの日本企業との協働プロジェクトの準備もあるため、依然としてやるべきことが多く目の前に積み重なっている。そうしたこともあり、論文の最終修正に落ち着いて取り組みたいという旨を先生に伝え、最終版の提出は先生がイギリスから戻ってくる日となった。

クネン先生からの指導も含め、この一年間、フローニンゲン大学の修士プログラムによって、学術的なトレーニングを相当に積むことができたように思う。それはこの大学に来る前の私の予想を遥かに超えるほどの実りのあるものであった。

フローニンゲン大学が世界的に見ても非常に優れた研究大学であり、オランダのトップ校の一つであるという理由を身を以て体験することになった。修士論文の最終版の提出は七月の二週目だが、六月の第三週をもってして、無事に一年目のプログラムを終えることができそうでひとまず安心だ。

七月と八月の二ヶ月間の休暇において、小さな研究論文を一本書き上げ、自分が心の底から読みたいと思う専門書と論文だけを貪るように読み、それと並行して日本企業との協働プロジェクトを進めていきたいと思う。

そのようにこの夏を過ごし、晴れて九月からは、私にとって欧米で取得する三つ目の修士号に向けた「実証的教育学」のプログラムが始まる。このプログラムに沿う形で、私は教育に関する科学的な研究を進め、それと並行して教育哲学に関する思想体系を自分の内側に構築していきたいと思う。

この夏、そして九月からの新たな一年が非常に楽しみだ。2017/6/6

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