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2770. 論文の完成に向けて


時刻は午後の八時を迎えた。暮れゆく西日が光り輝いている。

今日は昼食前にランニングに出かけ、午前と午後に合わせて二曲ほど曲を作った。また午後に仮眠を取ってから夕食までの時間帯は集中して論文の最終レビューを行った。

集中して取り組んだおかげもあり、レビューの山を越えたように思う。論文アドバイザーのミヒャエル・ツショル教授から以前送ってもらっていた最後のフィードバックコメントの分量が多く、それを一つ一つ読みながら修正を施して行った。

改めてツショル教授からの的確なフィードバックには感謝をしなければならない。随所随所に的確なフィードバックがなされており、指摘された箇所については私が気づかなかったような論理上の盲点ばかりであった。

また、表現が曖昧な箇所についても指摘をしてもらうことによって、文章がより明瞭なものになったと思う。先行文献のレビューのセクション以外にはほとんど手直しをする箇所はなく、論文の執筆における先行研究のレビューの重要性を改めて思う。

今回は、昨年執筆した論文以上に先行研究のレビューを念入りに行ったように思う。明日も午後から集中して論文の修正に取り掛かる。

本日修正できなかった箇所についてもすでにツショル教授からのコメントは読んでおり、どのような形で修正すればいいのかのイメージがすでにある。また、残っている修正箇所はそれほど多くないため、今日ほど修正に時間がかからないだろう。

明日の午後に修正を完了させ、日曜日の午後はもう一度全体を最初から最後まで読むようにしたい。また日曜日には、水曜日に行われる研究発表用のPPTを作成する。

これは日曜日中に大枠を完成させておき、細部については月曜日に完成させる。発表の時間は質疑応答を除き15分であるため、スライドの枚数は多くない。アムステルダムで行った発表のスライドを雛形にすれば、発表用のスライドを完成させることはそれほど大変なことではない。

いずれにせよ、明日は論文の修正を完成させる。それが終われば、午後七時半から行われる友人のピアニストのコンサートに参加する。形式的にはそれは修士課程の卒業コンサートとのことであり、ハープシコードの演奏を聴くことと、武満徹のピアノ曲を聴くことを特に楽しみにしている。

沈みゆく太陽が黄金色の輝きを発している。太陽が完全に沈むまでにあと二時間ほどあるだろうか。

今日は残りの時間を使って、まずはバッハに範を求めて一曲を作りたい。詰将棋を毎日一つ解くように、69個の二声のコラールの一つ一つに範を求めて曲を作っていく。

毎日これを行えば二ヶ月半ほどで最後の曲まで辿り着くだろう。69曲に範を求めたら、371個の四声のコラールに範を求めていく。

仮にこれも毎日一つを参考にするのであれば一年ほどの時間がかかる。一年というのはあっという間である。

どれだけ時間がかかろうとも、過去の偉大な作曲家から学びを得ていくことを毎日行っていく。作曲の技術が高まるのはゆっくりでいい。焦らずに着実に技術を磨いていきたいと思う。フローニンゲン:2018/6/29(金)20:12

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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