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1196. ライデン訪問記


今日は丸一日を使って、オランダ南部にあるライデンという街を観光した。ライデンの街がこれほどまでに自分に重大な意味をもたらすとは、全く想像していなかった。

三日ほど前に、今年一年間のプログラムに区切りをつけるために、何気なく訪れようと思った街だったにもかかわらず、この夏の過ごし方を一変させてくれるかのような感覚を私にもたらしてくれた。早朝の六時半に自宅を出発し、フローニンゲン駅へ向かう最中、私は昨年の夏の欧州小旅行の朝を思い出した。

昨年の夏に、ドイツ、スイス、フランスへ訪れたあの時の出発の朝が、今朝の姿と重なっていた。昨年の夏の欧州小旅行の出発時の朝を思い出す時、私は、昨年の冬に訪れたデン・ハーグに向けて出発した朝も同時に思い出した。

記憶の連鎖反応に従うままに、私はフローニンゲン駅へ向かって歩いている最中、絶えずそれらの記憶について思い出していた。オランダ国内の旅行にせよ、オランダ国外の旅行にせよ、旅立ちの朝は何か格別な感情と感覚を引き起こす。

今朝の私は、とにかく古代エジプトと古代ギリシャの歴史に触れることへの期待感と、スピノザが思索活動に打ち込んだ住居へ訪問することへの期待感が強くあった。そうした期待感を胸に、私はフローニンゲン駅から列車に乗り込み、二時間半ほどかけてライデン駅に到着した。

ライデンに到着してすぐに気づいたが、フローニンゲンとまた異なる雰囲気が漂っていた。両者の都市は、文化的かつ歴史的に異なるものを堆積してきたことを物語っていた。

二つの都市が堆積してきたものが異なることは明白であり、両者が私にもたらす感覚も歴然と異なるものであることが知覚されたのだが、それらの差異を説明できるほどの語彙を私は持ち合わせていない。ただ一つだけ言えることは、ライデンの街はフローニンゲンの街と同じように、長大な時間にさらされる中で豊かな文化を育んできたということだ。

それは新興都市とは全く異なるものであり、時間と文化の堆積による密度がまるで異なるのだ。どちらの都市にも、重厚感があるという点においては共通だった。 正直なところ、今日は歩きに歩いた日々であったため、本日訪れた「国立古代博物館」と「スピノザ記念館」については、明日改めてゆっくりと振り返りを行いたいと思う。

明日のための備忘録としては、国立古代博物館にある古代エジプトの展示物がこれほどまでに私を強く惹きつけ、多大な影響を与えるとは思ってもみなかった。紀元前3000年、今からおよそ5000年ほど前に、人類がこのような文明を築き上げたことに対して、純粋な驚きと感動を持った。

そこで展示されている当時の人間たちが産み出した数々の作品を眺めていると、「人間とは創作することを宿命づけられた生き物である」という言葉が、落雷のように私に直撃した。結局、古代エジプトの所蔵品を見るだけで昼食時間になった。

ここでの体験があまりに強烈なものであったためか、古代ギリシャやその他の所蔵品については、何かの促しに見舞われることは一切なかった。やはり、古代エジプトの文明から私が得た感覚は、今の自分にとって極めて大きな意味を持つため、明日の早朝にこの点については改めて書き留めておかなければならない。2017/6/20

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