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2307. 幸福への道と美学探究


今朝は六時過ぎに起床した。先週までは七時近くまで寝ていることが多かったが、昨日から再びいつもの起床リズムに戻ったように思う。

起床してみるとすぐに、雨音が聞こえてきた。天気予報では深夜にのみ雨が降る予定であったが、起床した時はまた雨が降っていた。

改めて先ほど天気予報を確認すると、今日は一日を通じて天気が悪いようだ。今も薄い雨雲が空を覆っている。

起床直後、いつものようにお茶を入れた。ヨギティーの袋を開けると、ティーバッグに付されているタグの文言に目が止まった。

そこには「幸福への道は全てに仕えることである」と書かれていた。これは私が最近思いを巡らせていた事柄と密接に関係している。

この世界からの促しに応じる形でこの世界に仕えていくこと。その実践的な生活に向けてどこか開眼させられたような経験を最近していた。

まさに、その文言が示しているように、全ての存在に仕えることは幸福への道なのだろう。これと関係して、昨夜も就寝前に、先日考えていた縁起への関与について思いを巡らせていた。

自分の日々の営みは、そもそも縁起によって生まれ、自分のなすべきことは絶えず変化する巨大な縁起に働きかけていくことなのだと知る。自覚的に縁起に参画していくことがどれだけ大事なことか。

大袈裟かもしれないが、こうした日記の執筆ですら縁起への参画であるとみなし、それを自覚的に遂行していきたいと思う。日記を執筆することや作曲をすること、そして科学研究に従事することのどれもが、縁起への関与を具現化した実践なのだ。

それらの実践に貴賎はなく、どれも私にとって意義ある実践である。そんな思いが湧いてくると、一日をまた十分に生き抜こうという気力が湧いてくる。

早朝の目覚めと共に、いつものようにまずは日記の執筆から一日を始めようと思っていた。しかし、脳裏にオックスフォード大学の哲学科で美学を専門としているある教授の仕事が気になり、日記よりも先にその点について調べていた。

その教授の仕事を調べてみると、“The British Journal of Aesthetics”に論文を寄稿していることがわかり、その論文を早速ダウンロードした。このジャーナルにはその他にも美学、とりわけ音楽領域の美学に関する論文が豊富に寄稿されており、気になるものを10本ほどダウンロードした。

音楽を中心とした美学への探究心が日々高まっていく。ダウンロードした論文はどれも私の関心を引くため、今日中に何本かを読み進めたいと思う。美学を専門的に探究したいと思う一方で、音楽に関する私の最大の関心は曲を作ることであることを忘れてはならないと思った。

音楽に対して美学の観点から探究することも、科学の観点から探究することも非常に大事であり、それらに対する関心は高いが、兎にも角にも曲を作るという創造行為を最優先にしたいと思う。作曲実践を主にし、音楽を美学的・科学的に探究していくのはその補助としたい。

そうした関係性を維持しながら音楽についても探究を深めていく。雨が静かに降る早朝にそのようなことを思った。フローニンゲン:2018/3/22(木)07:06    

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