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10529-10534: プラハからの便り 2023年6月26日(月)



その他のカリンバ即興演奏曲はこちらからご視聴いただけます。

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タイトル一覧

10529.【プラハ滞在記】今日からの本格的な観光に向けて

10530.【プラハ滞在記】プラハの落ち着いた朝を味わいながら

10531.【プラハ滞在記】今朝方の夢

10532.【プラハ滞在記】ホテルのフィットネスルームで充実した筋力トレーニングを行なって

10533.【プラハ滞在記】アルフォンス·ミュシャ美術館を訪れて

10534.【プラハ滞在記】スメタナ博物館、チェコ音楽博物館、カフカ博物館を訪れて


10529.【プラハ滞在記】今日からの本格的な観光に向けて


時刻は午前5時半を迎えようとしている。もうこの時間帯のプラハの空は明るく、今日もまた天気に恵まれるようだ。気温はそれほど高くなく、最高気温は22度とのことなので、とても過ごしやすいだろう。おそらく半袖で過ごせると思うが、午前中に観光する際にはカーディガンを羽織った方がいいかもしれない。滞在中のプラハでは晴天に恵まれ、木曜日のミュンヘンへの移動の日には小雨が降るようだが、それ以外は天気が良くて気候も暑くなくとても過ごしやすそうで何よりである。


さて、今日から本格的にプラハの観光をする。昨日の段階でプラハにやって来てすぐに気づいたのは、この町の雰囲気の良さである。首都なのだがあまりごみごみしておらず、むしろ観光客はそれほど多くない。昨日が日曜日だったからそう感じたのか、この間のローマとフィレンツェ旅行の際には異常な数の観光客を目撃していたので、プラハでは落ち着いて観光できそうである。


本日まず向かうのは、ミュシャ美術館である。この美術館は、チェコ生まれのアール·ヌーヴォーの代表的な画家であるアルフォンス·ミュシャ(1860-1939)の生涯と作品を紹介する世界唯一の美術館とのことで、今から訪問が楽しみである。今回プラハに訪れると決めるまではミュシャについて知らなかったので、これも何か運命的な出会いだろう。朝食をゆっくり食べ終え、ホテルの自室で少しばかり翻訳作業をしてからこの美術館にまず訪れたい。その後、スメタナ博物館とチェコ音楽博物館にも足を運ぶ予定で、今日の前半は絵画美術館へ、今日の後半は音楽関係の2つの博物館へ足を運ぶ。絵画と音楽は自分にとっての癒しであり、それはボディ·マインド·ソウル·スピリットの4つの存在の入れ子の全てに癒しをもたらしてくれる。今日は3つの美術館·博物館に訪れ、その他の時間はプラハの街を気の向くままに散歩しようと思う。散歩から帰ってくるときに夕食を買って来て、ホテルについたら筋力トレーニングをフィットネスルームで行いたい。昨日サウナに入っているので今日はサウナに入らず、1日空けて明日にサウナに入ろうと思う。今日はホテルの自室にある浴槽に湯を張って、そこにゆっくりと浸かって疲労を取りたい。プラハ:2023/6/26(月)05:35


10530.【プラハ滞在記】プラハの落ち着いた朝を味わいながら


プラハの月曜日の朝は静けさに満ちている。今宿泊しているホテルはプラハ市内の中央に位置していて、中央駅からも近いのだが、都会の喧騒が全くないのが嬉しい。大抵ヨーロッパの大都市に訪れると、中心部は喧騒があるものだが、プラハはとても落ち着いている。調べてみたところ、人口が120万人もいるのには驚いたが、それでもこの落ち着きを保っていられるのは見事だと思う。町の作りが良いのか、何かそれを可能にする公共政策でもあるのか気になるところである。


本日訪れる3つの美術館と博物館の場所を調べたところ、ホテルから最初に訪れるミュシャ美術館までは歩いて5分ほどなのでとても近い。わずか600mほどの距離だ。その次に訪れるスメタナ博物館は、プラハを流れるモルダウ川に面していて、スメタナの名曲『我が祖国』の第2曲『モルダウ』を思い出さずにはいられない。そのモルダウ川を架ける有名なカレル橋を歩いて渡り、チェコ音楽博物館に向かう。カレル橋は全長515メートルほどあり、横幅は10メートルほどあるらしい。チェコ音楽博物館からホテルへの帰りもカレル橋を渡って帰ってこようと思う。行きと帰りではきっと景色が違うだろうし、得られる感覚も異なるだろう。


改めて調べてみると、フランツ·カフカ記念館は永久に休館との表示がGoogle Map上でなされていて、本当に休館中なのかを帰りに確かめてこようと思う。時々Google Map上では休館と表示されていながら開館していることが過去に何度があったので、自分の目で確かめてみることが必要だ。カレル橋を渡り、チェコ音楽博物館に向かう途中にカフカ博物館があり、そちらは開館しているようなので、時間があればそこに立ち寄ってホテルに帰ってこようと思う。プラハ:2023/6/26(月)06:02


10531.【プラハ滞在記】今朝方の夢


時刻は午前6時半を迎えた。プラハの朝空が輝いている。この時間までに、カリンバの即興演奏を通じて6曲ほど新たに曲を生み出し、デジタル絵画も2枚ほど描いた。早朝の日課としての創作活動は旅の最中でも全く変わることがない。フローニンゲンでの日々と同じく朝の時間帯に創作活動に励んでから1日の活動を本格的に始める。ホテルの朝食は7時からとのことなので、この日記を書き終えたらレストランに降りてコーヒーをもらってこようと思う。コーヒーを片手に1時間ほど翻訳作業に従事し、そこから再びレストランに降りて朝食を摂ろう。


昨日はサウナに入ったおかげもあって、ぐっすりと眠ることができた。そんな中、2つほど印象に残っている夢を見ていた。まず覚えているのは、シグマ記号を伴う数式を展開する問題に取り組んでいる場面である。その数式は、二項定理を含め、いくつかの定理を組み合わせなければならず、それらの定理をちゃんと覚えておかなければ解けないような問題だった。頭の中にぼんやりとそれらの定理があるのに気付いていたが、それを鮮明に脳から取り出すのは少し難しく感じられ、さてどのようにその問題を解こうかと考えていると夢の場面が変わった。


次の夢の場面では、小中高時代の2人の友人(SI & YU)と一緒に買い物に出かけていた。アパレルを扱っている大きな店に到着すると、そこでハーフの女性友達に偶然出会った。彼女は私よりも背が少し高くすらっとしていて、私は彼女の気さくな性格を気に入っていた。彼女は幾分私をからかうような笑みを浮かべて、少し厚底の靴下をプレゼントしてくれると述べ、2人の友人を置いて、一緒に靴下を選びに行こうと述べた。すると、いつの間にか2人の友人はその場から消えていて、彼女と一緒に靴下を選びに行った。靴下売り場に到着すると、彼女は即座にある靴下を掴んだ。それは赤色をしていて、確かに厚底だが思ったほどでもなく、それを履くことを彼女は私に勧めて来た。それを履いたからといってさほど身長が高く見えるわけでもないと思ったが、純粋にその靴下のクッション性とデザインがいいと思った。特にかかとへの衝撃を和らげる加工が施してあるのが魅力的で、彼女の勧めに従ってそれを選んだ。支払いは彼女がしてくれるとのことで、元々彼女がそれを私にプレゼントしたいと言ってくれていたことを思い出した。その靴下だけを持ってレジに彼女と向かっているところで夢から覚めた。プラハ:2023/6/26(月)06:44

10532.【プラハ滞在記】ホテルのフィットネスルームで充実した

筋力トレーニングを行なって


時刻は午後6時を迎えた。つい今し方、夕食を摂り終えた。今日は観光から帰ってきてすぐにホテルのフィットネスルームに行き、筋力トレーニングを行った。器具の数は決して多くないが、ダンベルやアブローラーなどをうまく活用して工夫しながらトレーニングを楽しんだ。昨日フィットネスルームへの入り方を教えてくれた自分よりも少し年上の男性が筋力トレーニングを行なっていて、彼に挨拶をした。彼は娘さんと一緒にヨーロッパ全土を旅しているらしく、ルーマニア出身とのことだった。この時期に悠々自適に旅行に出かけている様子と、彼の身なりなどを見ると、若くしてビジネスで成功したのだろうと想像させられた。私が日本出身だということを告げると、彼が持っている車の1台がトヨタのレクサスとのことで、そこからも彼は金持ちなのだろうと想像された。そんな彼はとても気さくで、年齢は46歳とのことだったが、年齢以上に若々しいのは筋力トレーニングのおかげだろうと思った。彼の体はとても筋肉質だったのでどれくらいの頻度でトレーニングをしているのか尋ねてみたところ、自宅にトレーニングルームがあって、多いときには1日に2回ほどトレーニングをしているとのことだった。彼は私と同じく、アルコール類を摂取せず、肉を食べず、魚だけ摂取するようにしているとのことで、そうした食実践でも筋力をつけることは十分に可能なのだと改めて思わせてくれた。実際に自分もここ最近は着実に筋力量が増していて、肉を食べなくてもその他の食材でタンパク質を補うことができるし、賢くプロテインを活用することはとても有効だと思う。そこからも彼と一緒に交互にマシーンを使ってトレーニングをしていった。マシーンを使うことに並行して、ダンベルを用いてルーマニアンデッドリフトやブルガリアンスクワットを行ったり、今日は自重で腕立て伏せをして大胸筋を鍛えたりしていった。最近はお気に入りのアブローラーの活用の成果が出始めていて、腹筋が着実についているだけではなく、膝を地面に付けずにアブローラーを使うことができ始めている。


さて、先ほどゼミの受講生のヨガ教師の方のオンラインコンテンツを試聴したところ、身体実践における意識化で非常に重要なことが語られていた。微細な身体意識を涵養するためにも、そしてさらに筋力をより効果的に付けていくためにも、深い呼吸と共に目を閉じて身体の内側を感じながら筋力トレーニングを行なってみようと思った。視覚に頼らず、内的感覚を頼りに筋力トレーニングをしてみることを自らに課したい。日々は本当に学びの宝庫であり、上記のルーマニア人の男性との縁も含め、出会いの宝庫でもある。プラハ:2023/6/26(月)18:18


10533.【プラハ滞在記】アルフォンス·ミュシャ美術館を訪れて


ーー芸術は人類の進歩と同様に永遠であり、その効用は、人の道を光で照らして導くことにあるーーアルフォンス·ミュシャ


時刻はゆっくりと午後7時に近づいている。今日は天気予報以上に気温が上がり、半袖半ズボンにサンダルという出で立ちでプラハの観光をしていた。道ゆく人たちもそのような格好で、プラハはもう夏の様相を呈していた。日向を歩いていると汗がじんわりと滲むほどだが、木陰に入ると涼しさを感じられた。今天気予報を見ると、今日の日中は30度を超えていたらしく、道理で暑かったわけである。今気づいたが、朝見ていたのはフローニンゲンの天気予報であり、プラハの天気予報ではなかったのだと気づいた。明日のプラハの気温は今日よりも随分と涼しく、日中は22度までしか気温が上がらないようなので、明日は随分と過ごしやすそうなので何よりである。ミュンヘンに移動する木曜日まで3日間がいずれも晴れなのが有り難い。


それでは今日の観光の振り返りを行おう。今日は朝食の前後で翻訳作業を進めていき、午前11時頃にホテルを出発して、ミュシャ美術館に行った。結論から述べると、今日のハイライトの1つはここである。この美術館はチェコ出身のアール·ヌーヴォー様式の代名詞であるアルフォンス·ミュシャの作品や資料を公開している大変素晴らしい美術館である。美術館そのものはこじんまりしていたがミュシャの力作が随所にあり、彼の美的世界を味わうには十分であった。作品以外にも、ミュシャの生涯を伝えるドキュメンタリー動画が放映されていたので、それを最後まで見ることにした。ミュシャの作品には、クリムトの作品のような輝きがあることに加え、描かれている人物の表情やエネルギーがどこか優しく感じられる。ミュシャが活躍した時代はチェコの民族運動が高まっている時代であったし、ミュシャは第一世界大戦も経験している。そうした時代と格闘しながら、ミュシャはスラヴ民族の意識を高めるための作品の制作に力を惜しまなかった。また、全てを美に注ぐ姿勢、そして芸術を一部の特権階級に閉じたものにするのではなく、大衆のために芸術を開かれたものにした功績も見逃すことはできない。ミュージアムショップで購入した文献を旅の最中にゆっくりと読みたいと思う。ミュシャの絵画は、深く自分の内側に入っていき、その優しげなエネルギーと光が自分を大いに癒してくれる。プラハ:2023/6/26(月)19:01


10534.【プラハ滞在記】スメタナ博物館、チェコ音楽博物館、カフカ博物館を訪れて


時刻は午後7時半を迎えた。先ほど、本日訪れたミュシャ美術館について紹介した動画を作成し、それをゼミナールのコンテンツとしてアップロードした。それを終えたので、本日訪れたその他の場所についても振り返っておきたい。ミュシャ美術館の次に訪れたのはスメタナ博物館で、ここは所蔵作品こそ少ないものの、1つ1つに見所があり、特にスメタナの自筆の楽譜には釘付けとなり、スメタナの曲が大音量でスピーカーから聴けるシステムがあったりと体験型の博物館だった。中でも、係員の男性が強く推奨してくれたスメタナの代名詞である『我が祖国』の第2曲『モルダウ』をスピーカーから流してみたところ、博物館の前を流れているモルダウ川を眺めながらその曲を聴いている際にはどこか夢見心地であった。ちょうど昼下がりの時間で、午後の眩しいばかりに輝く太陽がモルダウ川を照らしていて、川の煌めきをぼんやり眺めながら『モルダウ』の曲に耳を傾けていた時の感覚は今日の音楽的ハイライトであった。


『モルダウ』のフレーズが脳内にこだましている状態の中で、この曲を口ずさみながら川を架ける橋を越え、チェコ音楽博物館に訪れた。この博物館は見どころが多く、実際にハープを演奏してみたり、ハープシコードの音色に酔いしれたりと、ここでも素晴らしい音楽体験を得ることができた。館内にあるコンサートホールには自由に演奏できるピアノが置かれていて、チェコ人の若い女性が見事な演奏をしていた。最後の曲として演奏していたのが久石譲さんの美しい曲だったので、その曲が演奏されている時には思わず足を止めて聴き入っていた。館内の貴重な楽器の1つ1つをじっくり見終えた後、自分もコンサートホールに行ってピアノの演奏を即興で行ってみた。するとそれが大変面白く感じられ、いつかピアノも即興演奏する日が来るかもしれないと思った。


チェコ音楽博物館を後にして、最後に向かったのはカフカ博物館である。カフカは言わずと知れたチェコを代表する小説家であり、この博物館も非常に見所が多く、カフカファンであればきっと大満足の博物館かと思う。所蔵されている資料を通じて、カフカに共感していたのは、彼が実存的苦悩を抱えながら小説の執筆に打ち込んでいたことである。カフカは結核を患ってわずか40歳でその生涯を閉じたことは非常に残念であるが、とりわけカフカの手紙を通じて、彼の魂の燃焼過程を追体験しているような感覚に陥ったことが印象的である。


今日の観光は非常に充実していた。今夜も早く就寝し、4箇所巡った疲れを癒したいと思う。明日も早く起床して、朝は翻訳作業の続きに取り掛かり、午後からまたプラハの街に繰り出して、明日も観光を存分に楽しみたい。プラハ:2023/6/26(月)19:51

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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