1054. 学会と権威との向き合い方


先日、論文アドバイザーのサスキア・クネン先生の研究室でミーティングをしている最中、何かのきっかけで、来年の五月末にアムステルダムで開催される「ジャン・ピアジェ学会」の話になった。

私はこの学会の存在を知らなかったため、とても強い関心を持って先生の話に耳を傾けていた。なにやら今回の学会は、ダイナミックシステムアプローチを本格的に発達心理学の研究に適用したポール・ヴァン・ギアート教授や、ダイナミックシステム理論と発達心理学をメタ理論的な観点で研究しているデイヴィッド・ウェザリントン教授が主催者らしい。

クネン先生も過去何度かこの学会に参加しており、来年の学会にも参加するとのことである。ちょうど今年の学会は来月に迫っており、開催場所はサンフランシスコである。

残念ながら、来月の学会には参加できないが、来年の学会には必ず参加しようと思う。先月の最初に、ザルツブルグで行われた非線形ダイナミクスに関する学会に参加した時、学会というのもは参加するだけでは全く意味がないということを改めて知った。

つまり、学会というのはそこで発表をし、発表を通じて他の研究者と意見交換や交流をしていくことが重要なのだ。ザルツブルグの学会には、私よりも若い二人のオランダ人が、自分の研究内容をその場にいた多数の権威たちに臆することなく発表していた姿が印象に残っている。

次回のジャン・ピアジェ学会では、ぜひとも自分の研究内容を発表したいと思う。学会というのは不思議な空間であり、そこで取り交わされる言葉は専門的であるがゆえに特殊に響くのだが、何とも言えないような高揚感がある。

それは一つに、歴史のある学会には、その領域に関する専門家の中の真の専門家がそこに集うということが挙げられる。前回のザルツブルグの学会でも、まさにその道に習熟した真の専門家が集い、私は多くのことを学ばされた。 学会に参加する権威との関係性ついて少しばかり考えていると、先日偶然にもフローニンゲン大学の社会科学のキャンパスで手に取った一冊の本の存在を思い出した。それは、 “Authority, Responsibility, and Education (1959)”という本だった。

この書籍は、無料で持ち帰ることのできる棚に置かれていたものであり、タイトルを見たとき、私は強い関心をこの書籍に示した。ちょうどその日あたりに、夢の中で権威的な人物に対して攻撃性を発揮することがあり、自分と権威的な存在との関係性に関して、まだ何かしこりのようなものがある気がしていたのだ。

私が夢の中で権威的な人物に対して攻撃性を発揮することは頻繁にあり、ここに自分の巨大なシャドーが横たわっている気がしてならない。このシャドーの根源は、おおよそどのようなものなのか見当がつくが、その根源に立ち返ってこのシャドーと向き合う必要があるだろう。

学会へ参加する意義と意味、学会への参加の仕方、さらには、権威との関係性について、明らかにしなければならないことがまだまだ沢山ある。2017/5/11

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