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6302-6303: アートの国オランダからの便り 2020年10月6日(火)


No.1472 肌寒さを感じて_Feeling Chilliness

本日の言葉

The very first step in studying Buddhism is that you definitely must cultivate patience. Hsuan Hua

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本日生まれた6曲

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6302. 今朝方の夢/上部構造と下部構造

6303.『イラクチグリスに浮かぶ平和(2014)』と『トランセンデンス(2014)』を見て


6302. 今朝方の夢/上部構造と下部構造

時刻は午前6時を迎えた。今、シトシトとした雨が降り注いでいる。辺りは真っ暗であり、気温はとても低い。

どうやら今日は1日を通して雨がちの日のようであり、午前中に一度雨脚が弱まり、正午過ぎから夜までまた雨が降るようだ。明日はいよいよ一時帰国の日となる。

今回はアムステルダムから関空に直通の便ということもあり、フライトの時間は午後2時半と大変ゆったりとしているので、朝はそれほど早く出発する必要はない。とは言え、空港には正午には到着しておき、空港のラウンジでゆっくりしたい。今回は、リニューアルしたKLMのラウンジを活用する予定なので、ラウンジがどのように変わったのか楽しみである。

今日は出発前日なので、夜に荷造りをしよう。今回はいつもより大きめのスーツケースを持っていく。

この数日、機内持ち込み用の小さなスーツケースと大きめのスーツケースの2つを持っていくことも考えたが、いくら宿泊先が駅近くのホテルだとは言え、2つのスーツケースを持って移動することは大変かと思った。また、仮に雨が降っていた場合、2つの手が塞がっていると傘もさせないだろうと考えた。

そうしたこともあり、今回はスーツケースは1つにし、大きいものを持っていくことにする。荷造りを簡単に済ませ、明日の列車の時刻などを調べて、今夜はいつもより気持ち早く就寝しよう。

今朝方は夢が落ち着いていた。少しばかり覚えていることがあるので、それを書き留めておきたい。

夢の中で私は、大学時代のサークルの先輩たちと何かを議論していた。数人の先輩たちが熱心に討論をしていて、私は冷静な状態でそこに加わっていた。時に議論の仲介役のような役割を果たしながらその場にいた。

そのような場面があった。

その他に覚えていることと言えば、日本のどこかの県を訪れ、ある街を歩いていたことぐらいだろうか。そこは人口密度が高くなく、それでいて比較的発展していたので、不便を一切感じなかった。

そこでも誰かと一緒だったように思うが、それが誰かは覚えていない。今朝方はそのような夢を見ていた。

昨日、矛盾から変化が起こることを見抜いていたヘーゲルの弁証法について考えていた。ロイ·バスカーの考え方と合わせて考えると、矛盾のみならず不在は変化の源であり、それらがなければ変化がないということだろう。

今自分の内側にある矛盾や、今はまだ顕在してない不在に思いを巡らせる。おそらく今回の一時帰国を通じて、これまで見えなかった内的矛盾が姿を現すだろうし、これまで不在だったものが思わぬ形で姿を見せるだろう。そうした内的矛盾や不在を大切にし、ここからの歩みの糧にしていこう。

マルクスは、インテグラル理論の4象限でいうところの右下象限を2つの存在論的な階層構造で捉えていたことが改めて興味深く思った。政治的法律的な構造としての「上部構造」と、生産関係を中心とする経済構造としての「下部構造」の2つである。

マルクスは、下部構造が上部構造を規定すると考えていて、それはよく知られたことだが、改めてそれについて考えていた。その考え方は、上向因果upward causation)であるが、政治や法律が経済構造に影響を与えることは多分に存在しているため、 下向因果downward causationも当然ながら存在しているに違いない。

マルクスが上部構造と下部構造に分けた真意、さらには下部構造が上部構造を規定すると述べた真意について書物に当たって調べてみようかと思う。フローニンゲン2020/10/6(火)06:39


6303.『イラクチグリスに浮かぶ平和(2014)』と『トランセンデンス(2014)』を見て


時刻は午後4時に近づいてきている。今は雨が止んでおり、小鳥たちが穏やかな鳴き声を上げている。空は曇っているが、どこか落ち着いた雰囲気だけはある。

つい先ほど、『イラクチグリスに浮かぶ平和(2014)』というドキュメンタリーを見た。これは、ビデオジャーナリストの綿井健陽監督が制作した作品であり、イラク戦争勃発からその後10年を追ったドキュメンタリーだ。

2003年3月、大量破壊兵器保有を口実に米英軍がバグダッドを空爆したことから始まったイラク戦争の当時の様子が生々しく映し出されており、フセイン政権打倒後にもシーア派とスンニ派の対立が起こり、内戦になった。

このドキュメンタリーを見ていくつか印象に残っていることがある。アメリカの空爆が始まる前には、イラクの大半の人々はフセインを信じているようだったが、バグダッドが陥落した後に掌を返すようにフセイン政権の非を咎め始めている民衆の姿が映し出されていた。

さらには、開戦前においても、フセイン政権のおかしな点に気づいている人たちもいたことは確かだが、彼らはそれを口に出さず、表情からフセイン政権に疑念を持っていることが伝わってきた。そのような状況で開戦した後、すぐさまバグダッドは陥落し、そこで米軍のある兵士が「私たちはイラク人を解放しに来た」ということを微笑みながら述べていたことが印象的だった。

それを見た時に、この戦争が完全なる茶番のように思えたのである。端的には、イラク人も米軍兵も、一方的な信念の刷り込みがなされていて、それがこの戦争をとてもチグハグな虚構であることを思わせたのである。

おそらく、こうした虚構性に気づいているイラク人や米軍兵もいたであろう。だが、そうした人々は少数派であり、多くの人たちが虚構の中で争い合い、苦しみ合っているようにいるように映った。

問題は、こうした戦いが虚構の産物でありながらも、それが現実世界(the actual)で行われている実際の戦いであるがゆえに、多くの人たちが犠牲になっているという点である。それは決して見逃すことはできない。

人間は、実在世界(the real)に作られた虚構に従って茶番を演じている、ないしは演じさせられていて、それで憎しみ合い、傷つき合っていることが皮肉であり、残酷に映った。

このドキュメンタリーの中で主人公として登場していたアリが、イラクの内戦で殺され、その後、高齢になっているアリの父が、「今のイラク人は騙されている。若者たちは車や物が買えるようになっても平和の実感などないはずだ」という言葉がとても印象的だった。

虚偽と見せかけの幸福が蔓延しているというのは他の国、そして日本でも同じなのではないだろうか。イラクを始め、今でも多くの国が長く続く戦争や内乱に晒され、心理的不安の状態を抱えていることを思った。それは個人にとっても社会にとっても、大きなトラウマをもたらす。

このドキュメンタリーを見る前に、昨日からの続きで、今日もAIに関する映画を見た。それは『トランセンデンス(2014)』(原題:Transcendence)という作品である。

監督はウォーリー·フィスター、主演はジョニー·デップである。ストーリーは、人類の未来のために、意識を持ったスーパーコンピューターを研究開発している主人公の科学者ウィルが、反テクノロジーを掲げる過激派組織に撃たれるが、妻のエヴリンの手によって、ウィルの脳がスーパーコンピューターにアップロードされるところから始まる。

そこからは、コンピューターの中で生き続けることができるようになったウィルの意識が、インターネットのネットワークの力によって、地球上の膨大な知識を手に入れ、予想もしない進化を遂げていく形で物語が進む。

本作のタイトルである“transcendence”というのは、「超越」という意味であり、これはもちろん、人工知能が人間を超越していくというのがわかりやすい意味だが、人工知能の機械学習によって自己が自己を絶えず超えていくという意味での超越も含まれているだろう。

物語の最後のシーンにおいて、AI、ナノテクノロジー、量子コンピューターが組み合わさって実現されるであろう、ウィルが思い描いていた地球の理想的な姿がとても印象的だった。フローニンゲン2020/10/6(火)16:17

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