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4664-4666:フローニンゲンからの便り 2019年7月6日(土)


タイトル一覧

4664. 穏やかな土曜日の朝方に

4665. 作曲上・投資上における基礎工事

4666. 整備の進む学習・実践環境

4664. 穏やかな土曜日の朝方に

今朝は3時半過ぎに起床し、小鳥たちの鳴き声が聞こえ始める午前4時過ぎに一日の活動を本格的に始めた。穏やかな土曜日が今静かに産声を上げ始めた。

早朝のこの時間帯においては、小鳥たちの鳴き声だけが外の世界に存在している。小鳥たちの鳴き声に耳を澄ませていると、自分の内側の世界に響き渡る自らの声がよく聞こえてくる。今日もまた、自分自身と向き合いながら、己の取り組みに専心していく。

今日は昼前に、1件ほど協働プロジェクトに関するオンラインミーティングがあるが、それ以外の時間は全て自分の取り組みに時間を充てることができる。今日もまた、作曲実践を核にした一日を過ごしたい。日記の執筆と作曲的日記の双方に満たされた一日にしていく。

今朝方は夢の世界が穏やかであり、印象に残る夢を見なかった。夢の世界はひと休憩をしているのかもしれない。

今日の作曲実践においては、まずは過去の曲に対するアレンジから始めていく。新しく楽譜を紐解いていくのではなく、すでに作った曲から学びを得ていく。

一つか二つほどアレンジをした曲を作り、その後に楽譜を片手に作曲をしていく。今はとにかく実践から学びを得ていくことを何よりも大切にし、理論書から抽象的な概念を学ぶことに意識を向けるよりも、楽譜という生きた教材から視覚的に曲を生成するための構造的パターンを学んでいく。

仮に実践に並行して時に理論書を参照する際には、譜例がある箇所を丹念に見ていく。とにかくパターン認識を深めていくことが作曲技術の向上において大切なことになるが、理想としては、視覚的なパターン認識を超えて、身体的・全存在的なパターン認識を行っていく。

楽譜からそうしたパターン認識を得て、そして実践を通じて無数のパターン認識をさらに深めていく。それを継続させていくことによって、徐々にパターン認識が身体知となり、無数のパターンを自由自在に組み合わせながら、新たなパターンを無数に生み出していくことが可能になるだろう。

とにかく曲を作るという実践は、打席に立つということが重要である。言い換えると、作曲実践は他の多くの実践領域と同様に、直接体験を豊かに積んでいくことが何よりも大切であり、打席に立ってみなければ見えない景色があり、分からない事柄が沢山あるということだ。

打席に立って打てるかどうかは別にして、打席に立ち続けることを大切にしていく。打席に立った者にしか見えない景色があり、学べないことがあるということを肝に銘じながら、今日もまた旺盛な作曲実践を行っていく。フローニンゲン:2019/7/6(土)04:29

No.2194: A Florid Start of a Day

A new day began in a florid way. Groningen, 05:45, Saturday, 7/6/2019

No.2195: A Walk of a Sloth

I’ll do my activities as slowly as possible like a sloth does. I’ll propel a matter forward without haste. Groningen, 07:28, Saturday, 7/6/2019

4665. 作曲上・投資上における基礎工事

時刻は午前8時に近づいている。今日は少しばかり一つ一つの活動をいつも以上にゆっくり進めていこうと思う。特に何かがあったわけではないが、自分の心が、そして身体がそれを求めている。

ナマケモノのようにゆっくりではあるが、着実に活動を前に進めていく。決して焦らずに一歩一歩の前進を実現させていく。それでいい。

早朝の自分の内側のビートが高鳴っていくことを待ちながら、物事をゆっくりと進めていく。作曲上、そして投資上における基礎工事を着実に進めていく。

一昨年より着工が始まっていた近所の河川敷の工事も終わりに近づいている。昨年にその工事が始まった時には、どのような建物がそこに建築されるのか全く想像がつかなかった。

当時の私は、再びアメリカに戻って生活することを考えており、工事の完成を見ないままにフローニンゲンを去ることになるかもしれないと思っていた。そこから季節が巡り、今、そこに現れんとしている建築物の全貌を見る。

今完成しようとしているのは、ユニークなデザインを持ったオフィスである。工事現場から聞こえて来る音や作業員の声に耳を傾けながら、近所の河川敷を走っていたことが懐かしい。

今も工事の完成に向けて仕上げの作業を日々行っているようだが、もう建築物の全貌は明らかであり、それが完全に完成する日が楽しみだ。

発達理論の観点から工事の様子を眺め、また不動産投資という観点でその建物を眺めている自分がいる。発達研究と投資というのは、確かに異質な領域ではあるが、両者に相通じるものがあることは確かだ。それに意識を当て、発達と投資に関する理解を深めている自分がいる。

よくよく考えてみれば、現象の発達過程を説明する発達理論と投資が親和性が高いというのは当たり前のことなのかもしれない。これからは、二つの領域を絶えず行き来する形で、日常目にする森羅万象を深く捉えていきたい。

工事中の建物が発達していく様子を眺めていると、こうした物件に投資をしているのは誰なのかが気になり始めた。それは会社なのか、あるいは個人投資家なのか。投資金額や家賃収入はどれくらいなのだろうか。フローニンゲンの不動産市場の歴史と現状、さらには今後の動向はどのようなものなのだろうか。興味は尽きない。

今後長くオランダは私にとっての主な生活拠点になるであろうから、いずれはオランダで家やマンションを購入することになるだろう。その日に向けて、あるいは近々行う予定の不動産投資に向けて、オランダの不動産市場について調査と学習を進めていこう。

欧州各国の街を旅行する中で、私はよく不動産会社の前で立ち止まり、そこで貸し出される物件や売りに出されている物件の相場を見る。それは純粋な関心に基づくものである。

今後はこの関心を育て、実際に不動産に投資し、不動産を所有する者としての観点で調査と学習を進めていく。オランダの不動産のみならず、オランダの企業への投資も視野に入れており、そちらの調査と学習も合わせて進めていく。

いずれにせよ、作曲も投資も焦らずに基盤を構築していくことが大切になるだろう。フローニンゲン:2019/7/6(土)08:03

No.2196: A Rumbling of the Earth of the Morning

It seems that I can hear a strong rumbling of the earth of the morning. Groningen, 09:05, Saturday, 7/6/2019

No.2197: A Summer Flower

An infinite number of summer flowers in my internal world began to be in full bloom. Groningen, 10:21, Saturday, 7/6/2019

No.2198: Warmth of a Dragon Skin

Although it was drizzling until just a while ago, it stopped now. I’ll go for a walk after I compose another piece of music. Groningen, 14:57, Saturday, 7/6/2019

No.2199: A Walk of Rain Clouds

Rain clouds are enjoying a slow walk. I’ll also go for a walk in a while. Groningen, 15:34, Saturday, 7/6/2019

4666. 整備の進む学習・実践環境

時刻は午後の4時を迎えようとしている。つい先ほどまで小雨が降っていたが、今は雨が止んだ。

薄い雨雲が依然として空を覆っているが、辺りの雰囲気はどこか優しげである。雨雲がゆっくりとした散歩を楽しんでいるかのように見える。

私もこの日記を書き留めたら、気分転換に散歩に出かけよう。身体エネルギーの調子を見て、軽く走るのか、ずっと歩くのかを判断したい。早朝の日記で言及した、工事中の建物をまた新しい目で観察したいと思う。

ここ最近は、様々な観点から学習環境や実践環境を整え、その成果が見え始めている。端的には、学習や実践に以前よりもより一層集中して取り組むことが可能になっている点にそれが表れている。

学習にせよ実践にせよ、それらに取り組む際にどれほど集中しているのかは極めて重要であり、仮に高い集中力を持って取り組むことができていないのであれば、その学習や実践の効果は薄れてしまう。現在、理想な学習環境と実践環境が整いつつあるが、引き続き改善を続け、より良い環境状態を生み出すようにしたい。

散歩から帰ってきたら、ゆっくりと入浴をし、少し早めに夕食を食べようと思う。夕食後、必要最低限のメールに返信をする。

明日にもまたオンラインゼミナールの初回のクラスがあり、日曜日クラスではどのような話題がその場に上がるのかとても楽しみである。明日のクラスで用いるZoomのURLを連絡し、参加者名簿を共有したい。また、金曜日クラスの音声ファイルはすでに共有クラウド上にアップされている点も連絡をしておこう。

メールの返信とゼミナールの連絡を終えたら、再び作曲実践に取り掛かる。その際には新しく楽譜を参照するのではなく、今日の午前中と午後に作った曲を参考にして、それにアレンジを施していく。

今日は、早朝にまず過去の曲を2曲ほどアレンジし、その後5曲ほど新しく作った。そのため夕食後には、新しく作った5曲に対してアレンジをしていこうと思う。

1、2曲ほどアレンジをしたら、ハーモニーに関する新たな観点を少しでも獲得するべく、ウォルター・ピストンの“Harmony (1978)”を気の向くままに読み進めていこうと思う。そこでは一言一句を順番に読んでいくというよりも、自分の関心を引く譜例に着目し、それを作曲ソフト上で再現することによって、ハーモニーに関する体感覚を得ていく。

とにかく単に頭で音楽を理解しようとしないことが重要であり、何よりも身体感覚を活用して学習を進めていく。絶えず身体と共に作曲を学び、そして実践するという意識を忘れないようにしたい。フローニンゲン:2019/7/6(土)16:08

No.2200: Hope Shed from a Break in the Clouds

Hope is being shed from a break in the clouds. Groningen, 19:13, Saturday, 7/6/2019

No.2201: A Feeling in the Twilight

Today was also very fulfilled to me. My sense of fulfillment tomorrow will augment. Groningen, 19:55, Saturday, 7/6/2019

7月6日(土)に生まれた曲:9曲

本日誕生した曲はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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