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2513. 昨日の作曲実践への振り返り


早朝に詩について考えていると、これまでの自分はなかなか詩の世界に入っていくことができなかったのかはなぜなのかを考えていた。より具体的には、なぜ自分は詩の世界観を理解することが難しく、詩を読むことに困難さを抱えているのかということだ。

一つの詩を理解することはいつも難しい。それを困難にする原因として、詩を外側から理解しようとする態度があるのではないかとふと思った。

詩というのは、その作者の内的世界の表現であるため、外側から詩に向かっていっても理解できるはずなどないのである。むしろ、作者の内的世界を理解するというよりも、その詩的世界の中に自らの存在を投げ入れ、まさに新たな詩をそこから作るような形でその詩を内側から掴んでいく必要があるのではないかと思わされた。

私が詩の理解に困難さを示していたのは、詩的世界へ自己を投げ入れることをせず、内側からその世界観を把握する姿勢を持っていなかったことに起因しているように思う。詩的世界と音楽世界の間には、どこか共通するものや共鳴するものが横たわっているように思えてくる。

ここから少しずつ、日本語や英語で詠まれた優れた詩を読んでいくようにしたい。それは自分の作曲実践をさらに豊かなものにし、日々をより充実したものにしてくれるだろう。

先ほど、昨日の作曲実践について振り返ろうとしていたが、途中で脱線してしまい、最後まで文章を書き終えることができなかった。昨日の作曲実践では、最初から構成を厳格に決めており、モチーフに関しては一昨日に使ったものをアレンジしようという意図があった。

そうして曲を作ってみると、若干失敗のように思えた。最初から構成と用いるモチーフを厳格に決めてしまったことに問題あるのか、モチーフの発展のさせ方に問題があったのだろうか。どちらかというと、後者に問題があったのかもしれない。

というのも、これまでも構成を最初に決めておき、あらかじめモチーフを設定しておくことはあったが、その時にはうまくいくことが多かったと記憶している。そうしたこともあり、モチーフの発展のさせ方に問題があったのではないかと思う。

そもそも昨日は最初から短調の曲を作ることに決めており、雰囲気も少しばかり寂しげなものにしようと思っていた。だが、一昨日に作った曲が華やかなものであったため、そこで用いたモチーフと昨日に作ろうとしていた曲のイメージがなかなか合わず、今の私の技術ではそうしたイメージのズレを解消させることが難しかったのだと思えてくる。

日々の実践は本当に小さな失敗の連続であり、そうした失敗と向き合っていく中で、学びが徐々に深まっていく。それが技術の発達に寄与していくのだろう。

今日は幸運にも作曲実践に時間を充てる時間が十分にあるため、少しでも技術を向上させるような実践を行いたい。フローニンゲン:2018/5/4(金)07:33

No.1006: Dance of Two Winds

I’ll leave Amsterdam later and come back to Groningen. Once I arrive at Groningen, I convince myself that my life will be fresh and new. Amsterdam, 08:06, Saturday, 6/2/2018

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