降りしきる雨を眺めながら、これから夕方の仕事に取り掛かろうと思う。昨夜の夕焼けを少しばかり懐かしく思いながら、どこか遥か彼方の見知らぬ国へ続いていく空まで雨雲がかかっている様子を今眺めている。
遥か彼方の遠くの空のさらに遠くの空は、黄金色の太陽で照らされている。あの空の見える場所に辿り着くために、あの空の下で太陽の光を浴びるために、今日もこれからいつもと変わらない形で淡々と仕事に取り組んでいく。
今日の雨と昨日の雨が異なるように、淡々と進めていく今日の仕事の中に、昨日までと異なる差異を見出したい。その差異は必ず自分をあの空の下まで連れて行ってくれる。そのように思えて仕方ない。
昨年の今日、私は一体何を考え、何をしていたのだろうか。それは日記を辿ってみれば明らかだろうが、そのようなことを敢えてするつもりはない。
昨年の今日と今この瞬間の自分は同一人物でありながら、もはや異なる人間になってしまったように思える。今は敢えて昨年の今日の自分を振り返らない。
過去の思い出よりも今が欲しい。過去の自分を振り返ることの尊さ以上に、今この瞬間を真に生きることの尊さの中に私はいる。
通りを走る車が、水しぶきを立てながら通り過ぎていく。一台、また一台と過ぎ去っていく車の音が、何か大事なことを伝えているように思えて仕方ない。
刹那の重要性を知らせる音。数台の車が通り過ぎて行った。
書斎の窓の外をふと眺めると、遥か遠くに見えていた晴れ渡る空が、少しばかりこちらに近づいているように見えた。空はずっと晴れていたのだ。動いたのは雨雲だったのだ。
充実感や幸福感というのは、動かぬ空のような存在なのではないだろうか。私たちは動かぬものを、まるで空が動いているかのようなものとしてみなし、それはいつも絶えず私たちのすぐそばにあるのに、私たちはそれを躍起に求めようとしていないだろうか。
晴れ渡る空は常にあったのだ。この雨雲の上に。 ここ数日間、印象的な夢を見ない。いつもそうしたことを述べると、まるで自分の無意識がその言葉に応えてくれるかのように、そうした発言の夜は夢を見る。
欧州での二年目の生活を迎え、今私が抱えている一つの課題のようなものが明るみになってきているように思う。それは、充実感や幸福感の核が持つ巨大なエネルギーに恐れ慄くことなく、それを自然なものとして受け止め、絶えず充実感と幸福感の中で生きることだ。
真の充実感や幸福感は、自分の小さな自我を完全に溶解させる力がある。そうした力に圧倒されず、充実感と幸福感の真芯の中で日々を送っていくこと。
あるいは、自己の存在というものが、そもそも充実感と幸福感と全く同一のものであるという事実を客観的事実ではなく、所与の主観的事実として受け止めること。そうしたことが私に求められているように思う。
端的に述べれば、私はまだ少しばかり恐れているのだと思う。自己が充実感と幸福感になることを。
それはこの小さな自我の最後の抵抗かもしれない。隠していた心の願いが通じたのか、鮮やかな夕日が顔を覗かせ始めた。
自我の最後の抵抗を乗り越えることができれば、この光り輝く太陽になることは何ら不可能ではない。それこそが、存在が光になることであり、充実感や幸福感になることだ。2017/11/23（木）15:23
No.462: Fractal Dimensions of Beethoven’s Piano Sonatas I downloaded seven articles about fluctuation and fractal analysis.
These papers are for my new research on MOOCs.
After downloading those articles, I suddenly became intrigued by fractal dimensions of Beethoven’s piano sonatas.
More specifically, I wanted to investigate the fractal dimension of the fractal dimensions of piano sonatas.
I still have to rephrase it; my interest is to discover the fractal dimension that derives from the fractal dimensions of 32 piano sonatas.
Each sonata probably has a unique fractal dimension. 32 fractal dimensions would encapsulate one fractal dimension.
Which dimension is it? 19:25, Sunday, 12/3/2017