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4964-4966:フローニンゲンからの便り 2019年9月20日(金)


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本日の3曲

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タイトル一覧

4964. 馬鹿げた勉強から解放される夢

4965. ボルダリングの聖地フォンテーヌブローに向けて

4966. かくも美しき人生

4964. 馬鹿げた勉強から解放される夢

時刻は午前5時半を過ぎた。今朝は夢の最後の場面で見せた衝動的な振る舞いによって目覚めた。早速ではあるが、今朝方の夢について振り返っておきたい。

夢の中で私は、開放的なグラウンドの上にいた。不思議なことに、そのグラウンドには数多くの机と椅子が置かれており、黒板もあった。空の下で授業を受けることができるというのは、ある意味では贅沢だが、そうした経験が自分にはなかったため、最初は不思議な感じがしたのである。

グラウンドの最後列に置かれた机に私は座っており、右横には小中高時代の親友(SI)がいた。黒板の近くには、中学校時代にお世話になっていた数学の女性の先生が立っていた。

どうやら、今から管理会計学の試験があるらしい。公認会計士の試験で要求されるレベルの管理会計学の計算問題を今から5題ほど解くことが要求された。

私は大学時代に管理会計学のゼミに所属しており、一時期公認会計士の資格試験の勉強もしていたため、これから出題される問題に対してそれほど不安はなかった。むしろ、数学の問題を解くのと同じぐらいの楽しみな気持ちであった。

試験問題が配られ、いざ問題に取り掛かってみると、計算方法を忘れてしまっているものが随分と多く、出だしから手こずっていた。とにかく慎重に問題を解いていこうと思っていた私は、一問一問をじっくりと集中して解き始めた。

すると、隣にいた友人が独り言を述べたり、私に話しかけてきたりして、私は全然集中できなかった。「試験中だぞ」と私が述べても、彼は気にかけずに独り言をブツブツと述べ続けていた。

第1問の製造原価に関する問題が後半に差し掛かったところで時計を見ると、残り時間が40分を切っており、それでも問題は残り4問あった。私はもはや満点は取れないと思い、少々落胆した。

そんな気分に陥っていたところ、友人は相変わらず独り言をブツブツと述べたり、時折私に話しかけてくる。我慢の限界に到達した私は、彼を手で突き飛ばし、黙って前を向いて試験を受けるように促した。そこで夢から目覚めた。

目覚めた瞬間の私は、掛け布団を友人と見立てて、思いっきり掛け布団を蹴飛ばしていた。ひょっとしたら夢の中の私は、彼を手で突き飛ばしたのではなく、足で突き飛ばしていたかもしれない。

夢の中で感じていたのは間違いなく焦りの感情であり、同時に、自分の計算力が落ちていることに対する落胆であった。また、公認会計士の二次試験で出題されるようなレベルの問題で満点を取れなければ自分らしくないという自己認識を持っていた点も印象に残っている。

試験問題を解く際の裏紙にT字を描き、期首仕掛品、当期製造原価、期末仕掛品と書きながら計算問題を解いていた光景も印象に残っている。起床してからちょうど1時間経つが、大学受験や各種の資格試験が要求するような馬鹿げた勉強をもはやしなくてもいいということに対して大きな安堵感を覚えている自分がいる。

昨年まで米国の大学院の入学に向けてGRE試験を受けていた自分からしてみると、今年からようやくそうした馬鹿げた試験や勉強から解放されたのだと思う。本当にようやくだ。

もう二度とあのような馬鹿らしい勉強はしない。残念ながら現代社会は、馬鹿げた勉強を強いる機会が多すぎる。フローニンゲン:2019/9/20(金)06:05

4965. ボルダリングの聖地フォンテーヌブローに向けて

時刻は午前6時半に向かって動いている。いや、時は動いていないのかもしれない。あるいは、デジタルな数字が進行するよりもはるかに緩やかな時の流れがここにあると言えるかもしれない。

朝日が昇るまでにまだ随分と時間が有る。あと1時間は暗いままだろう。

昨日は午後に、かかりつけの美容師のメルヴィンの店に行き、髪を切ってもらった。来週の火曜日から日本に少々一時帰国することになっているので、帰国前にさっぱりとすることができた。

昨日も髪を切ってもらっている最中に様々な話をした。メルヴィンはいつも私の髪を切ってくれる時は、通常の30分ではなく、60分ほどの枠を確保してくれる。それはいつも私たちの会話が尽きないからである。

メルヴィンと出会ってから、オランダでの生活はより充実したものになったように思う。フローニンゲン大学に在籍していた時は、ピーターというオランダ人と仲が良かったが、彼はもうフローニンゲンを離れてしまい、今はアムステルダム郊外にいる。フローニンゲン大学を離れて以降、ピーターと連絡を取ったことはない。

一方でメルヴィンは、今私にとって親友と呼べるほどの存在になっている。彼と出会ってから随分と人生が変わった。

彼の思想や生き方にはいつも共感と感銘の気持ちで一杯であり、毎回多くのことを学ばせてもらっている。だいたい毎月1回ほど髪を切ってもらっていたのだが、メルヴィンは毎回新たな気づきを与えてくれる。

気づきを与えてくれるからというわけでは決してないが、彼は私にとってとても大切な友人だ。そのようなことを昨日改めて思った。

メルヴィンはちょうど先週まで彼女とフランスに旅行に出かけていた。中でも、ボルダリングの聖地フォンテーヌブローでの体験は格別だったそうだ。

フォンテーヌブローは、ボルダリング発祥の地とも言われており、なんと25,000を越す自然壁の課題があり、ボルダリングを楽しむことができるエリアは200を超える。日中は自然の岩と向き合ってボルダリングを楽しみ、夜は満天の星空を眺めながらキャンプをして自然を満喫していたそうだ。

自然を好む私にとってみれば、それは本当に贅沢な時間の過ごし方であり、ぜひとも自分もいつかフォンテーヌブローにボルダリングしに行こうと思った。するとメルヴィンから嬉しい提案として、ボルダリング仲間を誘って一緒にフォンテーヌブローに行く計画を練っているので私もぜひとのことだった。

フローニンゲンからパリ郊外のフォンテーヌブローまでは車で6時間ほどであり、それほど遠くないとのことである。フォンテーヌブローは、現在私が通っているジムでも採用されているフレンチグレードの発祥の地とも言われており、ボルダリングをする者にとってはメッカのような場所だ。

メッカの巡礼に向けて、明日もまたジムに通ってボルダリングを楽しみながら技術を向上させたい。メルヴィンと彼の彼女も明日ジムに来てくれるとのことだったので、三人でまたボルダリングを楽しみたい。フローニンゲン:2019/9/20(金)06:40

4966. かくも美しき人生

時刻は午前7時を迎えた。そろそろ早朝の作曲実践を始めたい。

いつも私は起床してからすぐに作曲をするのではなく、ヨガをして身体を目覚めさせ、その後日記を執筆してから作曲に取り掛かるようにしている。ヨガを通じて身体をほぐすことと日記を執筆することは、作曲をする上で欠かすことのできない準備なのだと改めて知る。

今朝のフローニンゲンの空にはちぎれ雲が浮かんでいる。早朝の気温は6度と非常に肌寒い。

来週の火曜日から日本に一時帰国するのだが、東京の最低気温はまだ20度近くあることに驚く。私が帰国する前日には、なんと最高気温が30度に達するらしく、まだ夏の世界である。幸いにも、日本に到着する日からは気温が落ち着くようである。

親友のメルヴィンとの昨日の会話を思い出している。「人生はかくも美しきものなのか」という話で盛り上がったことを思い出す。

メルヴィンと私の人生がこのような形で交差し、共鳴しあっていることに対して、昨日は二人で驚いていた。それは喜びに満ちた驚きである。

私は何かに引き寄せられるようにオランダにやってきた。そして、メルヴィンとの出会いもまた何か引き寄せられたかのような感じがする。

そんな出会いを果たした友人のメルヴィンと、これからオランダ国内のボルダリングジムを一緒に巡る計画について話しあった。なにやら、ユトレヒトにいいジムがあるらしく、フローニンゲンのお隣の町であるルーワーデンにもいいジムがあるらしい。

お互いのスケジュールを見て、今度まずはルーワーデンの街のジムに行くことになった。フローニンゲンからルーワーデンまでは車で50分ほどの距離であり、メルヴィンが車を出してくれるらしい。メルヴィンの彼女のスシもボルダリングが趣味であるから、三人でこれからオランダ国内のジムを巡ることが楽しみだ。

ボルダリングを紹介してくれたのは何よりもメルヴィンであり、その点については本当に感謝の言葉が尽きない。ボルダリングが私の人生にまた新たな息吹を与えてくれたことを考えると、メルヴィンは私の人生を変えてくれた恩人だとも言える。

そんなメルヴィンと近々ボルダリングだけではなく、バスケをすることになった。昨日バスケの話も話題に挙がったため、今度バスケ好きのメルヴィンの友人を集めてストリートバスケをすることになった。

なにやら良いコートが近くにあるらしい。来週から日本へ一時帰国するため、すぐにはバスケができないが、オランダに戻ってきてからバスケをすることが楽しみだ。スリー・オン・スリーができれば理想だが、ツー・オン・ツーでも十分に楽しいだろう。

サンフランシスコに住んでいた時代に、ジョナサンという友人がバスケに誘ってくれたあの日のことを思い出す。ジョン・エフ・ケネディ大学時代の友人とは、定期的にツー・オン・ツーのバスケを楽しんでいた。

西海岸の太陽の光を存分に浴びながら、バスケに興じていたあの日のことがとても懐かしい。バスケ仲間のジョナサン、ジョハン、ガイは元気にやっているだろうか。フローニンゲン:2019/9/20(金)07:29

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