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4971-4972:フローニンゲンからの便り 2019年9月22日(日)


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本日の2曲

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タイトル一覧

4971. 明後日に迫る日本への一時帰国

4972. 悟りへ至るゲームから解放されることを示唆する夢

4971. 明後日に迫る日本への一時帰国

目を覚ますとそこには新たな一日の始まりがあった。寝室のベッドの上で目を覚ますと、真っ暗闇が外の世界に広がっていた。

闇が一日の始まりを告げている。そんな感覚が起床時にあった。

今日も不思議なことに新たな一日が始まった。ふと気づくと、明後日は日本に向けて出発する日となる。

久しぶりの日本への一時帰国の日が近づいてきた。滞在期間中は大いにのんびりしよう。

確かにオランダの地でも、くつろぎの中で好きなことに没頭しながら毎日を過ごしている。今回の日本滞在は、そうした生活の延長にありながらも、非線形的な何かがありそうだ。

日本の秋を満喫するというのは実に4年振りである。いや、4年前の夏にオランダにやってきたから、日本の秋を感じるというのは実に5年振りのことになる。

母国に足を踏み入れることはいつも複雑な感情を引き起こすが、今回はそうした感情を超える何かが自分の中で芽生えるような気がする。

自分がこの世に生まれた季節に日本に滞在できるということ。それを有り難く思う。

昨日、ボルダリングの6回目を楽しんだ。ジムに到着すると、先週知り合った日本人の青年がいた。

彼はフローニンゲン大学の博士課程に在籍しており、25歳とまだ若い。専門は、分子生物学の観点からアルツハイマー病を研究することらしく、非常に興味深いテーマだと思い、少しばかり話を聞いていた。

博士号を取得した後について尋ねてみると、すぐにポスドクや就職することには関心がなく、1年間ほどかけて日本を旅行するとのことだった。そうした生き方に私は大変共感した。

私も近い将来、日本をゆっくりと巡る旅に出かけたい。本当であれば、1年や2年かけてじっくりと日本を巡りたいところだが、オランダ永住権や欧州永住権の取得要件として、3か月以上オランダから離れることができないのがネックである。

オランダ永住権や欧州永住権取得後も、確か更新のためには欧州圏を3か月以上離れてはならないような決まりがあったように思う。そのように考えると、日本を巡る旅は数年間に分けて、毎回3か月以内にする必要がある。

日本への一時帰国に向けた準備は明日に行う。準備と言っても、欧州国内を旅行するときと持っていくものは変わらない。

今回は、機内持ち込み用の小さなスーツケースしか持っていかないので、荷造りも簡単だ。明日の午後に部屋の掃除をし、夕方に荷造りを行う。

今日は、明後日の朝に電車に乗る時に飲むコーヒーを買いに街の中心部のオーガニックスーパーに行こうと思う。そこで瓶詰めのオーガニックコーヒーを購入する。

出発の朝は早く、駅構内のコーヒーショップが開くか開かないかの時間帯であるため、コーヒーを持参する計画を立てている。コーヒーに合わせて、出発前夜に食べる豆腐と、日本に到着後に食べるプロテイン豊富なクラッカーを購入しておこう。

今回の旅行においては、ソイプロテイン、ヘンプパウダー、カカオパウダー、ヘンプオイル、ココナッツオイルを持参する。毎日摂取している味噌については、日本に到着したその日に近所のオーガニック食品店で購入すればいいだろう。

日本には合計で3週間ほど滞在する予定であり、その期間に自分の腸内環境が変わりすぎないように注意をしたい。普段と同じものをできるだけ摂取し、身体の状態を維持していきたいと思う。そうすれば、日本に滞在期間中は活動的になることが可能になり、久しぶりの日本を満喫できるだろう。フローニンゲン:2019/9/22(日)07:07

4972. 悟りへ至るゲームから解放されることを示唆する夢

昨日と同様に、今朝もまた雲ひとつない青空が広がっている。時刻は午前7時半を迎えようとしており、ちょうど今から朝日が姿を見せ始める。

穏やかな日曜日の朝の世界に小鳥の鳴き声がこだましている。それに静かに耳を傾けること。それもまたここ最近心がけているゆとりのある生活には欠かせない。

それでは早朝の作曲実践に入る前に、今朝方の夢について振り返っておきたい。端的には、夢の主題は悟りに至るまでのゲームとそのゲームからの解放だったように思う。

夢の中で私は、1階にレストランやショップが入っているビルの中にいた。一見すると、それはオフィスビルのようだった。

なにやら、今から鬼ごっこかつ、このビルから脱出するゲームが行われるようだった。私は2階のフロアにいて、手摺り越しに1階の様子をぼんやりと眺めていた。

すると私の左横に、小中高時代の友人(HY)がいて、二言三言彼と会話を交わした。その後彼は、1階のフロアにいる見知らぬ人たちに向かって何かを語りかけていた。それは、彼らへの励ましの言葉であり、彼らはきっとうまく脱出できるというものだった。

どうやらこの鬼ごっこには賞金がかかっているようであり、鬼役の人が参加者を捕まえると賞金がもらえ、逃げる役の人はビルから脱出できたら賞金がもらえるようだった。

ビルの最上階あたりから、ゲームの開始を告げるビープ音が鳴った。最初私は、上の階に向かって逃げようかと思ったが、まずは様子見として2階に留まり続けることにした。

すると、鬼役の人たちが1階から上がってくるエネルギーに圧倒され、これはのほほんとしてはいられないと思い、上の階に向かって階段を登っていくことにした。

6階か7階あたりであっただろうか、そこの階段の踊り場には不思議な小窓があった。私はすぐに窓の外に出て行き、そこに広がる無限の空間に驚いた。しかも、ひとたび窓の外に出ると、私の体は宙に浮いていたのである。

厳密にはその踊り場の四方に4つの窓があり、鬼役の人が一つの窓を開けるたびに、私は彼らに姿を見られないように、そっと宙を移動した。そのおかげか、彼らには気付かれずに済んだ。

しばらく窓の外の空間にいた後に、再度ビルの中に戻ることにした。最上階の様子も気になったため、上の階を目指して階段を登っていくと、そこで小中高時代から付き合いのある親友(SI)に遭遇した。

彼は突然ながら、今からテレビゲームを一緒にやろうと持ちかけてきた。見るとその場にはゲーム機があり、懐かしの格闘ゲームがセットされていた。

面白そうだったので、彼とゲームを楽しむことにした。ゲームが始まってみると、彼は意外にもなかなかうまく、最初は相当に苦戦した。

彼が扱うキャラクターにダメージを与えることはほとんどできず、一方で私が扱うキャラクターは相当にダメージを受けていた。このままいけば最初の試合は負けてしまうと思った時、不思議な底力が発揮され、見事に逆転勝利を収めた。彼はとても悔しがっており、二試合目にはリベンジをすると意気込んでいた。

しかし実際に二試合目が始まってみると、私が扱うキャラクターは無傷のまま圧勝した。負けた彼は、完敗の方が清々しいと言わんばかりに笑顔を見せた。

そこで私たちは一旦ゲームをやめ、このビルから脱出するゲームに集中することにした。ビルの中がやたらと静かになったので、私たちは一階に降りることにした。

螺旋階段のように入れ組んだ階段を下って行くと、下から上に登ってくる人たちの姿があった。「彼らは鬼か?」と思ったが、どうやら逃げる側の人たちのようだった。

階段で彼らとすれ違った際に、「幸運を祈ります」とお互いに言葉を交わした。彼らは上の階に向かうことに意気込んでいたが、不思議と私にとって、1階に降りることができたらこのゲームから解放されると思っていた。

確かに、1階は鬼から見たら見晴らしの良い場所なのだが、そのフロアに足を着けた瞬間にゲームを終わらせられる確信が私にはあった。1階に到着すると、そこは平穏な雰囲気で包まれていた。

辺りを見渡すと、お洒落なオフィスビルに入っていそうな落ち着いたカフェやレストランがいくつかもあった。そのうちのカフェに近づくと、そこに小中学校時代の女性友達(AS)がいた。

彼女に話しかけると、コーヒーでも飲みながらくつろごうということになった。彼女はコーヒーとケーキを注文し、私はコーヒーだけを注文した。そのカフェでコーヒーを飲んでいると、案の定、鬼役の人が何人かやってきて、私に声をかけた。

鬼役の人:「ゲームの参加者の方ですか?」

:「ええ。ただもうゲームからは解放されました」

鬼役の人:「そうですか。おめでとうございます。では、私たちは引き続き参加者を捕まえたいと思いますので、ここで失礼します」

そんなやり取りが平穏な雰囲気の中でなされた。私はそのゲームから解放されたという強い実感があった。

先ほどまでは階段を急いで登ったり、降りたりを繰り返し、誰ともわからぬ鬼から逃げるゲームをしていたが、もうそのゲームをする必要はないと確信していた。

友人の彼女としばらく会話を楽しみ、カフェから離れようとしていたところ、隣の店のお土産屋の会計テーブルの上に、何種類かの綺麗な包装紙が販売されていた。そのフロアで購入したお土産をその包装紙に包んで誰かに贈ることができるらしかった。

確かに、その綺麗な包装紙に包まれたお土産を受け取った人はさぞかし喜ぶだろうと想像できた。私は一瞬、母か誰かに何か贈り物をしようと思って包装紙を購入しようと思った。

私がいいなと思ったのは、30円ほどの包装紙であった。しかし、肝心のお土産を何も購入していない私にとってみれば、包装紙だけを購入することは無駄だと思った。

結局包装紙を購入することをやめ、ビルの出口に向かって歩み始めたところで夢から覚めた。

この夢は印象的であり、改めて思い出すと、やはり主題は悟りへの階梯を登っていくことと、悟りからの目醒めであったように思う。夢の中では、上昇の道と下降の道がモチーフとして現れており、悟りに至ろうとすることおよび悟りから解放されることがゲームとして象徴されていた。

夢の中の私は、躍起になって階段を登っていく人たち、各フロアの中で鬼から懸命に逃げ回る人たちの姿を眺めていた。確かに私自身も階段を懸命に登り、鬼から逃れることに意識を集中させていたことはあったが、ある瞬間に醒めがやってきたのもまた確かである。

特に印象的なのは、夢の後半において、1階に向かって階段を降りていく時の心境である。自分を制約する大きな足かせから解放されたという安堵感があった。それは途轍もなく大きな安堵感であり、安堵感を超えて涅槃の世界と一体化したかのような感覚があった。

そういえば、上記においてそのゲームは、私が2階にいた時に始まったかのように描写していたが、厳密には1階にいた時に始まっていたように思う。1階からゲームが始まり、最上階に向かって階段を上がり、再び1階に戻ってくる。それはどこか十牛図の描く世界のように思えてくる。

最後に、購入を迷った包装紙についても色々と思うことがある。悟りとは本来無料のものであり、悟りに至ったからといって何も土産などいらないのだということを考えさせられる。

悟りに至った際の記念品は不要であり、それを誰かに贈る必要もなく、黙って再びこの世界で生きていけばいい。そんなことを思わせてくれる夢だった。

日曜日の朝のフローニゲンは至極平穏だ。そう、今ここに涅槃が広がっていることを忘れてはならない。フローニンゲン:2019/9/22(日)08:08

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