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11330-11336: フローニンゲンからの便り 2023年11月16日(木)



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成人発達理論とインテグラル理論を楽しく学んでいただける「成人発達コラボラジオ」を2023年7月14日より始めました。

タイトル一覧

11330. サイケデリクスの文献との付き合い方/内面飛行士の仕事へ打ち込むこと

11331. 今朝方の夢

11332. サイケデリクスと時間感覚

11333. 「インテグラル·サイケデリックラジオ」を継続しながら思うこと

11334. 内面世界の旅について思うこそ

11335. 今日の筋力トレーニングの振り返り

11336. オランダの高校生とサイケデリクスについて会話をして


11330. サイケデリクスの文献との付き合い方/内面飛行士の仕事へ打ち込むこと


空がダークブルーからエメラルドブルーに変わりゆくさまを眺めている。今日はどうやら天気が良いようで、雲がほとんどなく、早朝の空の美しさを実感する。ここのところは曇りや雨の朝が多く、久しぶりにこの見事なエメラルドブルーの朝空を見るように思う。何度も顔を上げながら、この美しい空の様子を眺めている自分がいる。

現在の気温は6度でなかなかに低く、日中の気温も9度までしか上がらないようだが、今日は1日を通して晴れなので、午後には気分良くジムに行けそうである。ボストン旅行から戻ってきて徐々に生活のペースを掴み、生活も安定してきた。そのようなことを考えていると、ボストン旅行がやはり良い意味でこれまでとは違うペースで生きることを促していて、成長に必要なある種の不安定さをもたらしていたのだとわかる。まさに脳のデフォルト·モード·ネットワークが解体されるかのような混沌現象が生じ、それが意識内におけるゲシュタルトの脱構築を促していたのだろう。今のオランダでの生活も8年目を迎え、8年間の積み重ねが生活に安定をもたらしていて、確かにそれは自分を寛がせてくれることに大いに寄与している。しかしここからさらに自分が前に進んでいき、さらに自己を深めていくためにはこの快適な環境を手放し、新しい環境で新たな挑戦をする必要がある。そのための場所がアメリカであれば嬉しいし、ボストンであれば嬉しい。そのようなこと思う。

昨夜考えていたことをまず書き留めておこう。ここから学術期間に戻ったら、サイケデリクス関係の学術論文を大量に読んでいくことになるだろうし、そうしたいので、学術機関の外にいる今のうちにサイケデリクスに関する書籍を読み進めていく方向性について考えていた。ここで述べている書籍には2種類あり、学術機関に行って論文を執筆する際に引用できるレベルの生粋の学術書と、一般向けに書かれており、論文の執筆の際にはあまり引用しない方がいい書籍の2つがある。手元にある300冊ほどのサイケデリクス関係の書籍は2つのタイプにまたがっており、学術機関に所属していない今だからこそ後者のタイプの書籍も旺盛に読み返していきたいと思う。もちろん学術機関に戻っても気晴らしにそうした書籍を読み返すだろうが、研究の最中においてはもうそれらの書籍は読むことは難しくなってしまうだろう。どのような文献を読むのかに関してもフェーズがあるのだ。それは自分の取り組みのフェーズとその分野に関する知識の発達度合いのフェーズなどと関係している。

外面宇宙に思いを馳せ、宇宙探索を試みて宇宙飛行士(astronaut)になることは要件が厳しく、誰でも宇宙飛行士になれるわけではない。ところが内面宇宙を探求する内面飛行士(psychonaut)になることはサイケデリクスを有効活用すれば誰でも実現可能である。自分は内面飛行士の仕事に全身全霊をかけて打ち込んでいく思いを新たにしたのも昨夜のことだった。自分はこれからサイケデリクス の研究と実践を通じて、どのような内面宇宙を発見するのだろうか。自分自身の内面宇宙と他者の内面宇宙の双方に関心を持ちながら、内面飛行士としての仕事に打ち込んでいく。内面飛行士の中にサイケデリクス哲学者·科学者·神学者の顔がある。フローニンゲン:2023/11/16(木)07:34


11331. 今朝方の夢


今朝は晴れているにもかかわらず、まだ小鳥たちの鳴き声が聞こえてこない。そのように思っていたが、どうやら暖房の音で打ち消されていたようで、外の世界に耳を注意深く傾けてみると、彼らの鳴き声が聞こえてきた。1日はやはりこうして彼らの音楽に乗せられる形で始まるのが理想である。

今朝方の夢について振り返っている。シロシビン·セッションを終えた4日目の朝に見た夢は下記のような内容だった。

夢の中で私は、どこかで見たことのある日本のアニメの女性キャラクター2人と知り合いになった。私たちがいたのはどこか大きな都市の郊外の旅館で、自然が豊かであった。そこで私たちは旅館の一室を借りて談笑をしていた。2人は犬を買っていて、2匹の犬も私になついてくれ、とても楽しい時間を過ごしていた。3人での楽しい時間が終わりに差し掛かった時、ここからは私が片方の女性を選んで対話を進めていく必要に迫られた。それは強迫的なことではなく、自然な流れとしてそうなったのである。一対一の対話もまた充実したものになるだろうと予感しながら、部屋を変えようとしたところで夢の場面が変わった。

その他に見ていた夢として、見慣れない町の住宅地の入り組んだ道を歩いていた場面がある。どうやら私はこれから学校に通うようで、通学路を歩いているようだった。自宅を出発する前まで激しい雨が降っていて、道には水たまりがたくさんあった。驚いたことに、水捌けの悪い場所にもはや水たまりとは言えないぐらいの水が溜まっていた。どれだけ溜まっていたかと言うと、自分の足の膝を超えるぐらいの高さまで水が溜まっていたのである。私は長靴を履いていて、大抵の水たまりなら何の問題もなかったが、さすがに膝の上まである水たまりだと長靴の中に水が入ってしまうと思った。迂回する道もあったかもしれないが、迂回するのが面倒だったので、私は長靴に水が入るのを覚悟で進んだ。すると案の定、長靴に水が入ってしまい、水はもはやお尻の高さまであったので、ズボンや下着も水で濡れてしまった。厄介なことになったぞと思った瞬間に、どう言うわけか、私はバスケ漫画のある身長の高い登場人物が同じく水たまりを歩いている光景を眺める存在に変わっていた。上空からその様子を眺めていると、脚の長い彼ですら膝の上まで水が溜まっていたので、その状況を見て自分の下半身が濡れてしまうのも無理はないと思った。

すると突然場面が変わり、その登場人物とその漫画の主人公がバスケの練習を体育館で2人で行っている場面が現れた。主人公の人物は最近メキメキとバスケが上手くなっており、先日の試合では2点のシュートから3点のシュートを続け様に入れるという「ファイブポイントシュート」なるものを決めて、チームメイトや相手チームのメンバー、さらには監督を驚かせていた。2人は表向きは不仲であるが、バスケに関しての情熱の強さは共通しており、お互いに切磋琢磨して練習している姿はとても共感できたし、感銘を受けた。今朝方はそのような夢を見ていた。フローニンゲン:2023/11/16(木)07:50


11332. サイケデリクスと時間感覚


今し方朝の目覚めのコーヒーを淹れながら、コーヒーの香りに誘われる形でサイケデリクスと時間の関係性について考えていた。よく言われるように、そして実証研究でも明らかになっているように、サイケデリクスは私たちの時間感覚を変容させる。時に深い体験の場合は、時間感覚を消失させることさえある。基本的に私たちはクロノス時間の中を日々生きている。また、現実世界の種々のゲームとしての社会的営みはクロノス時間を横軸に据える形でなされている。私たちはある意味、クロノス時間に縛られる形で、クロノス時間に紐づいたゲームの奴隷として生きている。そうした状態に対してサイケデリクスは、私たちをクロノス時間から解放してくれる働きをする。体験のフェーズごとに言及すればもっと深い考察が実現されるだろうが、サイケデリクスを摂取すると時間感覚が変容し、時の流れがゆったりとした感覚になる。体験者の中でわずかの時間であっても、現実世界のクロノス時間の換算だと数時間経っていたということもしょっちゅうある。最近の自分のシロシビン·セッションにおいてはあまりこの手の時間感覚の変容は感じなくなってきており、しかし重要なこととしては、クロノス時間から完全に脱却し、カイロス時間を通じて生きれるという感覚あることだ。カイロス時間はクロノス時間のような客観的な計測可能な時間ではなく、1人1人に固有の主観的な時間である。それは各自の魂の鼓動によって刻まれる時間であり、命の脈動によって刻まれる時間である。現代人はこの時間感覚を完全に忘れてしまっている。機械化された生活の中で、忙しなくクロノス時間のみで生きているのである。

午前9時を迎えようとしているこの時間帯において、小鳥たちのさえずりがよく聞こえるようになってきた。彼らの鳴き声は彼らの会ロス時間を通じて生み出されている。それが自分のカイロス時間と共鳴する形で、美の粒子が詰まった音楽として自分に知覚される。カイロス時間の共鳴と協奏がここにある。

全ての治癒や変容はカイロス時間から生まれるということ。時間感覚の観点からも治癒と変容について考察していかなければなるまい。私たちが内側で生成する意味は確かにクロノス時間からもカイロス時間からも生じ得るが、自分にとって本質的に重要ないみは後者からしか生まれない。なぜならカイロス時間こそが各人に固有の時間なのであり、そこに各人固有の内的空間があるからだ。時間と空間の対応関係上、クロノス時間だけで生きている人とカイロス時間を大切にしている人との間には、そもそも生きている空間が違うという事実があるのである。そのようなことを考えてみると、サイケデリクスを通じて自らのカイロス時間に目覚め、その時間感覚を通じて生きれるというのは詰まるところ、自分固有の内的空間の中で生きられることを意味する。全ての成長の種、全ての癒しの種はそうした空間にあるのではなかろうか。そのようなことを考えていた。フローニンゲン:2023/11/16(木)08:59


11333. 「インテグラル·サイケデリックラジオ」を継続しながら思うこと


今日はこれから、先日届けられた5冊の比較神秘主義の書籍のうち、いよいよ最後の書籍の初読に取り掛かる。購入した5冊の書籍は比較神秘主義関係の学術書を色々と吟味して選んだこともあり、いずれも傑作であった。ここからは追加でこの分野の書籍を購入する必要はなく、5冊の書籍を繰り返し読み込んでいく過程の中で分厚い知識体系を構築していく。それに並行する形で、そこで得られた知識を絶えずサイケデリクスの考察に活用していく。サイケデリクスは自分にとって学びの磁石であり、学びの中心点なのだ。そこからありとあらゆる学問分野が同心円状に広がっていく。ゆえに日々触れる様々な学術書は絶えずサイケデリクスと紐付けていく必要があるし、もはやそれを意識しなくてもそうなるだろう。最後の書籍を読み終えたら、そこからは自由気ままにこれまで読んだサイケデリクス関係の書籍を手当たり次第に再読していく。

現在行っている「インテグラル·サイケデリックラジオ」の意味について改めて考えていた。このラジオを継続しながら、自分自身が日々新たな事柄を学んでいる。そうした学びを共有する場としてラジオがあり、共有したことによってまた新たな学びが自己に還元されてくるというサイクルがある。この学びのサイクルは極めて重要で、今後も日々の学びを公共的に共有する場としてラジオを続けていき、それを通じて自らの新たな学びへの糧を得ていければと思う。公共的な意味合いとしては、ラジオのタイトルにあるように、サイケデリクスについて広く深く知識をつけてくれる人が日本に増えてくれればという思いを持って継続していきたい。今後日本でサイケデリクスの規制を変革し、社会実装するための準備としての取り組みがこのラジオなのかもしれない。

先日、ラジオにお便りをくださったリスナーの方が、アフリカの「カンボセレモニー」について言及しておられた。これは自分にとってあまり馴染みのないセレモニーで、それは南米を中心としたヒーリングセレモニーである。そこで用いられるのはサイコアクティブな物質が含まれたカエルである。カエルから分泌された液体を用いて各種のヒーリングを行っていく習慣が南米にはある。パーキンソン病やアルツハイマー病、癌や鬱にも効果があると謳われているが、この点についてはもう少し科学的な研究成果を待ちたいところだ。いずれにせよ、南米のシャーマンがヒーリング儀式にこうしたサイコアクティブなカエルを使っていたことは事実で、今でもその伝統が残っていることは興味深い。リスナーの方々からもお便りやコメントを通じて色々と学ばせてもらっていることもまたラジオを運営することの良さだと改めて思った次第だ。フローニンゲン:2023/11/16(木)09:12


11334. 内面世界の旅について思うこそ


昨夜ふと、今後のシロシビン·セッションの頻度は毎月ではなく、3週間に1回でいいかもしれないと考えを改めた。以前もこの考え方が過ぎったが、第18回から19回にかけては1ヶ月ほどの時間を空けた。前回のセッションを受けて、色々と探求したい事柄が新たに見つかってきたことと、もう少し実験的な試みをしたい事柄があることから、頻度を1週間分高めてもいいかと思った。もちろん3週間に1度強制的に義務感を持ってセッションをするというのは馬鹿げており、その時の自分の体調やとりわけ心の状態を見ていく必要がある。心身の状態が良好であれば、3週間に1度のシロシビン·セッションを敢行することは今の自分に必要なことかもしれない。仮に来年ボストンでの生活を始めたら、現状マサチューセッツ州の法律ではまだシロシビンは合法化されておらず、ボストン近郊の様々な市で脱犯罪化されているぐらいの状況なので、オランダで今のように行っているような形で自由にシロシビンを活用してセルフセッションを行うことは難しいだろうと想像される。先日HDSを訪問した際にミーティングをさせてもらったポールの話では、シロシビン·マッシュルームを手に入れることはそれほど難しいことではなく、栽培キットも入手可能とのことなので、実務的にはボストンで生活をしている最中にも最初からシロシビン·セッションが行えるような状態かもしれないが、オランダとはやはり少し状況が違う点を認識しておくことが重要だろう。今のところ、マサチューセッツ州全土でシロシビンを含む天然系のサイケデリクスが合法化されるか否かの決断が下され、実際にその法規制が施行されるのは自分がボストンに行った秋か冬からになる。もちろんそれまでの期間セッションを待つことは十分に可能であり、むしろそれが良いインターバルになるという見方もできる。また、実際にHDSでの学期が始まれば、授業を含め、色々とやるべきことがあるため、あっという間に秋や冬を迎えることになるだろう。

今のところその法案が可決されるかは未定であり、不確定な事柄に賭けたくはない。またそもそもボストンでの生活が実現するかどうかもまだ全くわからないのだ。しかし今の自分の人生を取り巻く各種の流れからすると、ボストンでの生活の実現可能性は日増しに高まっているような気がする。これまでの人生においてもボストンに訪問することはあったし、ハーバードの博士課程に出願することなどはあったがそこではご縁はなく今に至る。こうした時を過ごす中で、これまでにないぐらいの度合いでボストンでの生活が近づいているように感じられるのも自己の成長の証なのだろうか。それは人生の深まりの証でもあり、これまで深められた果実を収穫する意味でも、そして新たな種をたくさん植える意味でもボストンでの生活、そしてHDSでの学術研究生活が開始されて欲しいと願ってやまない。

そのようなことを考えながら、今オランダでできることを可能な限りやり尽くしたいと思う。かつてはそれが欧州中を旅行することだった。今はもうそれは十分にやり尽くした感覚があり、あとは世界の名だたる神秘思想家や哲学者たちの会合であるエラノス会議が行われたスイスのアスコナに足を運ぶことだけが旅のリストに残っている。それ以外の場所にはもう旅行する気にはなれず、欧州での旅行をほぼやり尽くした今、外面世界の旅に出かけるのではなく、内面世界の旅に出かけるためにシロシビンを摂取する頻度を高めることが今の自分に求められていることであり、望んでいることなのではないかと思った次第である。フローニンゲン:2023/11/16(木)09:27


11335. 今日の筋力トレーニングの振り返り


時刻は間も無く午後5時を迎えようとしている。振り返ってみると今日は、サイケデリクス研究の充実ぶりとジムでのトレーニングの充実ぶりが際立っていた。ボストン旅行を終えての2回目のジムでのトレーニングによって、随分と身体がグラウンディングした感じがする。今日のジムでのトレーニングを振り返ってみると、アニマルフローによる準備運動とそこからのジークンドーのシャドースパーリング、そしてシャトルランを通じた心肺機能の向上トレーニングはいつも通りの流れであったが、前回のトレーニングを受けて、心肺機能が最善の状態に戻っていることを実感した。とりわけシャトルランをしてみると心肺機能の様子がよくわかり、どれだけの時間で心拍数が落ち着くのかを計測してみることが有益で、今日は準備運動とトレーニングの終わりにこのシャトルランを取り入れた。本格的に筋力トレーニングに入る前にアニマルフロー、ジークンドーのシャドースパーリング、シャトルランを行うとじわりと汗が滲むような状態になり、筋肉が温まるので本格的に部位ごとの鍛錬をしていく前に最適なメニューかと思う。

今日のトレーニングの最中にも、インターバルの間には目を閉じて、ボディスキャニングをして身体意識を涵養することと身体の内側の声を聞くことを行った。今後は細胞レベルでの声が聞こえてくるところまでこの能力を高めたい。シロシビンセッションを終えてまだ数日であるから、夜寝る前の瞑想の際にもサトル次元での幾何学模様の知覚があり、ジムでのインターバル中の瞑想実践においても同様の現象が見受けられた。

本日のトレーニングで得られた最大の気づきは、ここまでのジムでのトレーニングがどうも身体の前面に焦点を当てがちだったということだった。トレーナーのエリーザはうまく前面と後面を鍛えてくれようとしているが、それでも大きな筋肉があるのが全身の前面の傾向があり、そちらにトレーニングが偏りがちな自分がいた。なので今日はとりわけ後面の筋肉を鍛えていくことを意識していた。とりわけ広背筋、腸腰筋、大臀筋、ハムストリングを鍛えることを意識した。日々書斎で読書をする際にもついつい前傾姿勢になりがちであり、意識が前に傾きがちなので、こうした後面の筋肉を鍛えていくのは美しい姿勢の維持においても重要かと思う。とにかく偏ることなく筋肉を鍛えていくことを意識したいと思った次第だ。そこから朝のアニマルフローの際に、その運動に付け加える形で広背筋を鍛えるようなヨガで言うところのバッタのポーズをして、早朝に広背筋に刺激を入れておきたい。今日もこうした色々な発見のある実り多いトレーニングだった。フローニンゲン:2023/11/16(木)17:11


11336. オランダの高校生とサイケデリクスについて会話をして


午後5時を迎えると、辺りはもう随分と暗くなった。日の入りの時間のピークはこの時期だろうか。感覚としてもう少し早く真っ暗になったような気がするので、まだ日照時間が短い時期が続くと思っておいた方がいいだろう。

ジムの帰りにオーガニックスーパーのEkoplazaにいつものように立ち寄った。そこでレジを担当してくれたのは時々見かける笑顔が素敵な好青年で、今日は彼と少し話をしていた。驚いたことに彼はまだ18歳で、高校に通っているとのことだった。ちょうど今試験週間のようで、勉強が忙しいながらもここでバイトしているとのことだった。得意科目は何かを尋ねてみると化学とのことで、高校卒業後は化学の道に進むのかと質問してみたところ、化学ではなく医学を専攻したいとのことだった、きっと彼は優秀なのだろう。そこから自分も化学には関心があって、サイケデリクス科学の観点から化学の研究をしていると述べたら、彼は少し驚いたような表情を浮かべたが、私の話を笑みを浮かべながら静かに聞いてくれていた。「さすがに18歳であるからまだサイケデリクスの摂取体験はないよね?」と尋ねたところ、まだないとのことだった。しかし、「MDMAやアルコールから摂取し始めることになると思う」と笑顔で述べていたのが印象的だった。彼はまだ高校生だが、やはりMDMAについては知っていて、きっと若者の間ではMDMAが一般的なのだろう。今のところ世界でMDMAを合法化している国はどこにもなく、オランダも例外ではない。しかし、アンダーグラウンドで高校生でも入手は容易であり、逆にストリートで販売されるMDMAは何が混入しているかわからないし、MDMAではないものがMDMAとして販売されていたりするので危険な状況が続いている。MDMAに関しても早期の規制改革が求められる。それと、やはりまだアルコールの摂取は一般的であり、各人に危険ドラッグの1つに括っていいアルコールが若者にとって当たり前の物質になっているのは怖いことである。おそらく今から数十年後、数百年後の人たちから見たら、アルコールをこれほどまでに広く摂取していた時代があったことに驚くだろう。それくらいにアルコールの中毒症状や各種臓器への影響は甚大なのであり、そうした物質が当然の如く市場に出回っていることにはやはり驚きを隠せない。そのようなことを思いながら彼との会話を終え、店から自宅に戻ってきた。

さて、今日もまたサイケデリクス関係の書籍の再読が順調に進み、そのおかげで机の上に積み重ねていつでも参照し、いつでも繰り返し読める書籍の種類が大体固まってきた。それは生粋のサイケデリクス哲学書か生粋のサイケデリクス科学書、さらには生粋のサイケデリクス神学書である。出版社はいずれもやはり格式高い学術書の出版社になってきている。もう少し時間をかけて300冊ほどの全ての書籍を再読することを通して、机の上に置く書籍を厳選していこう。 着実に研究が進み、より良い研究体制が整いつつあることを嬉しく思う。フローニンゲン:2023/11/16(木)17:21

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