top of page

3317. カビの生えたバターより


天気予報の通り、昼過ぎから小雨が降り始め、先ほどは比較的激しい雨が降っていた。今は雨が止んでいるが、夕方から再び雨が降るようだ。

今日は午前中に、協働プロジェクトに関するミーティングを行った。今日も実りのあるミーティングを二時間ほど行い、開発中のプログラムの完成に向けて少しずつだが着実に進んでいるのがわかる。

今日はこれから、先日ボストンの古書店で購入した“Modes of Creativity (2011)”を読み進めていく。今回は初読であり、午前中のミーティングが始まる前に、本書の全体像を確認しており、関心を強く弾く箇所を中心にこれから読み進めていこうと思う。

メモを取りながら、創造性に関する新たな気づきや発見を得ていこうと思う。本書を一時間ほど読み進めたら、そこから作曲実践に取り掛かる。

その際には、アルフレッド・マンの書籍に掲載されている具体例を通じて、フーガの技法を適用した曲を作っていく。この作曲実践がひと段落したら、再び創造性に関する上記の書籍を読み進めていこうと思う。

今日の昼食の際に、パンにセサミバターを塗ろうと思って蓋を開けたら、中がカビだらけだった。これを見たとき、私はとても嬉しくなった。

このセサミバターは購入してからそれほど時間が経っていないのだが、蓋を開けてから常温で保存をしていたためか、以前に食べたときから今日にかけて瓶の中でカビが発生してしまっていたようだ。このバターはオーガニックな原材料で作られており、蓋を開けたときのカビを見て、改めてそのバターの新鮮さがわかった。

これまでの私は、カビが生える前まで非常に新鮮な食材を食べていたのだと知り、カビを見たときには随分と嬉しい気持ちになった。確かに、全て食べ切る前にカビが生えてしまったのは残念だったが、そうした気持ち以上に、このバターの新鮮さを確認することができた喜びの方が大きかった。

普段自分の身体に取り入れるものに関しては、できる限り新鮮かつ有機的な食材を選ぶようにしている。これは物理的な身体のみならず、より微細な身体においても当てはまる話だろう。

つまり、毎日どのような論文や書籍を読むのか、どのような情報と接するのかに関して、それらの質について吟味する必要があるのではないか、ということである。これから読み進めていく書籍は、まさにそうした観点から選ばれたものであり、今後取り入れる情報に関しては、その質を絶えず吟味するような意識を持っておこうと思う。

カビの生えたバターはそのようなことを考えるきっかけを私に与えてくれた。フローニンゲン:2018/10/26(金)14:22

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page