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3971-3977:フローニンゲンからの便り 2019年3月15日(金)


タイトル一覧

3971. 今朝方の夢

3972. 今朝方の夢の続き:アンリ・ルモワンヌの教育的な作品

3973. 音楽宇宙の拡張と鋭敏な感覚

3974. 新居の契約に向けて

3975. デン・ハーグかフローニンゲンか?

3976. フローニゲンでの四年目の生活に向けて

3977. 世界のどこにいても毎月届く『如水会報』

3971. 今朝方の夢

時刻は午前七時を迎えた。今朝は昨日までとは異なり、目立った雨は降っていない。

どうやら今日は午前中まで小雨が降るようだが、午後からは雨が上がるようだ。ここ二日感は雨のために散歩に行けなかったので、今日は午後から散歩に行こうと思う。

今朝は小鳥の鳴き声と共に目覚め、六時過ぎに起床した。起床してすぐに気づいたのは、目覚めが良いことと、起床直後の心身の調子の良さである。

おそらくこうした状態もまた、一日一食の食生活が生み出しているものだと思われる。この食生活を始めて、今日はまだ三日目だが、もう習慣と化したように思う。

いつもと同じように、今朝方の夢について振り返っておきたい。夢の中で私は、フローニンゲンの今の自宅にいた。ただし、下の階に住んでいるのはオランダ人ではなく、私の知り合いの日本人であった。

オランダでは同性結婚が認められており、その方はオランダ人の男性と結婚している。私はシャワーを浴びようと思ったのだが、なぜか自分の部屋にシャワーがなく、その方の部屋の前にある共同の荷物置き場にシャワーがあることを思い出した。

下の階に降りていくと、何やらその方の部屋から声が聞こえてきた。どうやらその方は、日本人の中学生に対して、オンラインを通じて数学を教えているようだった。

シャワー室に到着すると、そこにはバスタブもあり、バスタブの中でシャワーを浴びようと思った。私の手には洗髪用のブラシと洗顔があったのだが、シャンプーを忘れてしまい、もう一度自室に取りに戻ることにした。

そこで夢の場面が変わった。次の夢の場面では、実際に通っていた中学校の教室に私はいた。

ちょうど授業が終わった後であり、クラスメートたちは休憩に入り、各自が各々好きな行動を取っていた。休憩時間になった瞬間に、私はあるいたずらを思いついた。

私の席は、教室左隅の窓際の一番前の席であり、その列の一番後ろには、小中高を通じて付き合いのある女性の友人(YY)の席があった。授業終了後、彼女がパソコンをログアウトしようとしている姿を目にしたとき、いたずらで彼女のパソコンにログインをしてみようと思った。

これは確かにいたずらなのだが、もう一つの意図としては、パソコン内に不要にパスワードを保存することの危険性や、きちんとシャットダウンしてから席を立つことの大切さを彼女に伝える意図もあった。

彼女が席を立ったのを見計らって、私は一番後ろの席に向かった。彼女はパソコンを机の上に置きっぱなしであり、本人はログアウトしたつもりだったようだが、見ると、ログアウトの途中であった。私はそれをキャンセルし、パスワード入力画面を表示させた。

もちろん私は、彼女がどのようなパスワードを設定しているのかわからなかったが、パスワードを入力する欄をダブルクリックすると、彼女のパスワードがアスタリスク表示で現れた。これほどまでに簡単にログインできたことを驚いたが、ここで私のいたずらは完了したため、彼女のみならず、他のクラスメートたちに気付かれないように、すぐさまその場を離れ、再び自分の席に戻った。

しばらくして次の時間の授業となった。教室に入ってきたのは、なぜか高校時代にお世話になっていた数学教師だった。

授業が始まった途端、自分の列の最後尾に座っていた友人は、案の定、驚きの声を上げた。ログアウトしたはずのパソコンに誰かがログインしたことに対して、彼女は困惑してるようであり、その困惑が周りに伝わったのか、教室は幾分騒然とし始めた。

私は事態がそのようにややっこしくなるとは思っておらず、それは自分のいたずらだとすぐに述べようと思ったが、それを言い出すことができず、言い出せない時間が長くなるのに比例して、クラス内がよりいっそう騒然とし始めた。

しまいには先生が事態に介入しようとしたので、私は立ち上がり、先生のところに行って、数学の問題を質問することによって、先生の気を逸らそうとした。そこで夢の場面が変わった。フローニンゲン:2019/3/15(金)07:21

No.1760: The Fondly‐Remembered Court

I have a memory that I saw fine spring weather in a court.

Another memory is that I ate a bitter nut and saw a lovely squirrel there. Groningen, 10:17, Saturday, 3/16/2019

3972. 今朝方の夢の続き:アンリ・ルモワンヌの教育的な作品

今は風もなく、とても穏やかな朝だ。一羽の小鳥が、今高らかと鳴き声を上げた。

昨夜、ベッドの上に横たわっている時に、改めてオランダでの平穏な生活に感謝の念を持った。寝る直前にも鳥の鳴き声が聞こえ、その鳴き声に耳を傾けながら眠りの世界に落ちていった。

先ほど今朝方の夢について書き留めていたが、最後の場面においては、もう少し続きがあったように思う。教室内が騒然とした後に、私が数学の先生に数学の問題を尋ねたことによって、場が一瞬静かになったことを思い出した。

そして授業が終わった後に、私は別の教室の友人(YK)に話をしに行ったのを覚えている。その友人は学年で一番背が高く、教室に行くとすぐに彼がどこにいるかがわかった。

彼は、中学校に上がる際に別の学校に入学した女子生徒と話をしており、私も二人の話に加わることになった。そこで何を話していたが定かではないが、三人で和気藹々とした会話を楽しんでいたように思う。

昨日の朝方に見た夢においても、小中学校時代の友人が夢に現れており、今朝方の夢を含め、私の夢には小中学校時代の友人が多く現れることは興味深い。その事実が何を意味しているのかについては、今の私にはまだわからない。そのため、今後はその意味を探っていこうと思う。

今日はこれから、早朝の作曲実践を行う。昨夜の作曲実践と同様に、フランスの作曲家アンリ・ルモワンヌの曲に範を求めようと思う。

ルモワンヌは、私と同じ日に生誕しており、私が生まれる199年前に彼が誕生したことを先日のパリ旅行の最中に知った。誕生日が同じであるというのは偶然であるが、そうした偶然がルモワンヌに対する関心を生み出したことは否定できない。

今参考にしてるルモワンヌの曲は、実に教育的である。ルモワンヌは、教育的な作品を多数生み出したことで知られており、今のこのようにして、そうした教育的な作品の恩恵にあずかっている自分の姿を見ると、意義のある作品は不滅なのだということがわかる。そうした作品は、時代を超えて受け継がれていく性質があるようなのだ。

作曲実践に関する今日の計画としては、ルモワンヌの曲に範を求め、昨日と同様にラヴェルに範を求めるか、スクリャービンに範を求めたいと思う。また、久しぶりにそろそろバッハの曲を参考にしようとも考えている。

これから早朝の作曲実践を行った後に、オンラインを通じて、四年前にお世話になっていたセラピストの方と久しぶりに話をすることになっている。数日前に、ヒーリングに対する関心が再燃し、その流れを受けて、久しぶりにその方に連絡をし、話をさせてもらえることになった。

オランダに来てからもメールでのやり取りなどはあったが、直接話をすることはなかったように思うため、久しぶりに話ができることを楽しみにしている。ここ最近得られたヒーリングに関する面白い気づきや発見について尋ね、クラニオセイクラル・バイオダイナミクスを含め、エネルギーワークについてもあれこれと質問したいと思う。フローニンゲン:2019/3/15(金)07:38

No.1761: Radiation of Glasses

A cold rain is still coming down.

I’ll take a nap shortly and then start afternoon work. Groningen, 13:06, Saturday, 3/16/2019

3973. 音楽宇宙の拡張と鋭敏な感覚

今日も気力に満ち溢れている自分がいる。それは激しい気力ではなく、静的なものなのだが、自分の内側から外側に自ずから滲み出てくる類いのものだ。今日一日のこれからの活動がますます楽しみになってくる。

つい先ほど、早朝の作曲実践を終えた。ルモワンヌの教育的な作品に学ぶことは多く、彼の曲を参考にして曲を作っていると、他の作曲家の曲を参考にする時とは違った楽しみがある。

まだそれらの楽しさの差異については言葉にできないが、感覚的なものとしてそうした差異があることは歴然としている。おそらくその背景には、作曲家の固有性と、作曲家と私の相性、およびその時の自分の諸々の状態などが要因として存在しているだろう。

一昨日に作った曲をMuseScoreのウェブサイトを通じて改めて聴いてみたときに、一つ大切な発見があった。これまで気づかなかったが、音楽を再生するときに、楽譜を表示するのではなく、曲の進行に合わせて音符が上から下に落ちてくるとても美しい表示方法があることに気づき、その方法で自分の曲を聴き直していた。

その表示方法を用いれば、音として聴覚的に自分の曲を捉えることができるのみならず、単に楽譜を眺めるのとは違った視点で視覚的に曲を捉えることとができる。表示画面を眺めていると、自分の曲の大半は音域が狭いことがわかった。

もちろん、狭い音域の中で音楽宇宙を作り出すこともまた楽しく、意義深いが、もう少し音域を広げて、拡張された音楽宇宙を作ってみることを意識したいと思う。

先ほど聴いていた曲の音域は確かに広くなかったが、それでもそうした狭い音域内で多様な表現が可能であることに対して改めて驚くし、そこから立ち現れる音楽宇宙の多様さにも驚かされる。単に音域の広い音楽宇宙を作ればいいというわけではなく、重要なのは音楽宇宙の広がりと共に深さをもたらすことであろう。

広がりと奥行きを持つ曲を作ることに向けて、広がりに関しては、まずは音域を意識してみようと思う。奥行きに関しては、やはり垂直的な要素であるハーモニーを意識する必要があるだろう。その他に奥行きをもたらす観点や方法がないかは引き続き模索していく。

ここ数日間、一日一食の食事にすることによって、感覚が研ぎ澄まされ始めているのか——あるいは人間本来の感覚に戻り始めたと言えるかもしれない——、音楽を聴いていると、一つ一つの音が身体の中に深く入り込んでいく感じがある。

また、音が身体の中で響くという現象をより鮮明に知覚するようになった。これは単に聴覚が研ぎ澄まされてきたのみならず、他の感覚全般が研ぎ澄まされてきたことによってもたらされている変化のように思う。こうした感覚的な変化の恩恵を受けながら、今日も引き続き作曲実践を行っていきたい。

もう少ししたら、友人の方とオンラインミーティングを行う。一時間ほど話をさせていただき、話し終えたら、デン・ハーグで住む家をそろそろ確定させたいと思う。

昨日の夕方に不動産屋に電話をしたところ、ウェブサイトを通じて送った私の問い合わせがうまく届いてないとのことであり、こちらから電話をするまでは何の音沙汰もなかった。問い合わせに対して自動返信メールは届いていたのだが、そのような事情もあり、昨日は電話を通じて、目星の物件についてあれこれと尋ねた。

その後、その他の質問事項が生まれたため、それらに関してはウェブサイトを通じて問い合わせるのではなく、電話を担当してくれた方のメールアドレス宛に送っておいた。質問に対する返信を受けて、もう一度その担当者に電話をするのと、他の不動産屋にも午前中から午後の早い段階で電話をしておこうと思う。今日中にどの家に住むかを確定できればと思う。フローニンゲン:2019/3/15(金)08:52

No.1762: A Creative Wave

I’ll take a bath shortly and eat dinner early.

After dinner, I’ll leave home for the concert hall at the center of Groningen to participate in Alice Sara Ott's concert. Groningen, 16:46, Saturday, 3/16/2019

3974. 新居の契約に向けて

時刻はゆっくりと午前11時へと向かっている。起床直後は雨が降っていなかったが、今は雨が降っており、書斎の窓ガラスに雨滴が随分と付着している。

つい先ほどまで、以前お世話になっていたセラピストの方と一時間ほど話をさせていただいていた。お互いの近況やエネルギーワークの話を中心に、2017年に施行された『公認心理師法』に基づいて誕生した公認心理師という国家資格に関する話題も挙がった。

セルフヒーリングに関して見直しを行おうと思っていたため、その点に関する質問をさせていただいたところ、今の自分から過去の自分を治癒していくという意識を持ち、さらには、未来側の自分から今の自分を導いていくという意識を持ってセルフヒーリングを行ってみることを勧めていただき、それは非常に面白そうだと思った。

これについては早速今日から実践してみたいと思う。このセラピストの友人の方と私は共通の知人が何人かいるため、彼らの近況を伺ってみたところ、皆さん元気そうで何よりであった。

一時間のオンラインミーティングを終え、メールを確認してみると、不動産屋から返信メールがあった。どうやら私が第一希望にしていたところは、家具付きではなく、光熱費なども含めると、かなりの家賃になってしまうことがわかり、その物件を諦めることにした。

そこで第二候補の家について、また別の不動産屋に確認の電話をしてみたところ、そこも家具付きではなかったことから、その物件についても諦めた。正直なところ、第一希望から第四希望まではどこも同じぐらい良い物件だと思っていたため、今は第三希望について別の不動産屋からの連絡を待っている状態だ。

先ほど電話をした時に、その物件の担当者がちょうど不在とのことであり、折り返し電話をしてくれることになった。その返信を待ちながら、今この日記を書き留めている。

第三希望のこの物件については、家具付きであることが明示されており、その点については問題がない。独り身ではあるが、その物件にはベッドルームが二つあり、三部屋もあるとのことなので、かなり広い。

一応オランダでは、アパートメントと呼んでいるようだが、その物件はどこか一軒家のようである。この物件については、募集案内のウェブページに表示されている家賃が水道光熱費などを含んでいるのかどうか確認し、「共有玄関」という言葉がどのような意味なのかについて確認をしておきたい。

もしこの物件についても折り合いがつかなければ、第四希望の家についても不動産屋に電話をしておきたいと思う。できれば今日中に、五月からどこに住むのかを確定させておきたいと思う。

不動産屋からの連絡を受け、疑問点が解消すれば、すぐに契約書を送ってもらい、契約書の中身を精査した上で契約を締結したいと思う。

今日も一日一食の生活を行っている。少しばかりお腹が鳴る音が先ほど聞こえたが、空腹感は全くと言っていいほどない。単にお腹が鳴っているだけであり、そこに空腹感が伴わないのは不思議だ。

食について調べていると、過食によって身体の機能が弱体化し、毒素が身体に溜まり始めると、それはガンにつながってくる可能性があることを知った。そこで私は、ガンの歴史について知りたいとふと思った。

というのも、ガンというのはもしかすると現代が産み出した病なのではないかという考えがあったからだ。

物質資本主義に強く立脚した現代社会は、ガンのみならず、心身に関する様々な病気を生み出しているように思えてならない。この点に関して、資本主義の発達と数々の病気の誕生との関係について、今後はより強く関心を持っておこうと思う。フローニンゲン:2019/3/15(金)11:15

3975. デン・ハーグかフローニンゲンか?

起床直後はほとんど風がなく、穏やかな雰囲気が辺りを包んでいたが、今は強風が吹き荒れている。だが幸いにも、午前中より降っていた雨は止み、今は青空が広がり始めている。

今日はすでにいくつかの不動産屋に電話をし、デン・ハーグでの家を確保することに時間を充てていた。つい先ほど不動産屋に連絡をすると、希望している物件がまだ空いているようだったので、ぜひ契約をしたいという旨を伝えた。

すると、一度実際に物件を見るまでは契約に進めないとのことだったので、急遽来週の月曜日にデン・ハーグに行くことになった。デン・ハーグは、フローニンゲンからはアムステルダムやスキポール空港よりも遠く、電車で片道三時間弱かかる。

以前デン・ハーグを訪れたのは、今から二年半前のことであるから、前回の訪問から随分と時間が空いている。今回は、物件の見学以外には美術館などを巡る時間的な余裕はなさそうだ。

ただし、滅多なことではデン・ハーグに行かないので、他の候補物件の周りの環境などを確かめに、実際にそれらの場所に足を運びたいと思う。仮に今回の物件を契約できなければ、二転三転してしまうが、もう一年はフローニンゲンに残ってもいいかもしれないと思い始めている。

というのも、今回の物件を契約するにあたっては、デン・ハーグの他の物件と同様に、オランダでの収入を証明する書類が必要となる。確かに私は、これからオランダで起業家ビザの申請をし、この国で事業を行っていこうと考えているが、オランダでの収入を証明する書類は今のところ手元にない。

仮に日本円で記された請求書の類や銀行の残高証明書で問題ないかもしれないとのことであるが、それは大家が判断するとのことであった。そうしたこともあり、オランダでの事業を始め、その収入をこちらの会計士に証明してもらうまでは、デン・ハーグではどこも家を借りられないかもしれない。

もちろん、収入証明なしで借りられる物件も当然あるのだが、そうした物件は、私が望んでいるような住環境を提供してくれない場合がほとんどんである。

現在フローニンゲンに住んでいる物件は、非常に良い住環境を提供してくれている。この物件は、留学生にも貸し出しを行っており、当時は収入証明なしで契約ができた。

本当に二転三転するが、来週の月曜日にデン・ハーグの物件を訪れ、不動産屋ともう一度話をし、大家に自分の状況を説明してもらい、それで契約が結べるのであれば、その物件で新生活を始めたい。仮に契約ができなければ、基本的にその他の物件も契約できそうにないので、もう一年ほどフローニンゲンに残りたいと思う。

どちらの場合であっても、それらをとても肯定的に受け止めることができる。というのも、仮にフローニンゲンに残るのであれば、その方が起業家ビザの申請に向けた各種手続きの準備を落ち着いて行うことができる。

また、今住んでいる家は、家の広さや住環境の良さの観点からすると、家賃が非常に割安に感じられ、仮にデン・ハーグに引っ越すことになると、少なくとも今と同じような住環境を選ぼうとすると、日本円にして4万円ほど家賃がかさんでしまう。

そうした観点からも、起業家ビザを申請し、オランダで一年間ほど事業を行ってからデン・ハーグに引っ越しをするのでも全く問題ないように思い始めている。仮にフローニンゲンに後一年残ることになったら、かかりつけの美容師のメルヴィンにすぐにそのことを伝えようと思う。フローニンゲン:2019/3/15(金)14:13

3976. フローニゲンでの四年目の生活に向けて

時刻は午後の七時半を迎えた。ここのところは一日に一食の食生活を送っており、就寝までに十分な消化を行うために、30分ほど早く夕食を食べるようになった。

一日一食であるから、夕方にスーパーに足を運んだ際には、これまで以上に食材を吟味した。一日一食の食生活を送ることによって、味覚が鋭敏になっており、一食がこれまで以上に美味しく感じられることは以前に述べたとおりである。今日は、野菜の旨みというものを堪能することができた。

明日は、アリス=紗良・オットさんのコンサートがフローニンゲンで行われ、夜にそれに参加することになっている。開演は午後の八時過ぎのため、夕食を食べてからコンサートに参加しようと思う。

今日は午後から雨が止み、晴れ間が広がり始めた。夕方には快晴となり、散歩を楽しみながら、行きつけのチーズ屋に足を運んだ。

これまではチーズとヨーグルトを毎日食べていたが、それは少しばかり乳製品の取り過ぎにつながっていたように思う。ここ最近はヨーグルトを食べることは控えており、チーズは二日に一回食べることに留めている。

ちょうど今日はチーズを購入する必要がなく、ナッツ類と蜂蜜だけを購入したのだが、店主が「うちのチーズを嫌いになってしまったの?」と笑いながら尋ねてきた。私はすぐにそれを否定し、来週来た時にはチーズを購入する旨を伝えた。

この二週間で今後の生活地に関する状況がめまぐるしく変わり、結局私は、フローニンゲンで引き続き生活することにした。まだオランダで事業を始めていない私にとって、デン・ハーグで家を借りることは極めて難しいことがわかったからである。

デン・ハーグは歴史的に貴族の街だからか、良い物件であれば、高い収入を持っていることを大家に示す必要があるらしい。デン・ハーグの不動産屋に尋ねてみたところ、デン・ハーグにおいては、収入証明を大家に提出することが基本的に義務とのことである。

フローニンゲンの今の自宅も非常に良い物件なのだが、そうしたことは必要ではなかった。どうやら街によって不動産の賃貸方法が異なるようだ。

そうしたこともあり、デン・ハーグに引っ越すことは保留とし、フローニンゲンで起業家ビザを取得し、ここから一年ほど事業を続けることによって、来年の夏をめどにデン・ハーグに引っ越そうと思う。

当初一年間だけ生活しようと思っていたフローニンゲンで、私は結局少なくとも四年間生活することになった。フローニンゲンの街の落ち着き、そして自宅周辺の環境を考えれば、探究活動と創造活動に従事するに際して、これ以上良い条件の住環境はなかなか見つけられないと思っていたため、今年一年間フローニンゲンに残れることをとても肯定的に受け止めている。

私がフローニンゲンにやってきたのはちょうどリオ五輪の前であり、フローニンゲンから引越しをするのは来年の東京五輪の前になりそうだ。

今回オランダ国内の引っ越しをしないことにより、引っ越し費用が浮き、さらには4万円ほど家賃を上乗せする必要もなくなったため、今後は二ヶ月に一度の頻度で旅行に出かけようと思う。

五月あたりにグルジアの友人のところへ行き、初夏にはモスクワに行ってみようと思う。その他にもアイスランド、スペイン、イタリア、ポルトガル、ギリシャ、エジプトなどにも足を運んでみたいと思っており、それら全ての国に今年中に行く必要はなく、来年や再来年もオランダにいるのであるから、ふさわしい時期にそれらの国に行く。言い換えると、それらの国に呼ばれたと思った時に足を運べばいいのである。

近い将来は、一週間ほどのオーロラクルーズに参加したいと思っており、それも是非実現させたいと思う。オランダに残ることになったこと、そしてフローニンゲンに残ることになったことは、自分を呼ぶ場所へ足を運ぶ機会を提供してくれる恵みとなった。フローニンゲン:2019/3/15(金)19:52

3977. 世界のどこにいても毎月届く『如水会報』

時刻は午後九時を迎えた。今日は夕方に、郵便ポストに何か届けられる音がしたので、夕食後にゴミ捨てに行く際に確認してみると、母校から毎月発行されている『如水会報』が届けられていた。

これは、私の母校の卒業生が所属する如水会が毎月発行している会報であり、この七年間の欧米生活においては、毎月それを楽しみに読んでいる。途中日本で一年間ほど生活した期間を含めると、この八年間においては、大阪、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロサンゼルス、山口、東京、フローニンゲンと居住地を変え、そのたびごとに如水会に異動届を出し、世界のどこにいても毎月この会報を無料で届けてくれていることに本当に感謝している。

とりわけ、欧米での最初の四年間においては、日本語を読むことはこの会報を通じてだけであり、当時の自分の精神的な(言語実存的な)支えとなっていた。今回も、アメリカかスイスか、はたまたデン・ハーグに移住するかという判断を迫られていたが、結局フローニンゲンに留まることにしたため、異動届を提出する必要なく、引き続きこの会報を読むことができる。

先ほどまで、この会報を読み進めていた。実は私の父も私と同じ大学を卒業しており、私の先輩にあたり、如水会に入っているのだが、この会報をあまり読んでいないようだ。

仮にざっとであったとしても、私は毎号、最初から最後まで全てのページに目を通すようにしている。そうすると、毎号必ず小さな発見が少なくともいくつか存在していることに気づく。

先ほどもそうした体験があり、ちょうど一年前の号においては、サティ、クリムト、ガウディ、ロダン、ガレの一人一人の芸術家に対して、専門家が文章を寄稿している冊子が付随しており、それは非常に有益な内容であったため、今でもその冊子は保存してある。

その号からちょうど一年経った今回の号においても、別冊がついており、そこには首都直下型地震について六人の学者が文章を寄せている。今後日本、とりわけ首都圏に私が住むことはないと思われるが、首都直下型地震というのは決して他人事ではないので、この別冊に関しては明日明後日にかけて丹念に読み進めたいと思う。

ここ数日間は、この春からの生活地をどこにするかに関してあれこれと奔走していたが、本日をもってそれが落ち着いたのは嬉しいことである。振り返ってみれば、ちょうど二週間前までは、私はアメリカに行くかスイスに行くかを選択肢として持っていたが、そこから状況が変わり、それら両国に行くことをせず、オランダに残ることになった。

オランダに残ることを決めた後に生まれた考えは、フローニンゲンからデン・ハーグに引っ越すことだったが、デン・ハーグの賃貸契約がフローニンゲンのものよりも厳しいため、少なくとも今年一年はフローニンゲンで生活をすることになった。

今日それを最終決定とすることができ、明日からはまた落ち着いた生活を送ることができるだろう。デン・ハーグでの物件探しと不動産屋への問い合わせによって、ここ数日間は毎日数時間ほど時間を使っていたように思うが、それでも一日一食の生活をしたことに伴い、二回分の食事の時間が削られ、それでいて集中力が高まるという効果のおかげで、日記の執筆量と作曲量を落とすことなく過ごすことができていた。

明日からは、もう物件探しに時間を使わなくていいため、日記の執筆と作曲実践、そして作曲理論の学習により多くの時間を充てることができるだろう。フローニンゲン:2019/3/15(金)21:14

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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