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1377. 魂と言葉:神道と国学


早朝三時に起床し、書斎に駆けつけ、メモを取った。明かりをつけることなくその場でメモを取っていたものだから、メモの字がとても汚い。

裏紙に走り書きされたメモを読んでみると、「言葉は魂を包む衣である」と書き残されている。その言葉に続いて、「衣としての言葉が裸であってはならない」と書かれている。

起床してそれらのメモを改めて眺めてみると、すぐにはその意味が掴めなかった。だが、昨夜未明の私は夢の中で何か重要なものを掴んでいたようであり、目を開けた瞬間に書斎に駆け寄っていたのだ。

「言葉は魂を包む衣である」というのはどのような意味だろうか。思うに、この文章が意味しているのは、言葉というのは魂に触れているものであり、言葉には当人の魂の性質が如実に現れるということなのかもしれない。

また、「衣としての言葉が裸であってはならない」というのは、言葉の重みについて示唆しているように思える。自己を取り繕うような偽りの言葉ではなく、そして中身のない表面的な言葉ではなく、魂に密接した重みのある言葉の使用を示唆しているように思える。昨夜未明の私はなぜこのようなことをメモしたのだろうか。 昨夜、突如として神道に関心の矢が向かった。儒教や仏教というのはそもそも外来の思想であり、日本古来の土着思想ではないことにはたと気づかされた。

日本古来の思想は神道であるということに突如として気づかされるような出来事が昨夜に起こったのだ。荷田春満、賀茂真淵、本居宣長、平田篤胤などの国学者の存在がとても気になり始めた。

欧州の思想風土の中で生活を始めて以降、徐々に自分の中で日本古来の伝統的な思想に対する関心の芽が育まれていったのかもしれない。今この瞬間に何か探究活動を始めるわけではないが、神道と国学、そして日本を代表する江戸時代の四人の国学者の存在は、自分の頭の片隅に絶えずあり続けるだろう。 今日はいつもより睡眠時間を多く取った。昨日の件もあったため、普段以上に十分な睡眠を取り、早朝の仕事をゆったりとした気持ちで始めることにした。早朝の空はうろこ雲で覆われており、太陽の光をほのかに下界に運んでいる。 昨日、真の意味で始めて出会った川端康成の印象がまだ自分の内側に色濃く残っている。自分独自の文体を確立した後、多くの小説家はそれを元に執筆活動を行う傾向にあるのに対し、川端氏は絶えず自らの文体を変容させていったという。

常に自己を成熟させ、認識世界の奥へ奥へと絶えず向かっていく絶え間ない運動が、生涯を通した川端氏の文体変容に繋がっていたのではないかと思う。本来、内面が成熟すれば、それに応じて捉えられる世界が変化し、認識されるものを表現する文体は必然的に変容していくように思える。

そのように考えれば、川端氏は絶えず自己を変容させることを宿命づけられた存在であり、それが一生涯にわたる文体変容を引き起こしていたように思える。そこではたと昨夜のメモについて思いが向かった。

魂の成熟が進行していけばいくほどに、それを包む衣としての言葉は変わらざるをえないのだ。魂が捉えるもの、そしてそれが表現を望むものが変容していくことに伴い、それを包む言葉も変容を遂げ、それが文体の変容を促すのだ。

そのようなことをぼんやりと考えながら、自分の文体について思いを巡らす。2017/8/1(火)

No.22: Prime Numbers and the Highest Common Factor in Japanese and English Keeping a diary in English is a pivotal effort to discover my authentic thoughts and feelings in English, which are never originated from Japanese.

I have recently noticed that I cannot reduce my thoughts and feelings cultivated in Japanese to those derived from English. Here, I can see an impossibility to translate my subjective experience stemmed from one language into those cultivated in another language.

Also, I can see my inner world possessing two distinct experiential realms that are corresponding with Japanese and English respectively. I would like to discover “prime numbers” and the “highest common factor” in Japanese and English by keeping a diary in both languages. Sunday, 8/6/2017

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