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1842. 作曲実践の軌道修正


ここ最近は、より作曲に関する学習と実践を進めていくという意欲が高まっている。学術研究の進展や日本企業との協働プロジェクトの進み具合も良好であることも手伝って、作曲に充てることのできる時間が以前よりも増えてきた。

それはこれ以上にないほど喜ばしい。一方で、そうした時間をどのように作曲に充てていくのかについては、まだあれこれと模索中の状況だと言っていい。

もちろん、毎晩就寝前に一時間ほど手を動かしながら行う作曲実践は、日々の完全な習慣となった。その他の残りの時間で作曲に関する何をするかをより明確にしていく必要がある。

ここ数日間は、もう一度音楽理論の基盤を作り直すために、音楽理論に関する300ページほどの専門書を読み進めている。これはジョナサン・ピーターズという米国の作曲家が執筆した書籍であり、実に分かりやすく、とても重宝している。

本書は全部で47章から構成されているが、ここ数日のうちに20章ほど読み進めた。来週末をめどに本書の一読目が終わるだろう。音楽理論というのも実に奥が深いため、それだけを探究しようとすると、それは際限のない試みである。

私が音楽理論を学ぶ目的は、作曲のための基礎を確立するためであり、音楽理論の専門家になるためでは決してない。そのため、音楽理論をどこまで集中的に学んでいくかの境界線を設け、そこに到達して以降は、作曲実践を通じてその都度緩やかに音楽理論を学んでいくことが良いだろう。 もう一つ方向性を決めかねているのは楽譜の分析に関する実践だ。今私の手元には、数多くの偉大な作曲家のピアノ曲の楽譜全集がある。以前は、どの作曲家が残した楽譜から分析を始めていくのかを考えあぐねており、一人の作曲家の楽譜に集中的に取り組むというよりも、それら全ての作曲家が残した楽譜を円環的に辿っていくという方向性を見出していた。

実際に、ここ数日間はショパンのワルツの分析を行っていた。その際に、一曲全体を細かく分析していく方法を採用していたのだが、これはもしかすると現段階の私にはあまりふさわしくない実践なのではないかと思えてきた。

もちろん、自分なりに細部を分析していくことによって多くの発見が得られたことは確かである。しかし、そうした細かな分析の中で私の頭の中にあったのは、「ここにパターンがあるのはわかった。それではこのパターンをショパンはどのような意図で、どのような理論のもとに、ここに配置したのか」という問いだった。

こうした問いが生まれたことは、細部を見ていった分析の結果だと思うが、結局、今の私は分析の観点が少なすぎるのである。楽譜分析を行うためには音楽理論の基礎的な知識がやはり必要となる。

今日から楽譜分析に関する方向性を少しばかり修正したいと思う。優れた楽譜は何よりの学習教材であることは間違いないため、毎日必ず何かしらの楽譜を分析するようにする。

しかし、分析の視点を微視的なものにするのではく、より巨視的なものにしていく。具体的には、楽譜を広げ、視覚的に素早くパターンを捉え、楽譜に問いを投げかけ、楽譜と対話をするような分析を行う。

要諦は、視覚的な素早いパターン把握であり、同時に楽譜との対話である。それに付随して、演奏記号の中に見慣れないものがあれば、それについては必ず調べるようにする。

このように、音符の一つ一つの音階を辿りながら行うような細かな分析ではなく、巨視的な分析を行っていきたい。こうしたことを踏まえながら、今日からは作曲理論に関する専門書を読み進めていく。

以前に購入した三冊の作曲理論に関する基礎的な書籍も今後折を見て繰り返し読んでいくが、今日からは少し応用的な二冊の専門書に取り組んでいく。それらの二冊は、年末年始に日本に一時帰国する際に読み始めようと思っていたが、今日から読み始める。

一冊は、アニー・ウォーバートンが執筆した “Melody Writing and Analysis (1952)”であり、もう一冊は、アーノルド・ショーンバーグが執筆した “Fundamentals of Music Composition (1967)”である。

まずは前者の書籍に取り掛かりながら、作曲に関する観点をより豊かにしていく。これら二冊は、詰め将棋の問題集だとみなし、その中で記載されている作曲パターンを我が物にし、実際に自分の曲に活用できるようにしていく。2017/11/30/2017(木)07:59

No.487: Faure’s Aurora-Like Music

Faure’s music sounds and looks like auroras.

I have recently listened to his music quite often.

Whenever I listen to it, I always perceive auroras in his music.

How can I compose such aurora-like music?

I need to learn from Faure. I feel the same f Ravel’s music.

I will emulate these two composers. 07:19, Thursday, 12/7/2017

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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