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7605-7607: ロヴァニエミからの便り 2021年12月31(金)



No.3094 形而上の花_A Metaphysical Flower


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1132, The Bodymind Connection

My body resonates with my psyche very deeply.

The bodymind connection becomes stronger and stronger day by day.

Rovaniemi; 15:18, 12/31/2021


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本日の3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

7605.【ロヴァニエミ旅行記】静かな白銀世界の中で

7606.【ロヴァニエミ旅行記】マーシャル·アーツとその思想の探究

7607.【ロヴァニエミ旅行記】宿る破壊と再生の神


7605.【ロヴァニエミ旅行記】静かな白銀世界の中で


時刻は午前8時半を迎えた。これまでのところ、ロヴァニエミでは心底寛ぐことができている。


一面の雪景色の中で、ときにその景色の中に入り込んで、雪と触れ合うことによって癒しを得たり、部屋の中から真っ白な白銀世界を眺めることで癒しを得ている。


昨日はロヴァニエミ美術館に訪れたが、今日はどこにも訪れる予定はない。強いて言えば、夕方に映画館に行き、“The Matrix Resurrections (2021) “を見ることだ。


今日はホテルの部屋の掃除をお願いしたいので、午後2時ぐらいに出発し、映画館のあるショッピングモールの中にある先日訪れたカフェで仕事や読書でもしようかと思う。


昨日もホテルの自室でジークンドーの動きをしたり、動的ストレッチを十分に行っていたためか、快眠が取れた。武術的な動き、そして柔軟性を高めるための動きをすることによって、自分の体がますます健康なものになっていくのを感じる。


これまでも体は健康であったが、健康の度合いが随分と違うように思える。これまで使っていなかった体の筋肉や骨が活性化している感覚があるのだ。当然ながらそれによって血流も良くなっているのを感じる。今日もまた無理のない範囲でトレーニングを楽しみたい。


ロヴァニエミに到着したときに、そう言えばこの町の不動産価格の相場感をローカルの不動産屋で確認していたことを思い出した。店のガラスに貼られた物件情報を見れば、その町の不動産相場が大体わかる。


見たところ、この町の不動産価格は随分とリーゾナブルだった。この町は観光地の名所ではあるが、人が住むには少し不便と感じたり、面白みにかけると感じる人もいるのだろう。


だが静かな自然の中で、特に冬における長く続く雪の世界の中で静かに暮らしたい人にはうってつけの場所なのではないかと思う。常住するための拠点ではなく、夏の避暑地としてや、白銀世界を楽しみたいときに訪れる拠点としてとても向いているように思える。


少なくとも自分はこの町を気に入っている。今日もそうした町の中で、静かな時を味わっていこう。ロヴァニエミ:2021/12/31(金)08:46


7606.【ロヴァニエミ旅行記】マーシャル·アーツとその思想の探究


どこか夢心地が続いている。そんな感覚が先ほどのレストランの中であった。


今朝方も昨日の朝に引き続き、レストランは大盛況であった。午前9時頃というのは最も混む時間帯なのかもしれない。明日と明後日の土日は、朝食の時間が11時まであるようなので、両日の朝は気持ちゆっくり目にしようかと思う。


今日のロヴァニエミの気温は、最高気温がマイナス3度、最低気温がマイナス12度と比較的温かい。そうなのだ、これでも比較的温かい方なのだ。


例えば明後日は最高気温がマイナス7度、最低気温がマイナス17度であり、明後日に至っては最高気温でマイナス14度である。今の自分はまだ、マイナスの世界に入ってからの気温の体感的な差を感じられていないように思える。


つまり、ひとたび気温がマイナスになってしまえば、あとはもう同じように感じられてしまっているということである。このあたり、もう少し気温を感じる微細な感覚を研ぎ澄ませていこうかと思う。明日からは気温差を意識してみよう。


自分のこれからの探究。それは、マーシャル·アーツとその思想である。


もちろん、実践技法に関する鍛錬を行うことは最優先であるが、学術的な探究としてはその思想的な側面に焦点を当てていこうと思う。確かに脳科学の観点や生理学的な観点からの研究成果も参照していくが、それ以上に自分が関心のあるのはマーシャル·アーツの心理·精神的な側面である。特に武術の背後にある巨大な宗教思想体系に関心がある。


昨日は、ジークンドーにおける打撃のトレーニングを行っていた。脱力を大切にし、攻撃の動作の瞬間、その動作の核になる部分だけに力を集めるような感覚でトレーニングを行っていた。


攻撃の瞬間ですら特定の部位に力を入れないほうがいいのかどうかはまだわかっていない。ただなんとなく、攻撃対象に当てる身体の部位にだけエネルギーが集まっている感覚の方が重たい打撃が生まれるような気がしている。


そのようなことを考えながらトレーニングをしていると、オランダに戻ってから、サンドバックを購入して自宅に置こうかと思った。今のところ、少なくともあと1年半以上はオランダで生活をする予定なので、それほど高価でなくてもいいので、ある程度しっかりしたサンドバックを購入して自宅に置いてそれを用いてトレーニングをしようかと思う。


先日、メルヴィンにシステマの素晴らしさについてメッセージを送ったのだが、ジークンドーの素晴らしさについても伝えたら、メルヴィンも関心を持ってくれるかもしれないと思った。フローニンゲンのジムにはぜひメルヴィンも誘ってみたい。


オランダでジークンドーのトレーニングできることは自分にとってギフトである。この国においては自分よりも小さい人がほとんどいないので、リーチ差のある中でトレーニングが最初からできるからである。そうしたハンデの中でトレーニングを行えることは、技を磨くことに一役買ってくれるのではないかと思う。ロヴァニエミ:2021/12/31(金)10:27


7607.【ロヴァニエミ旅行記】宿る破壊と再生の神


何もかも吸い込んでしまいそうな真っ白な世界。ホテルの部屋の窓の外にはそのような世界が広大に広がっている。


普段は青く見られる空も、この地においては白く見られる。この白き世界に彩りを与えているのは、木々の黒さぐらいである。


本来黒色ではないものが全て黒に見えてしまうのがこの地の特徴だ。なるほど、人間社会において私たちが黒とみなしがちなものも実際には黒でないことが多い場合があるというのは、このような認知メカニズムによるのかもしれない。


現代社会においては、社会によって構築された虚構のコンテクストが白あるいは無色のような形で知覚されていて、そのコンテクストに馴染まないようなものが現れると黒く見えてしまうのだ。「出る杭は打たれる」ということが行われやすい我が国においては、杭が黒く見えてしまっているのではないだろうか。


今回のロヴァニエミの旅行をきっかけに、自分はアートに関わる人間という思いを強くした。芸術的なアーツ、学術的なリベラル·アーツ、そして武術的なマーシャル·アーツの全てに従事する自分がここにいる。


この三位一体の調和を意識する。どれか1つに偏るのではなく、3つが1つの巨大な円になるように探究と実践を続けていく。


様々な武術家の話に耳を傾けてみると、ほぼ全ての人たちが強さに憧れて武術を始める傾向があることを改めて思う。仮に強さに対する憧れがあるとすれば、自分の場合は、相手を打ち負かすような強さというよりも、人に癒しを与えられる強さに憧れがある。


今のところ、自分の中の強さというのはそういうものを指すようだ。破壊の力ではなく、癒しの力が自分の中の強さの定義のようだ。


もちろん破壊と癒しというのは本来表立体の関係にある。とんでもない破壊の力を発揮できるということは、その力を逆向きに使えば、とんでもない再生の力を発揮できるということである。


2015年にお世話になっていたセラピストの方が、自分の内側には破壊と再生の神であるシヴァ神が宿っていると述べていたことの意味があれから6年ほど経ってようやくわかり始めている。


もう1つ武術家の多くに見られる特徴としては、結構格闘技が好きで、その延長で武術を始めたというものである。自分の場合はほとんどそれに当てはまらない。


格闘技を見ることはほとんどなく、中学生ぐらいのときにK-1を見ていたぐらいである。むしろ自分の中では、格闘技は野蛮なものに思えていた。


おそらくそれは、自分の中の攻撃性のシャドーと関係していて、それを抑圧するためにあえて格闘技を嫌おうとするような内在心理があったように思える。自分が武術に関心を持った理由については列挙しきれないのでここでは書くことをしない。


しかしながら、人間の可能性の探究と超越的なものへの飛躍に武術が極めて重要な役割を果たすと思ったことだけは書き留めておく。単に瞑想をしているだけでは決して辿り着けない境地が身体性を伴った武術の鍛錬にはあるという確信がある。ロヴァニエミ:2021/12/31(金)11:38

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