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6204-6206: アートの国オランダからの便り 2020年9月7日(月)


No.1351 今のスナップショット_A Snapshot of Now

本日の言葉

Look within! The Secret is inside you. Hui-Neng

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本日生まれた10曲

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タイトル一覧

6204. 生活環境と内的感覚/身体感覚・身体意識の拡張

6205. 今朝方の夢

6206. 無数の短詩を作ること/これからの生活


6204. 生活環境と内的感覚/身体感覚・身体意識の拡張

時刻は午前7時を迎えた。今、辺りは明るくなっており、耳を澄ますと、小鳥たちの鳴き声が聞こえてくる。


今この瞬間には雲があるが、今日は雨が降らないとのことである。現在の気温は9度であり、10度を下回ると本当に肌寒い。


オランダはめっきり秋らしくなった。少し前までであれば、フローニンゲンとヘルシンキの気温はほとんど同じだったが、ここ最近はもうヘルシンキの方がさらに寒くなっているようだった。ここからゆっくりと両都市の気温の差が開いていくかと思う。


早いもので、来月の今頃は日本へ一時帰国する前の週となる。ハーグの友人とフローニンゲンで会う約束をしてからの1ヶ月があっという間だったように、ここからの1ヶ月もまたあっという間かもしれない。


取り巻く環境が内的感覚に与える影響について少しばかり考えていた。迸るような力強い色彩に溢れたゴーギャンの絵のようなものを冬の北欧で描くことは想像できない。どのような場所で生活をするかは、内側の色や音に大きな影響を与える。


私たちが環境から絶えずフィードバックを受け、環境と相互作用しながら生きている生き物であると考えればそれは当然かもしれないが、改めて取り巻く環境の力について考えていた。来月日本に一時帰国している最中には、オランダでは生まれない色や音が自分の内側から湧き上がってくるだろう。


今回もまたいくつかの県に滞在するため、滞在先で生み出される絵や音も必然的に異なってくるはずだ。環境との相互作用とそこから生み出される絵や音を楽しみにしている。


身体感覚や身体意識の拡張について。絵を描いている時にも、作曲をしている時にも、固有の身体感覚と身体意識がそこに発動しているのだが、絵を描いたり、作曲をし続けていると、それが拡張されていき、アクセスできるものも、汲み取れるものも変わっていっていることに気づく。


能力や知性の発達の根幹には、身体感覚と身体意識の拡張があるということを体験を通じて理解する。身体感覚を日々研ぎ澄ませていき、緩やかに身体意識を拡張させていこう。そのための生活習慣と種々の実践にこれからも気を付けていく。


年末か年明けぐらいに集中的な読書が落ち着いて来たら、朝にも写譜実践をし、そこから1曲作るような流れにしてもいいかもしれない。その際にはバッハの曲を写譜しよう。


ここ最近は、写譜がてら原型モデルを作る時にはスクリャービンとシベリウスを参考にしており、バッハの曲から少し離れていた。読書が落ち着いたら、再びとにかく曲を作りながらにして作曲に伴う身体感覚と身体意識を開発していく。


「将来の将来(future future)」という果てしなき未知性を含んだものに向かって日々ゆっくりと歩いていこう。フローニンゲン2020/9/7(月)07:21


6205. 今朝方の夢


時刻は午前7時半を迎えた。寒さにより、体内のミトコンドリアが活性化しているような気さえする今日この頃である。


今日はまだ夢について振り返っていなかったので、夢について振り返り、いつものように創作活動と読書に取り掛かろうと思う。今日はちょうど正午から、「一瞬一生の会」の第3期に向けたオンライン説明会がある。それまでは自分の取り組みを集中して続けていく。


夢の中で私は、とても立派なホテルの中にいた。そこは宿泊施設だけではなく、映画館などの娯楽施設も兼ねていた。


ホテルのロビーのような場所で、小中学校時代の友人(FF)と話をしていた。より具体的には、私は彼に数学と英語を教えていた。


しばらくすると、どこからともなく大柄で少し太っているボディーガードのような人がやって来た。説明が難しいのだが、その男性は日本人のようでいて、外国人のようであった。言葉は日本語を話していたのだが、私はその他の部分に外人性を感じていた。


その男性が私たちを侮辱するような言葉を述べたので、私は自分の攻撃性を発揮し、その男性を殴打した。男性は顔を歪めながら地面に倒れ、そこから私は「山歩き」と高らかに宣言して、倒れたその男性の頭の上に乗り、背中の上を歩いて行った。そして最後にはバク宙をして、着地の足がボディーガードの頭に落ちるようにした。そこで1度目を覚ました。


ベッドの上で目覚めた自分も攻撃性を発揮していたようであり、近くにあったクッションを何度も殴っていたようだった。そこから再び夢の世界に戻ってみると、舞台は引き続き同じホテルだった。


ホテルのセミナールームで、15人ぐらいの人が集まり、会議をすることになった。そのメンバーとして私も選ばれていた。


どうやら、その中から高等裁判官を選出することが目的になっているらしかった。メンバーの顔ぶれをみると、この中に高等裁判官を務めるのにふさわしい人間がいるのかと少々疑問に思った。


すると、若いCAのような女性が自分の言語能力について話し始めたが、彼女には高等裁判官の責務を果たすことはできないだろうと思い、彼女もまたそれを自覚しているようだった。そのようなことを考えながら再度部屋全体を見渡すと、何か自分が裁判官に選出されそうな雰囲気が漂っていた。その責務を果たすことは嫌ではなかったが、他にやりたいことがたくさんあるので、私はその場を去ることにした。


部屋を出ると、そこは6階のようであり、そのフロアの映画館の看板が見えた。ホテルの中にある映画館とは思えないほど立派な映画館だった。


特に私は観たい映画かなかったので、2階に戻ろうとしてエレベーターに乗ると、以前協働していたある人材開発会社の女性の方に遭遇した。その方とそこで立ち話をし、隣にいたその方の部下の男性が、今度一緒に協働したいと述べた。


そこで女性の方が私に、今どれだけ忙しいかを尋ねて来た。より具体的に、毎週火曜日にミーティングをしていくのはどうかと提案されたが、私はそれを断った。


その協働は自分がやりたいと思うことではなく、もっと大切にしたい取り組みが多々あるのだということを思いながら2人と別れた。フローニンゲン2020/9/7(月)08:01


6206. 無数の短詩を作ること/これからの生活


時刻は午後7時半を迎えた。今、穏やかな夕日が西の空に浮かんでいる。夕日が沈むまでにもう少し時間があるので、この優しい輝きをゆっくりと味わおう。


今日は正午から、「一瞬一生の会」の第3期に向けたオンライン説明会を行った。今回の参加者の皆さんとまた新たなことを学べるであろうことに対して期待感が募る。


説明会以外には、いつものように創作活動と読書に時間を充てていた。予感として、日本からオランダに戻って来てしばらくすると、ここ最近注文した書籍の初読が終わり、そこからは再び学術書から離れて、創作活動に集中するのではないかと思った。


そこでは画集を眺めたり、詩集を読んだりすることはあっても、専門書とは一端また距離を取るような気がする。仮に専門書を読むとしても今よりも時間は短くなり、また読んだとしても音楽理論書や作曲理論書のようなものになるだろう。


一昨日ハーグに住んでいる友人と話をしたことによって、ダンスだけではなく、詩に対しても関心を改めて持った。今手持ちの詩集をゆったりとした気分で読み返していきたいと思う。


詩から何かを得ようというよりも、今まさに夕日の穏やかな光を全身に浴びながらそれを味わっているように、詩情を味わうようにしたい。日本に一時帰国した際には、八木重吉の詩集を購入しようと思っている。


詩を読むことに加えて、詩のような音楽を作っていこうという気持ちを新たにした。これはたびたび思っていることだが、何度もこれを自分に言い聞かせる。


長編小説ではなく、無数の短詩のような曲を作っていくこと。そしてそれがいつか巨大な1つの人生物語になること。それが理想である。


詩のような曲を作っていくだけではなく、詩のような絵を描いていこうということも思った。毎日執筆している日記の1つ1つはどれも長いものではなく、それもまた詩のようなものである。全てを短詩として表現していくこと。それをこれからずっと継続していく。


夕方に改めて、北欧の自然の近くで生活をしている自分を想像していた。自然に囲まれた家に住み、散歩がてら自然を味わう日々。


1日の大半の時間を音楽と絵の創作に充て、自宅にいるその他の時間は詩集や画集を眺めて過ごす生活。そうした生活の実現が近づいて来ている。


今も確かにそれに近い生活をしているが、今よりもより自然が感じられ、より一層静かな場所に身を置くこと。そうした環境の中で美しく慎ましい生活をしていこう。


ここ最近はグレン·グールドが演奏するバッハのピアノ曲を聴いていたが、今この瞬間は日本の現代ピアノ音楽を聴いている。少し意識的に、各国の現代ピアノ音楽をこれから聴いていこ雨と思う。


先日にはそのような意識が無意識的に芽生えていたのか、フィンランドの現代ピアノ音楽を聴いていた。現代に流れる音楽的時代精神を感じ、それを自分の肥やしにしていき、養われたものを創作活動に活かしていこうと思う。フローニンゲン2020/9/7(月)19:44

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