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6111-6115: アートの国オランダからの便り 2020年8月14日(金)


No.1195 雨後の緑の世界_A Green World After a Rain

本日の言葉

What is more important: to succeed or to find a meaning in our effort to succeed? Shunryu Suzuki

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本日生まれた10曲

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タイトル一覧

6111. 夏の終わりを告げる雷雨:今朝方の夢

6112. 本当の豊かさを求めて:フィンランドへの移住について

6113. 夏の終わりの扇風機の恩恵:フィンランドのピアノ曲

6114. フィンランドへの移住に向けて

6115. 今朝方の夢を受けて1年振りに行ってみたこと:メタディスコースの構築

6111. 夏の終わりを告げる雷雨:今朝方の夢

時刻は午前5時に近づこうとしている。今朝は午前4時過ぎに起床した。

起床してすぐに、寝室の窓を大きく開けた。すると、とてもひんやりとした風が室内に流れ込んできて、大変心地良かった。

その時間帯はまだ辺りは真っ暗であり、5時を迎えようとしている今もまだ外は真っ暗だ。起床していつものように身体を目覚めさせるヨガをゆっくりと行っていると、どこからともなく激しい雷の音が聞こえてきた。

天気予報では昨夜から雨が降る予定だったのだが、まだ雨は降っておらず、その雷の音を合図にして激しい雨が降ってきた。それは今もその激しさを失わずに降っている。

闇の世界の中に煌く雷はどこか独特の美を放っていた。また、静寂な世界に鳴り響く雷の音にも固有の魅力があった。

今、雨脚はどんどん強まるばかりであり、この雷と雨は、夏の終わりを意味しているように感じる。激しい雨が地上の熱を冷ましている。

今の気温は21度と涼しく、今日はほぼ1日中雨であり、気温は25度までしか上がらない。夏がすぐに終わってしまったことはどこか儚さを感じさせるが、私は涼しさや寒さを感じることを好んでいるので、少しばかり早い秋の到来を嬉しく思う。

今日をもってして本当に季節が転換点を迎えたようであり、明日からは最高気温が25度前後、最低気温が15度前後の日が続く。そして、明日から来週の週末まで、木曜日を除いて全ての日に雨マークが付されている。

ここ最近は暑かったので、ふとフィンランドについて思いを馳せることが多く、ヘルシンキの気候について改めて調べてみた。すると、ヘルシンキはフローニンゲンと異なり、一年を通じて雨が少なく、東京と比べると、年間の降水量はおよそ1/2.5ほどしかない。

私は北欧諸国の中でもフィンランドやノルウェーが好きであり、ノルウェーはEU国ではないので、欧州永住権が取得された後に仮にオランダからどこかの国に引っ越すのであれば、今のところフィンランドに住みたいと思っている。来年の夏は、フィランドでの居住地候補を探す意味で、ヘルシンキ以外の街に滞在してみようと思う。

それでは夢について振り返り、今日もまた創作活動と読書に打ち込みたい。夢の中で私は、ちょうど一昨日提出した原稿について、それを依頼してくれた2人の方とやり取りをしていた。

その中で、どういうわけか、私は2人から叱れてしまうことがあった。私としてはできる限りの文章を執筆したつもりだったのだが、2人からお叱りを受けて、少し残念な気持ちになった。

次の夢の場面では、私は実際に通っていた中学校にいた。より具体的には、屋外のバスケットコートにいて、そこで2人の親友(HS & SI)と2対1をしていた。攻撃役が2人、守備役が1人の形で、私たちは和気藹々とそれを楽しんでいた。

すると、部活の時間がやってきて、後輩たちを交えて、ハーフコートで3対3を始めた。ゲームの途中で私は、天に届きそうなぐらい高い放物線を描くスリーポイントシュートを放ち、それがゴールに決まった。シュートを放ったボールは青い光を発していて、青い光の筋が放物線を描く様はとても美しかった。

また、放ったシュートはゴールのリングに全く触れずに、ネットに吸い込まれ、バスケをしたことのある人であればわかるであろう、ボールがネットに直接触れるあのなんとも言えない快感を伴う音が辺りに鳴り響いた。今朝方はそのような夢を見ていた。

夢の振り返りを終えて顔を上げると、辺りはまだ真っ暗であり、遠くの方に雷の筋が何度も輝き、雷鳴が辺りに鳴り響き渡り続けている様子が改めて意識世界の中に入ってきた。フローニンゲン:2020/8/14(金)05:20

6112. 本当の豊かさを求めて:フィンランドへの移住について

本当の豊かさとは何なのだろうか?雷雨が収まり、シトシトとした雨が降る様子を眺めながらそのようなことを考えていた。

1人の人間として豊かに生きていくというのはどういう意味なのだろうか。そして、個人を超えて、豊かな社会とはどのようなものなのだろうか。さらには、豊かな地球とはどのようなものなのだろうか。

豊かな個人と豊かな社会が共存し、豊かな地球を育んでいくあり方。それを探求したいと思う自分が強く芽生え始めている。

「あぁ、やって来た」と思った。そろそろ私は生活拠点を変え、今の自分の関心事項によりふさわしい場所で生活を営む必要があるのかもしれないと思った。

今私が住んでいるフローニンゲンは本当に素晴らしい街である。今月からこの街での5年目の生活が始まったが、この街がこれまでの私にもたらしてくれた有形無形の恩恵は多大なものがある。今もなお、この街は私を養い、育み続けてくれている。だが、この街から離れ、今の自分が希求する生き方をより実現させてくれる場所に身を置く必要も感じている。

今朝方から、フィンランドについてばかり考えている。フィンランドにはたくさん素敵な街があるが、今の自分の知識と体験が乏しいために、どうしてもこれまで訪れたことのあるヘルシンキに関心が向かう。

改めて調べてみて初めて知ったのだが、ヘルシンキはヨーロッパの首都の中で2番目に人口密度が低い都市とのことである。そもそも国としては、フィンランドはアイスランドとノルウェーに次ぐ人口密度の低い国である。

オランダに住み始めてから思うのだが、人口密度というのは、実は私たちが豊かな精神生活を送っていく上で大切な要素ではないかと思う。端的には、それは心のゆとりを大きく規定し、人口密度が低い場所に身を置くと、心の内側のスペースが大きくなる実感がある。

それによって、自分の創作活動や探究活動に良い影響を与えていることがフローニンゲンで生活をしていて実感される。今の私は、フローニンゲン以上により人口密度が低く、より自然豊かな場所で生活を営みたいという思いが生まれ始めている。

フィンランドの中でもヘルシンキ郊外はとても魅力的である。ヘルシンキ空港の近くでも自然が豊かであり、落ち着きがあることが数年前のアイノラ訪問で分かった。

来年は、ヘルシンキ郊外をより散策してみようかと思う。数年前に訪れたアイノラの近くに、トゥースラ湖という場所があり、その湖畔に秘境的なホテル「Krapi(クラピ)」」というものがあることを知った。

来年はここに宿泊し、そこから色々と近場を散策してみようかと思う。

仮にフィンランドに長く滞在する計画を立てるのであれば、1週間ぐらいをトゥースラ湖の湖畔で過ごし、もう1週間をフィンランドの北端の街で過ごしてみるのもいいかもしれない。

海の近くでの生活にも憧れるが、ヘンリー·デイヴィッド·ソローやシベリウスのように、湖畔での生活もとても魅力的だ。森の生き物たちの声に耳を傾け、森と湖から絶えず癒しを与えられる生活。そんな生活を思い描いている。

自然の豊かさと心の豊かさを求めて、真剣にフィンランド移住について考えてみようと思う。永住地をゆっくりと探していく時期に来ているように感じる。

次の生活拠点に移動する日はそれほど遠くないかもしれない。今よりもさらにずっと静かな環境で、今よりもさらにずっと自然が豊かな環境で暮らしたい。それを通じて、人間とこの地球との共存について考えたい。

お互いがより豊かになるあり方について考えたい。

そのためには生活拠点を変えて、実際にそうしたあり方を日々深めていく生き方をしていく必要があるだろう。人間にとっての豊かさだけではなく、地球という惑星にとっての豊かさを含め、それを実際の生活を通じて探求していきたい。そうした探求的生き方をするためには、それに最もふさわしい生活拠点に身を置く必要があるだろう。フローニンゲン:2020/8/14(金)07:05

6113. 夏の終わりの扇風機の恩恵:フィンランドのピアノ曲

時刻は午前10時に近づきつつある。早朝から降っていた雷雨は止み、今とても穏やかな世界が広がっている。今はとても穏やかなのだが、午後にまた激しい雷雨が降るとのことである。

今朝方起床した時に、昨夜から今日にかけて気温が下がってきたにもかかわらず、部屋に熱が溜まっていることに気づいた。それに気づいたのは、寝室の窓を開けた時に冷たい風が流れ込んできて、それを浴びた後に書斎に移動したことによる。

先日、4階に引っ越してきたイェルに、4階は暑いだろうから、3階の倉庫にある扇風機を自由に使ってくれと伝えた。すると、イェルはすでに扇風機を2つほど持っていると、「笑い」マークの入ったテキストメッセージで返信をしてくれた。

倉庫にあるその扇風機は、今から4年前に4階に住んでいたサウジアラビア人の女学生が使っていたもので、彼女が引越しをする際に、私にくれたものだった。私はそれまでその扇風機を一切使わずに毎年の夏を過ごしていた。

今朝方室内に熱が溜まっていることに気づき、その熱を外に逃したいと思っていた時に、その扇風機を使ってみようと思い立った。もう4年間も使っておらず、倉庫に入れっぱなしになっていたので、埃まみれになっており、扇風機のファンを含め、綺麗に掃除をした。そして、扇風機を回してみたところ、風が大変心地良く、早く使っておけば良かったと思ったほどである。

フローニンゲンは夏でも涼しいとは言え、8月の初旬には必ず猛暑日が1週間ほどであり、それを踏まえると、この4年間、クーラーどころか扇風機なしでよく夏を乗り切れたものだなと改めて思った。

ちょうど今日から秋の入り口に入ったため、扇風機を使うのは、部屋の熱を外に逃す本日だけになりそうだが、来年の夏はこの扇風機を活用させてもらおうと思う。

アーユルヴェーダのタイプ分類上、私は熱が溜まりやすい体質かと思うので、熱を逃す食を食べることも来年の夏から意識したい。季節にかかわらずトマトは毎晩1つ中くらいのものを食べている。そのトマトに海洋系のオーガニックの塩を振りかけて食べるととても美味なのだ。来年の夏からは夏野菜を意識的に摂ってみよう。

4年後にフィンランド移住に向けて、来年の夏から毎年、フィンランドに一定期間滞在してみようと思うことについて今朝方の日記で書き留めていた。来年の夏は、湖畔の街ハメーンリンナに足を運んでみようかと思う。

ここはシベリウスが生まれた街であり、とても雰囲気が良さそうだ。この街には、ぜひ足を運んでみたい美術館がある。

Spotify経由で、シベリウスだけではなく、その他のフィンランドの作曲家のピアノ曲が収められたCDを見つけた。“An Anthology of Finnish Piano Music”というタイトルで、vol1からvol5まである。

それらに合わせて、フィンランドの現代音楽についても関心を持ったので、“Sixth Sense: Finnish Contemporary Music for Piano”というCDも今日から聴いていこうかと思う。フィンランドへの思いをゆっくりと温めていき、4年後をめどに移住を実現させよう。フローニンゲン:2020/8/14(金)10:02

6114. フィンランドへの移住に向けて

——ここだわ、私たちが住みついて素晴らしい生活をしようとしている場所は。色々面倒なこともいっぱいあるだろうけど···。これが私たちの住み着こうとしている場所なのよ——ムーミンママ

時刻は午後7時半に近づきつつある。今日から秋の入り口に入り、天気予報の通り涼しい1日となった。

ここのところは本当に暑い日が続いていたので、久しぶりにこの涼しさを感じたぐらいだ。天気予報の通り、今日から秋に入り、明日からは涼しい日々が続く。それを知って少しホッとしている自分がいる。

やはり自分の取り組みに集中するためには、身が引き締まるぐらいの寒さがある方がちょうど良く、暑さがあるとどうしても心身が間延びしてしまう感があるのだ。

それでも日々の取り組みには集中して取り組めていたが、やはり涼しい時の心身の状態と比較すると差は歴然としているように思う。そんな心配も本日から無用になった。

今日の早朝に引き続き、午後からもフィンランドへの移住について考えていた。前々からフィンランドに生活拠点を設けようと考えていたが、その考えが突然強まったのが本日だった。

それは何かの閾値を超えたかのようにやってきたものであり、それがどうして起こったのかについては説明ができない。それはまさに発達の非線形的な性質と似ている。

今日は時折フィンランドの作曲家が作ったピアノ曲を聴いていた。そのうちに、シベリウス後のフィンランド音楽について探究したいと思い、偶然ながらその意図に合致した“After Sibelius: Studies in Finnish Music”という書籍を見つけた。本書は、Routledge社という私がよくお世話になっている好きな出版社から出されたものでもあるため、今月の書籍の一括注文の際に、本書を購入しようと思う。

ここ最近はスクリャービンの曲を参考にして曲の原型モデルを作っていたが、毎日2曲作るうちのモデルの1つをシベリウスのものにしようと思う。近々、シベリウス以外のフィンランドの作曲家の楽譜も購入したい。

改めてフィンランドについて調べてみると、その国土面積は日本の90%程度小さいだけなのだが、フィンランドの人口は日本のわずか5%ほどであることに驚いた。それによって、人口密度は桁違いに異なる。

そこからおそらく、国民の心のスペースも随分と違うだろうと思われた。実際にそれは人々の生き方に滲み出ているように思う。

今後の自分の取り組みを深めていく際には、心のゆとりはより一層大切になる。もちろんフローニンゲンでの生活は本当にゆったりしていて、心のゆとりは多大なものなのだが、今の私はそれをさらに広げる必要性を感じているようなのだ。

今すぐにではなく、4年後を目安にフィンランドに移住しようかと思う。来年か再来年に欧州永住権の申請ができるため、それ以降はEU圏内であればどこにでも自由に住むことができる。

ここからの4年間は、フィンランドの探索を兼ねて、毎年の夏をフィンランドで過ごそう。フィンランドでの家は湖畔の近くにし、ゆったりとした広いサウナ付きの家に住みたい。たくさんの本を置ける書斎があって、書斎の窓の外には湖と森が広がっている。

北欧に近いオランダで、冬の厳しさに慣れてきたこともあり、もちろん本場の北欧の冬の厳しさはさらに過酷なものだと思うが、そうした環境面での適応も速やかにいくのではないかと思う。冬の厳しさあっての北欧の魅力であり、そこにまた生活上の別種の豊かさと醍醐味がある。フローニンゲン:2020/8/14(金)19:31

6115. 今朝方の夢を受けて1年振りに行ってみたこと:メタディスコースの構築

時刻は午後7時半を迎えたが、今朝方の夢についてふと思い出したことがあった。夢の中で私は、ベッドの上に横たわって、目を開けていた。

ベッドの上には小中高時代の友人がいて、私の足元で私の右足の足の裏の匂いを嗅いでいた。それはちょっとギョッとする行為のように思えるかもしれないが、夢の中の私は別になんとも思っていなかった。

すると彼が、「いい香りだね。でも足を石鹸で洗ったほうがいいかもよ」と述べた。すると、私の左隣には女性の知人がいて、彼女は笑いながら頷いていた。彼女のその様子を見て、久しぶりに足を洗おうかと思った。

とは言え、夢の中の私は、自分の足の裏の香りはハチミツと醤油せんべい——より厳密には「ポタポタ焼き」——を混ぜた良い香りだと思っていたし、何よりもこの1年間石鹸やシャンプーを使わない生活を徹底させていて、それを崩したくなかった。そのような夢を見ていた。

現実世界の私もまた鼻が利く。日々の食生活を気をつけているため、腸内環境もすこぶる良く、それによって足の裏も含めて、体臭も良いように思う。しかしそれでも今日は実際に、1年振りにシャンプーで足を洗った。

何かあったときのために使うかもしれないと思って取っていた使いかけのシャンプーを棚から取り出し、それを用いて足を洗った。夢の中の登場人物の発言を受けて、実際に足を洗ってみることにした自分に対しておかしくて笑ってしまった。

繰り返しになるが、別に嫌な匂いではなく、むしろ夢の自分が描写したような甘い香りが足から漂っているぐらいだったのだが、先日に明恵上人のことを知り、明恵上人が夢から得られた示唆を現実世界での行動に活かしている姿を知って、1年振りに足を洗ってみた次第である。

今日は早朝に雷が伴う雨が降ったが、天気予報を裏切る形で、午後からは晴れ間も広がった。雲が少ない時間帯もあり、その時にキノコを天日干しした。

先日は椎茸を買うことをせずに、代わりにマッシュルームを購入したのだが、マッシュルームは椎茸よりも少し傷むのが早い印象だ。仮に椎茸であったとしても、天日干ししたキノコ類を冷蔵庫で保存する際には、キッチンペーパーに包んだキノコを単にジップロックに入れるだけではなく、ジップロックをプラスチックの袋に入れて湿気が溜まらないようにしたい。

今日も読書が捗った。おそらく今朝は午前4時に起床していたことも影響しているだろう。読書に充てる時間が純粋に増えていたのだ。

おかげで、ロイ·バスカーの全ての書籍を読み終えた。明日からは、ハーバート·マルクーゼの“Art and Liberation”の再読をしたい。

本日の読書を通じて、ハーバーマスはルーマンに対して建設的な批判を投げ、ルーマンもハーバマスに対して建設的な批判を投げかけており、バスカーはハーバマスやスラヴォイ·ジジェクに対して建設的な批判を投げかけていることを興味深く思った。

さらに彼らの相互的批判的なディスコースを追っていくと、そのテーマに関するメタディスコースが自分の内側に構築されていくのを感じた。おそらくそれが自分の思想体系を構築していく時に重要な感覚なのだろう。

複数の哲学者の思想体系を横断し、それらを単に水平方向に横断するのではなく、垂直方向に飛躍させる形で自分の思想体系をメタ次元で構築していく。その感覚を忘れずに、明日からも少しずつメタディスコースの構築実践を継続させていく。フローニンゲン:2020/8/14(金)19:43

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