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1924. 滑稽さに満ちた品川での朝


日本に一時帰国してからの二日目の今日も笑いと感動に溢れていた。今日は早朝の四時に起床し、滞在先のホテルでもオランダでの生活とほぼ同じような形で早朝の時間を過ごしていた。

普段は朝食に果物しか食べないが、どこかに旅行に出かけた際には宿泊先のホテルでしっかりと朝食を摂ることにしている。七時を少し過ぎた頃に朝食を済ませ、八時半前にホテルを出発した。

品川駅に到着し、忘れずにオランダから持ってきたSuicaを改札口に通すと、ブザーが鳴り、「係員までお申し付けください」という表示が出た。

何の表示かわかなかったが、私はその指示に素直に従って係員のところに行き、Suicaを手渡した。 :「おはようございます。Suicaがうまく使えないみたいで」 係員:「あぁ、一定期間使われていないようだったのでロックがかかっていました」 :「そうですか」 係員:「はい、今ロックを解除しました」 :「ちなみに、今おいくらチャージされていますか?」 係員:「・・・7円!」 :「7円!(笑)」 そこまでお互いに丁寧語で会話をしていたのだが、金額が表示された瞬間に、係員は「(7円)です」という丁寧語を喪失し、「7円!」と叫んだ。私はチャージされていた金額のあまりの少なさと、係員が「です」を付け忘れるぐらいに驚いていた姿に思わず笑ってしまった。 係員:「はい、7円です(笑)チャージしてください」 :「はい、チャージします(笑)」 日本で滞在する二週間強のために、財布には2300円ほどの現金が入っている。そのうちの1000円をSuicaのチャージに充てた。 一年振りにSuicaに現金をチャージした際にも、昨年のようにSuicaを差し込む場所がなく、Suicaを特定場所に置く形で現金が補填される仕組みになっていたことには少々戸惑った。早朝から、Suica一枚でこのような笑いと驚きが得られることを有り難く思った。

係員の方とのやり取りを思い出しながら改札口を抜けた時、思い出し笑いがまだ止まらなかった。「7円!」という係員の方の表情と丁寧語の失念はとても愉快だった。同時に、この世界には7円と7億円が異なるものだと思っている人が無数に存在していることもまた滑稽であった。 日本はインフルエンザのワクチンが足りず、東京都内の人混みではマスクを着用したほうがいい、と父から帰国前に連絡があった。ちょうど行きのフライトのアメニティにマスクがもらえることを知っていたため、そのマスクを品川駅の構内で着用することにした。

しかし、これまでの人生においてマスクなど付けたことがほとんどないため、着用のコツを掴んでいないのか、マスクを着用すると眼鏡がやたらに曇り始めた。辺りを見渡すと、マスクを付けている人が散見されたため、彼らのマスクの付け方を観察してみた。

最初はマスクというものは鼻を隠すのか否かについて考え、隠さなければ意味がないと判断し、鼻を隠した。その後、マスクが平坦だから眼鏡に熱気が上がってくるのかと思い、マスクの形状を変えてみた。

でも上手くいかない。周りの人のマスクの付け方を観察してみたが、私の付け方は間違っていないはずだった。

それでも眼鏡がやたらに曇るため、結局熱気が眼鏡に上がってこないように、鼻の上からマスクを手で押さえる形で移動することにした。マスクを付けて道行く人を観察している自分、そしてマスクから立ち込める熱気の対応に朝から思考を働かせている自分がとても滑稽だった。 この世界で生きるということは滑稽であり、愉快であるからこそ、究極的に真剣だと思えないだろうか。2017/12/22(金)21:33

No.569: Study of Fugue

I’ll download music scores of Bach’ fugues through MuseScore to analyze how to compose a form of fugue.

Although I already know that a fugue is an advanced topic for me, my interest is captivated by the technique.

I hope that a form of fugue provides me with another possibility for music composition. 11:17, Sunday, 12/31/2017

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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