top of page

8591-8595: アインホーフェンからの便り 2022年6月11日(土)



No.3718 宇宙の円_A Circle of the Universe


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1594, What Kind of Bird Am I?

Max Ernst asked me through this art work: “What kind of bird are you?”

I replied: “I’m a fully liberated spiritual bird.”

The bird is full of vitality and passion.

The Van Abbe Museum; 12:17, 6/11/2022


No.1595, Proustian Experience

All of five senses or even the sixth sense are being stimulated by art works at the Van Abbe Museum.

My old memories flash back.

I’m totally being emerged in the Proustian experience.

The Van Abbe Museum; 12:29, 6/11/2022


No.1596, Time in 3000 Years

Once human civilization will have collapsed in 3000 years, time will enfold the past and future into one, the present.

The Van Abbe Museum; 12:50, 6/11/2022


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(3つ)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

8591.【アイントホーフェン旅行記】身体からのメッセージ

8592.【アイントホーフェン旅行記】食物アレルギーへの気づき

8593.【アイントホーフェン旅行記】今朝方の示唆深い夢

8594.【アイントホーフェン旅行記】ファン·アッベ美術館を訪れて

8595.【アイントホーフェン旅行記】フィリップス博物館を訪れて


8591.【アイントホーフェン旅行記】身体からのメッセージ


アイントホーフェン滞在の2日目の朝がやって来た。時刻は今、午前5時半を迎えようとしている。ここ最近は日が随分と伸び、昨夜も午後10時を過ぎてもまだ明るさがあって、朝のこの時間帯でもすでに明るさがある。太陽と一番長く接していられる季節が到来した。昨日は、フローニンゲンからアイントホーフェンに向かう途中に、ユトレヒトで列車のトラブルが発生し、当初予定していたものよりも1本遅い列車に乗ってアイントホーフェンにやって来た。アイントホーフェン駅に到着した時に、駅そのものはユトレヒト駅と同じぐらいに大きく、雰囲気も似ているように思えた。駅から外に出てみると、駅の周辺は賑やかで、レストランを含めた様々な商業施設がすぐそこに広がっていた。このあたりはフローニンゲンと随分異なると思った。そのような第一印象があったことを覚えている。駅からホテルに向かう途中にいつもお世話になっているスーパーがあったので、そこで翌日の朝食を購入した。当初は夕食を購入しようと思ったが、夕食を食べることをせず、昨夜はファスティングをした。というのも、朝にあまりお腹の調子が良くなかったのである。胃腸を休める目的で、昨夜は何も食べることをしなかった。旅から帰ってきてからもファスティングを数日間行う予定であり、その時々の体調を見て、胃腸を休める必要あったら速やかにファスティングをし、何も食べない形で胃腸を回復させるのが賢明である。この直近2週間ぐらいで、夜に蕁麻疹のようなものが身体に現れるようになった。特に風呂上りにそれが出て来て、ひどい痒みではないが、少々痒みがあることは確かである。昨年の秋にもアトピーが再発し、今回は軽い蕁麻疹が発生し、それらは自分の生活の何かを見つめ直すことを訴えているように思う。蕁麻疹の原因を調べてみると、季節の変化と相待って、ある特定の食べ物に対して突然アレルギー反応が出た可能性があることを思った。昨日は夕食を食べなかったので、アイントホーフェンに来る前に口にしていたものを思い出すと、ヨーグルトや豆乳の乳製品か、りんごやバナナのような果物か、はたまたバナナに付けたピーナッツバターのいずれかかと思う。蕁麻疹を引き起こしそうなのは乳製品かピーナッツバターかと思われ、果物の可能性は低そうである。どれが蕁麻疹の引き金になっているのか定かではないので、今日はちょうどヨーグルトや豆乳を口にすることはなく、それであれば持参したピーナッツバターをバナナに塗って食べてみようと思う。それで蕁麻疹が出たら、ピーナッツバターの可能性が高く、ピーナッツバターを食べることをやめて、それでも蕁麻疹が出て来たら、バナナの可能性が高い。そのように変数を絞りながら蕁麻疹の原因を突き止めてみよう。色々実験してみて、蕁麻疹の原因が特定できず、引き続き蕁麻疹が出るようなら、今度病院に行って、アレルギーの検査を受けてみようと思う。どうやら食べ物に対するアレルギーは、大人になってから突然発生する場合もあるようなので、一度検査を受けてみるというのも大切かもしれない。アイントホーフェン :2022/6/11(土)05:37


8592.【アイントホーフェン旅行記】食物アレルギーへの気づき


アイントホーフェンの朝もまた、フローニンゲンの朝と同じく静かである。土曜日の午前5時半過ぎであるからこのような静けさなのかもしれないが、その静けさを今味わっている。今日からのアイントホーフェンは天気がすこぶる良く、観光にはもってこいである。今日はまず最初に、ファン·アッベ美術館に足を運び、その後に、アイントホーフェンに設立された企業のフィリップスの歴史を学びに、フィリップス博物館に行く。ファン·アッベ美術館までは、ホテルから歩いて10分なのでとても近く、フィリップス博物館もホテルと目と鼻の先にある。ファン·アッベ美術館は11時から開いているようなので、11時頃にホテルを出発しようと思う。なので朝の時間は、ホテルの自室でゆっくりしようと思う。フローニンゲンの自宅にいる時と同じように、創作活動をしたり、英語の発話能力の鍛錬をしたり、読書をして過ごそうと思う。


さて、先ほど食物アレルギーについて調べてみたところ、興味深いことがわかった。何やら、特定の物を毎日食べ続けていると、身体がそれを異物と見なし、体に抗体ができて、アレルギー反応を引き起こしてしまうことがあるそうだ。自分の食生活はいつも乱れがなく、毎日同じものを食べ続けていたのだが、逆にそうしたことが仇となって、今毎日規則的に食べているものがアレルギー反応を起こしている可能性が高そうだと思った。規則的な食生活にこのような落とし穴があるとは思ってもみなかったことであり、同時に、改めて身体の凄さを思う。毎日食べているものを異物とみなすことがあるという身体の機能に驚かされる。身体もまた適度な多様性と変動性を欲しているのかもしれない。幸いにも旅の最中は、自宅で食べているものとは少し違うものを食べざるを得ない。自宅のように自分で料理をすることがなく、ホテルの朝食では色々なものを食べるし、夜もまた近くのスーパーで野菜中心ではあるが、自宅で作っている夕食とは異なるものを食べることになる。そういえば、確かに旅行中は普段と異なる物を食べることによって、肌の調子が良くなることがある。この気づきは自分にとって大きい。今回のアイントホーフェンとカウナスの旅を通して、蕁麻疹が出るのが治ったら、フローニンゲンに帰ってからも、毎日同じ物を食べるのではなく、少し食生活に変化をつけたほうがいいということなのだろう。これまでは本当に毎日同じ物ばかりを食べて来た。何を食べるかを含め、どのように変化をつけるかは、旅の間に少し考えを巡らせてもいいし、フローニンゲンに帰って来てからまた決めてもいいだろう。いずれにせよ、身体もまた多様性と変化を欲していることがわかり、それは自分にとって大きな学びであった。まさか旅の空の下で蕁麻疹について日記を書き、食生活の見直しについて考えることになるとは思ってもみなかったが、こうした気づきを与えてくれるのもまた、旅がもたらす非日常的な意識のおかげかと思う。こうした特殊な意識のおかげで、普段気づかないことに気づくことができるという現象が起こるのだと思われる。アイントホーフェン :2022/6/11(土)05:59


8593.【アイントホーフェン旅行記】今朝方の示唆深い夢


時刻は午前10時半を迎えた。あと少しでファン·アッベ美術館が開館となるので、もうしばらくしたらホテルを出発して美術館に向かいたい。今宿泊しているホテルは、NH Collectionの系列ホテルで、昨日チェックインした際に、受付の男性からメンバーかどうかを尋ねられた。ベルリンの際にもこの系列のホテルを活用したし、過去にも何度かこの系列のホテルにお世話になっているように思ったので、メンバーになっているものだと思っていたら、どうやらまだメンバーの登録をしていないようだった。受付の男性曰く、メンバーとなって公式ウェブサイトからホテルの予約をした方が、他の旅行斡旋サイトよりも割安とのことだったので、メンバー登録をしてもらった。そのようなやり取りを思い出していると、今朝方の夢について思い出した。今朝方は夢の中で、外国の国会議事堂のような場所にいた。私は2階にいて、そこから1階が眺め下ろせるようになっていた。1階も2階も立派な本棚がずらりと並んでいて、さながら図書館のようだった。そこでどういうわけか、一般人同士による意見交換が行われていて、ひょんなことからある少年が質問をすることになった。その少年は日本人で、小学校高学年ぐらいの年齢だった。彼は眼鏡をかけていて、大人びた少年だった。外見だけではなく、彼は聡明で、大人顔負けの口調をしていた。そんな彼が質問したのは、なぜ燃え尽き症候群が起こるのかというものだった。これは社会問題に関わる重要な問いであり、少年の問いに何人かの識者が回答をしていた。それらの回答に対して、少年はあまり納得していないようであり、私も自分なりの考えを述べようと思った。私の方からはまず、燃え尽き症候群が起こるのは、心身の悲鳴として、こちらにメッセージをもたらしているからだと述べた。その後、心身を超えて、実存的にも霊的にも、その症状は私たちに今の自分たちのあり方を見つめ直すきっかけを与えてくれているということを付け加えた。すると、先ほどの識者たちの回答とは違って、少年は私の回答を興味深そうに聞いていた。彼の質問に対するやり取りが一段落した後、その場は休憩となり、彼が私のところに駆けつけて来て、話の続きが聞きたいとのことだった。そこから私たちは、燃え尽き症候群に関することだけではなくて、色々なことを話し合った。そのような夢を見ていた。この夢について改めて考えてみると、まずは“The Burnout Society”というビョンチョル·ハンの書籍のことが脳裏に浮かび、この書籍の主題についてここ最近考えることが多かったことが思い出される。社会を覆う達成主義的な風潮のもと、人々が自己搾取的にどんどんと疲弊していき、燃え尽き症候群を含め、精神疾患を患っている状況に問題意識を持っていることは間違いなく、その問題意識は無意識の次元でも深いものなのだろうと想像される。それともう1つは、自分自身が今、何らかの食物アレルギーだと思われる原因によって、軽い蕁麻疹に見舞われていることも、この夢で自分自身が述べた、「症状とは何かのメッセージである」というものと繋がっているように思える。そのように考えると、この夢もまた示唆深いものだ。アイントホーフェン :2022/6/11(土)10:51


8594.【アイントホーフェン旅行記】ファン·アッベ美術館を訪れて


時刻は午後5時を迎えた。今日のアイントホーフェンは初夏を感じさせるぐらいに気候が良く、1日を通して半袖で過ごせるほどであった。多くの人たちも半袖で太陽を浴びながら、穏やかな休日の時間を楽しんでいるようだった。今日はまず最初に、ファン·アッベ美術館に行って来た。ここはオランダを代表する現代美術館の1つであり、設立はオランダ国内で最も古いとのことだった。設立の古さと外見とはいい意味で異なっていて、外見はとてもモダンな美しい建築だった。今日は土曜日であったが、美術館はそれほど混んでおらず、ゆっくりと堪能することができた。結局この美術館には4時間近くも滞在していた。作品としても、モンドリアン、シャガール、ピカソなど、非常に有名な画家の作品にも感銘を受けたが、それ以外にも数人ほど優れた作品を残している画家との出会いがあったことは幸いであった。この美術館の魅力は、五感を大いに刺激する工夫に富んでいるところである。例えば、いくつかの作品は実際に触れるようになっていて、作品の触感を楽しむことができた。また、他の作品にはその作品から連想される香りが長方形の紙に施されていて、その香りを楽しむ工夫などがあったのは斬新であった。他の美術館と同様に、スマホを用いた音声ガイドなども当然ながらあり、色々な角度から作品鑑賞を楽しめる優れた美術館であった。そして、もう1つ驚いたのは、この美術館に併設されているミュージアムショップに置かれている学術書が非常に良いものが多く、旅が始まって早速ではあるが、8冊ほどの学術書を購入した。文明学に関心を持っている自分の心に響く書籍が8冊もあったことはとても嬉しい。ミュージアムショップを覗く前は、何か画集でも購入するか、ミュージアムのガイドブックでも購入しようかと思っていたのである。残念ながら、ソフトカバーのガイドブックはなく、ハードカバーの分厚いガイドブックしかなかったので、それを購入するのは控えることにした。自分の心の中には、展示されていた作品の印象が強く残っていていて、それだけで十分かと思った。購入した書籍は、デザインと政治、イギリスの思想家のティモシー·モートンの書籍、先端テクノロジーと現代文明に関する書籍、現代文明とアートなど多岐に渡る。これだけ自分の関心を引く学術書が置かれている美術館も非常に珍しいかと思う。しかしよく考えてみると、ここはオランダを代表する現代美術館であり、この美術館が現代文明の性質に関して問題意識を持っているのであれば、納得の行くことかとも思った。いずれにせよ、今後の文明学の研究に資する書籍を購入することができて非常に満足している。そしてさらに偶然な出来事として、書籍の購入に際してレジをお願いした店員の女性が、この間ベルリンの美術館で出会ったスウェーデンの女性画家ヒルマ·アフ·クリント(1862-1944)の画集を読んでいたことである。しかも、自分がまさにベルリンの美術館で購入したのと全く同じ画集を読んでいたので、アフ·クリントの話で少し盛り上がった。そのような嬉しい驚きもあり、非常に満足した気分で美術館をあとにした。アイントホーフェン :2022/6/11(土)17:17


8595.【アイントホーフェン旅行記】フィリップス博物館を訪れて


時刻は午後7時を迎えようとしている。先ほど、ホテルの自室で夕食を摂った。早朝から夕方までの自分の体を観察してみると、蕁麻疹が出ることはなく、再びアレルギーの原因物質について考えていた。もちろん蕁麻疹は食物だけではなく、ハウスダストなどによってももたらされるのだが、フローニンゲンの自宅はこまめに綺麗にしているので、その可能性は低い。朝に摂取したリンゴ、バナナ、ピーナッツバターが消化され、蕁麻疹が出なかったところを見ると、それらに対しては食物アレルギーはなさそうだ。ということは、今のところヨーグルトか豆乳などの乳製品の可能性が高くなっている。明日以降も検証を続けていき、自分でアレルギーの対象を特定してみよう。あと少しで完全に特定できそうだ。もしアレルギーの原因の食物が特定できたら、それらはしばらく控え、仮に今後摂取するにしても、毎日摂ることはしないようにしよう。


今日はファン·アッベ美術館を訪れた後に、フィリップス博物館を訪れた。ここもまた足を運んで大正解だった。フィリップスはアイントホーフェンを代表する企業であり、この企業はアイントホーフェンの町の発展に様々な面で寄与してきた。現在アイントホーフェンがオランダを代表するテクノロジー都市であるのもフィリップスのおかげであり、1つの共同体としてアイントホーフェンの町が機能しているのもフィリップスの貢献が大きい。教育やスポーツ面での支援などを含め、フィリップスがアイントホーフェンに果たしてきた様々な貢献を博物館の展示を通じて知った。サッカー好きの自分としては、アイントホーフェンを本拠地とするPSVアイントホーフェンは有名であり、そう言えばフィリップスがスポンサーを務めていたなということはユニホームを思い出しながら思ったことではあるが、博物館の展示を通じて、元々PSVアイントホーフェンはフィリップスの企業クラブとして出発したのだということを知った。このクラブチームに関する1階の展示物は随分と興味深く、時間をかけてじっくりと見た。この博物館を訪れることを通じて、1つの企業を取り上げたこのような博物館があることに改めて驚き、この企業がアイントホーフェンのみならず社会全体に果たしてきた役割の大きさを感じた。最初フィリップスは蛍光ランプの製造販売から企業活動を始め、そこからテレビやラジオのチューブなどに事業展開していき、そこからは絶えず先端的な技術開発を続け、3DスキャンやLEDテレビを経て、現在は遺伝子技術などにも事業を展開している。特に興味深かったのは、2階のインタラクティブな展示品の中で、スクリーンの前に立つと自分の身長や年齢がスキャンされ、データが取得されるものや、スクリーンの前に立つと身体の内側が透けて見えるような技術を体験できるものがあったことである。その他にも、街灯や橋の明かり、エッフェル塔やスタジアムの明かりなど、世界の様々な都市の色々なところでフィリップスの照明技術が使われていることを知ったので、これから旅行をする都度、照明を見るたびにそれがフィリップスのものでないかを自然と確認してしまうかもしれない。博物館に入ってから気づいたが、今日は無料で館内に入れる日だったので、運が良いと思った。フィリップスの企業の歴史、様々な製品と技術の変遷、アイントホーフェンの町とのつながり、そしてPSVアイントホーフェンに関することなどを知る意味で、ここは想像以上に素晴らしい博物館であった。アイントホーフェン :2022/6/11(土)19:11

Comments


過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page