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6495-6496: アートの国オランダからの便り 2020年12月22日(火)


No.1653 朝の灯火_A Morning Light

本日の言葉

The foolish allow themselves to be drawn far away by a moment of pleasure, leaving behind them lasting treasures. Geshe Kelsang Gyatso


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本日生まれた4曲

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タイトル一覧

6495. 今朝方の夢

6496. コロナの猛威/原発とテロに関するドキュメンタリー


6495. 今朝方の夢


時刻は午前6時を迎えた。今、霧雨のような雨が降っている。天気予報によると、間も無くこの霧雨は止み、今日は終日曇りとのことである。ちょうど午後にはかかりつけの美容師のところに行って髪を切ってもらう予定なので、雨が止んでくれることは嬉しい。


髪を切ってもらった後に、コーヒー豆専門店で2種類ほどコーヒー豆を購入し、街の中心部の市場で椎茸を購入しようと思う。そこからオーガニックスーパーに立ち寄り、最後に近所のスーパーにはしごして帰ってこようと思う。


今朝方はいくつか印象に残る夢を見ていた。夢の中で私は、家族と一緒に森小屋に宿泊しているようだった。いくつかのロッジがあり、そのうちの1つに私たちは宿泊していた。そこは何でも揃っている施設だったので、特に不自由なく過ごすことができていた。


ロッジを拠点にして観光に出かける朝に、出発前にゴミを捨てておく必要があった。父は私に燃えるゴミの袋を渡し、ゴミ捨て場に持って行って欲しいとお願いした。


私はゴミを持ってゴミ捨て場に向かい、そこに到着すると、ゴミの種類ごとに合計で3つか4つほど扉があって、その扉を開けてゴミを捨てることになっているらしかった。私は、燃えるゴミの印のついた扉を開けた。すると、扉が三重構造になっていて、さらにその先の扉も開ける必要があった。


手がゴミで塞がっていたので扉が開けにくいと思っていたところ、父が助けに来てくれて、扉を開けてくれた。扉が開くと、そこにはゴミを溜める場所につながる小さな穴があり、その穴からゴミを捨てる必要があった。


残念ながら手持ちのゴミはその穴を通ることができない大きさだったので、ゴミを小さくして、なんとか無事にゴミを捨てることができた。これから観光に向けて出発だと思ったところで夢の場面が変わった。


次の夢の場面では、私は近未来的な大学のキャンパスにいた。そこは欧州の大学院であり、街そのものが近未来的であるのと同時に、大学のキャンパスが複合施設内にあり、一風変わった雰囲気を発していた。


私はキャンパス内の講義棟の中にいて、ちょうど何かの授業を終えた後のようだった。講義棟の中を歩いていると、偶然にもある日本人の友人と、日本人の見知らぬ若者と遭遇した。2人は知り合いのようであり、友人からその見知らぬ若者を紹介してもらった。


友人に関しては、高校時代に1年ほどアメリカの高校に留学しており、大学はアメリカの名門リベラルアーツカレッジに進学し、その期間に1年ほどイギリスのオックスフォード大学に留学し、社会人になってからもアメリカの名門大学のMBAを取得したエリートである。


話を聞くと、その見知らぬ若者は複数の修士号を持っていて、いずれも欧州の大学院でそれらを取得しているようだった。最後に取得した修士号は、フローニンゲン大学の法学部から授与されているそうだった。


フローニンゲン大学の法学部は非常に歴史があり、オランダでも一、二を争う名門学部であり、そもそも日本人が入学できたことに私は驚いたが、聞くところによると彼は帰国子女であり、幼少期から神童と呼ばれていたとのことだった。それを聞いて、そうであれば日本人でも入学できないことはないと思った。


そこから私たちは昼食を買いに1階まで降りた。2人はこれから法律英語に関する試験があるらしく、その対策について話し合っていた。私はその授業を履修しておらず、また彼らが大きなコンビニに入ろうとしていることに気づき、私はコンビニで飯を購入するのが嫌だったので、その場で彼らと別れた。


そこから少しばかり歩いていると、自分がペットボトルとプラスチックのゴミが入った段ボールを抱えていることに気づいた。昼食を買う前に、まずはゴミを捨てる必要があった。


遠くの方にゴミ捨て場が見え、そちらに向かっていくと、そのゴミ捨て場は随分と小さかった。今手に持っているゴミを全て捨てられるのかが怪しいぐらいの大きさであった。だがなんとか無事に全てのゴミを所定の場所に置き、その場を去った。


ぶらぶらと歩いていると、質の高そうな食材が置かれていそうな大きなスーパーを見つけた。私は早速店内に入り、何か良いものはないかと思って店内を見て回ることにした。


どういうわけか店内に入ってすぐのところに魚料理のコーナーがあった。確かにどれも美味しそうな料理だったが、基本的にヴィーガンの生活を送っている私は魚も食べることはなく、店員の女性に試食を勧められたがそれを断り、野菜料理のコーナーに向かった。


そこで美味しそうなポテトサラダが売られていたので、まずそれを100gほど取ろうと思った。そこではポテトサラダが入ったプラスチックの容器が複数重ねられていて、一番上の容器からサラダを取っていく仕組みになっていた。


ちょうど一番上の容器がもう間も無く空になるところだった。私が少しサラダをすくうとそれはもうなくなり、新しい容器を開けて、そこからさらにサラダをすくった。


最初にすくったときにはポテトしか取ることができなかったので、新たな容器からは人参や玉ねぎなどをすくっていくことにした。今朝方はそのような夢を見ていた。


今日は夢の中で2回もゴミを捨てるシーンがあったことが印象的である。ゴミを捨てるというのは何を象徴しているのだろうか。


ゴミが仮に自己の存在にとっての垢のようなものであれば、垢を落として新たな自己になろうとしているということなのだろうか。あるいは、ゴミが既存の関心領域や知見であれば、それらを一度精算することによって新たな関心領域に向かっているとも言えるかもしれない。いずれの解釈もまさに今覚醒状態において起こっていることである。フローニンゲン2020/12/22(火)06:44


6496. コロナの猛威/原発とテロに関するドキュメンタリー


時刻は午後8時を迎えようとしている。室内と外の気温差からか、書斎の窓が一面曇っている。


昨日から少しばかり室内も冷えるようになり、ヒーターをわずかばかりつけるようになった。いよいよ年末に差し掛かっている今日この頃、ここから年越しに向けて寒さが加速していくのだろう。


今日は午後に、かかりつけの美容師のメルヴィンの店に行った。それはもちろん髪を切ってもらうためだったのだが、店に近づくと、いつも明かりが灯っているのだが、今日は店から明かりが漏れてきていなかった。少しおかしいなと思って店の前までたどり着くと、店が閉まっていた。


数ヶ月前にコロナが猛威を振るっていた時も、オランダ政府が接客業を休業にさせたことがあった。今、オランダもコロナの感染が拡大していて、再び政府から休業の通達が来たのかもしれない。


髪が随分と煩わしくなっていたので残念だったが、こればかりは仕方なく、店を後にし、メルヴィンに確認のメッセージを後ほど送った。店を後にしてからは、コーヒー屋に行って、オーガニックのコーヒー豆を3種類ほど購入し、その足で中央市場の野菜屋に行き、そこで立派な椎茸を1週間分購入した。


こうした買い物も良い気分転換になる。何よりも外の空気を吸うことに喜びを覚え、散歩によって心身が晴れやかになっていく実感がある。


今日はいくつかのテーマを決めて映画を鑑賞していた。今日はどちらかというとドキュメンタリー作品を多く見ていた。


1つ目のテーマは原発に関するものであり、『100,000年後の安全(2009)』という作品である。これは、フィンランドのオルキルオト島に建設中の放射性廃棄物処理施設に初潜入したドキュメンタリーであり、10万年という途轍もなく長い時間軸で建設された「オンカロ」という施設に圧倒される。


この施設に格納された放射性廃棄物は、10万年をかけてゆっくりと安全な状態に向かっていく。放射性物質というのは、それほどまでに長い時間をかけなければ安全にならない危険な物質であり、それは人間の五感では捉えることできず、ひとたび被曝するとDNA分子を破壊していく。


作品を通して、この現代文明が遅かれ早かれ崩壊するような終末観を感じさせ、この施設の関係者たちが次の文明の未来人に向けて語りかけているかのように感じたことが印象的だ。


次にテーマ設定していたのは、アメリカの極右思想とテロに関するものであり、前者については『潜入捜査!米国にはびこる白人至上主義(2016)』が重要な投げかけをしており、後者については『テロ新時代 恐怖のはじまり Part 1(2017)』と『テロ新時代 恐怖のはじまり Part 2(2017)』が参考になる情報や観点をいくつも提供していた。


今住んでいるオランダの隣国であるベルギーは、実はイスラム過激派への改宗者が欧州で一番多いということを知り、2016年にはブリュッセルでテロがあった。欧州ではその他にも、2015年にはパリで同時多発テロがあり、2017年にはロンドンとマンチェスターでテロがあったことが記憶に新しい。


実際には、オランダでも過去に乗車したことのあるタリスという高速列車で銃の乱射テロがあった。それは、クリント·イーストウッドの監督が『15時17分、パリ行き』というタイトルで映画化している。


欧州で生活をしているとテロの脅威は絶えずある。いやこのドキュメンタリーが明らかにしているように、近年では「一匹狼テロ」というものが増えてきており、テロというのはどこの国で生活をしていようとも巻き込まれてしまう危険性があるのだ。


イスラム過激派に属しているいないに関わらず、過激派の思想にネットやマスメディア及びSNSに感化される形で、社会への不満をはらすために単独でテロを行う傾向が増えているのだ。それは予測が難しく、根絶も難しい。


思想の蔓延というのはどこかコロナウィルスの蔓延と似ていて、それを完全に消し去ることはほぼ不可能であり、そうした不可能性とどのように向き合っていくかが大事な時代を私たちは生きている。


上記のドキュメンタリーを通じて、ファクトとして知らなかったことを随分と知ることができ、そのおかげでテロに対する見方と態度が変わり、自らの身を守る術についても考えるきっかけとなった。明日もこのテーマでもう少しドキュメンタリーを見ていこうと思う。フローニンゲン2020/12/22(火)20:20

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