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6038-6041: アテネからの便り 2020年7月23日(木)


No.1053 旅空_The Sky during a Trip

本日の言葉

Generous love aims to achieve happiness through the realisation of the other. Ole Nydahl

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本日生まれた5曲

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タイトル一覧

6038.【アテネ旅行記】アテネ旅行の出発の朝に:今朝方の夢

6039.【アテネ旅行記】スキポール空港に向かう列車の中で

6040.【アテネ旅行記】スキポール空港の様子

6041.【アテネ旅行記】アテネに無事に到着して:アテネに対する最初の印象

6038.【アテネ旅行記】アテネ旅行の出発の朝に:今朝方の夢

時刻は午前5時を迎えた。今朝は4時半に起床し、シャワーを浴びて、身支度を整えた。いよいよ今日からアテネ旅行が始まる。

この時間帯はまだ辺りは薄暗く、少しずつ空がダークブルーに変わり始めているところである。フローニンゲンの自宅を出発するのは午前6時過ぎであり、その頃には随分と明るくなっているだろう。

幸いにも今日のフローニンゲンは天気が良く、駅までの道を歩くことは心地良いに違いない。今小鳥たちが鳴き声を上げているように、その時間帯にも小鳥たちが鳴いていて、彼らの声を静かな心で聞きながら駅に向かうことができるだろう。

天気予報を確認すると、フローニンゲンは明日から天気が崩れる。気温は引き続き低いままなのだが、1日のどこかの時間に必ず雨が降るような天気が続く。一方で、アテネは信じられないほどの好天気が続く。

雲1つない快晴マークが連日続いており、旅の最初から最後まで、ずっと快晴のようで何よりだ。気温に関しては軒並み高く、最高気温は33度から35度の範囲に収まっており、最低気温は23度から25度の範囲に収まっている。

このような気温の夏をもう4年以上体験したことがないので、久しぶりに夏らしさを満喫できそうで非常に楽しみだ。気候への適応に関しては、さほど問題がないように思われるが、あまり油断しないようにしたい。

旅に向けた出発の日の朝も夢を見ていた。今朝は朝にシャワーを浴びてしまったこともあり、夢の記憶がほとんどなくなってしまっている。いつもであれば起床してすぐに夢を書き留めているのだが、今朝はそれを怠ってしまったことも理由だろう。

かろうじて覚えていることがあるとすれば、夢の中に中学校時代の音楽の先生が出てきたことである。その場はパーティー会場か何かであり、立食形式の夕食会が行われていた。そこで私は中学校時代の友人たちと夕食を食べながら楽しく話をしていて、そこに先生が加わってきた。

最初私たちは、先生たちを歓迎し、先生を含めて楽しく話をしながら過ごしていたのだが、何かをきっかけにして事態が急変した。先生が牛肉を取ろうとするときに、どういうわけか私には憤怒の感情があった。

先生が牛肉を取ろうとしたことに対して憤りを感じていたわけではなく、その前に先生が言ったことに対してであった。そこで私は、先生の皿に牛肉をどっさり乗せて、何か一言述べた。

その時に、先生の下腹部を思いっきり殴ってやろうかと思ったが、それはやめた。しかしその瞬間に目覚め、ベッドの上のクッションを思いっきり殴っている自分がいた。今朝方の夢について覚えているのはそれくらいだろうか。

アテネ旅行の出発の朝にこうした攻撃的な夢を見るとは思いもしないことであった。その他に何か思い出せることはないかと、今心を静かにして想起しようとしている。あと1時間弱で自宅を出発し、フローニンゲンの駅に向かう最中にも夢について思い返してみようかと思う。

駅に到着したらすぐさまチケットを購入し、すでに到着しているであろう列車に早々と乗り込み、そこでは日記を執筆したり、作曲をしたりしようと思う。それに加え、今回の旅からはiPad Proを持参することができるので、絵も描く楽しみがある。とても贅沢で充実した旅になりそうだ。フローニンゲン:2020/7/23(木)05:24

6039.【アテネ旅行記】スキポール空港に向かう列車の中で

つい先ほど、スキポール空港行きの列車に乗った。列車は間も無く出発する。

フローニンゲンの中央駅に来たのは6ヶ月ぶりであり、駅の雰囲気が随分と変わっていることに驚いた。歴史ある駅舎や、駅の前のモニュメントはそのままだったのだが、列車が到着する乗り場の雰囲気が変わっていたり、これまであった店がなくなっていたり、逆に新しい店ができていたりした。コロナの影響を受けて撤退を余儀なくされた店もあったのだろうし、逆にこの機会に出店した店もあったのだろう。

駅に来たことが半年振りだったということは、この半年間、私はフローニンゲンから外に出なかったことを意味している。確かにこの半年間は、街の中心部のオーガニックスーパーに行くか、かかりつけの美容師のところに行くか、近所のスーパーに行くことしかしていなかったように思う。そうしたこともあり、今回アテネに行くことは自分にとって本当に新鮮なことのように感じられるだろう。

たった今、列車がスキポール空港に向けて出発した。確かに時刻は7時前であるから少し早いのだが、いつもの旅の時よりも乗客は少ない。そして事前情報にあったように、乗客はみんなマスクを付けている。もちろん、私も今マスクを付けている。

マスクを付けるのも本当に久しぶりなことであり、最初は少し慣れないかもしれない。実際に、メガネがすぐに曇ってしまうことには手こずり、マスクの位置をうまく調節すればそれを防げることに気づいた。

確かティッシュなどをマスクに挟めば曇りを防止することができると以前聞いたことがあり、それを試してもいいかもしれない。今は幸いにもそれを試さなくてもなんとかメガネが曇らずに済んでいる。

フローニンゲンを出発した列車からの風景はとても長閑である。ちょうど今、牧場の横を通過しており、牛や馬の姿が見える。彼らは朝食として牧草を食べている。

ここから空港までは約2時間ほどの列車の旅となる。スキポール空港に到着するのは9時前であり、フライトの時間は12時、ボーディングが始まるのは11時20分だ。

空港に到着したら速やかにセキュリティーチェックを抜けて、いつものようにラウンジで寛ぎたい。今回のコロナを受けて、飲み物や食べ物はセルフではなく、注文式になったようなので、サラダとエスプレッソでも注文したいと思う。

それでは今から作曲実践を少々行い、その後、持参したロイ·バスカーの思想の解説書を読みたいと思う。創作と読書と共にある旅。こうした旅を通じて、また自己が少しばかり深まりを見せ、人生がより充実したものになるだろうか。スキポール空港に向かう列車の中:2020/7/23(木)06:58

6040.【アテネ旅行記】スキポール空港の様子

時刻は午前9時半を迎えた。予定通り、9時前にスキポール空港に到着した。

空港の現在の稼働状況を確認することは、1つの確認ポイントとして設けていたことであり、空港に到着してすぐに気づいたが、空港を利用している人はやはりまだ少なかった。空港内を行き交う人たちの大半はマスクを付けており、チェックインカウンターの付近では「マスク着用」の立て看板が立てられていた。

空港内の店も閑散としていて、全体として空港の利用率は平常時と比べて35%ほどであった。人が少ない分、空港内の移動は速やかであり、セキュリティーチェックは全く並ぶことなく、すぐに通過できた。

今回、初めてiPad Proを旅に持って来たこともあり、パソコンはカバンから出していたのだが、iPad Proをカバンの外に出すことを忘れていて、それが引っかかってチェックを受けた。だがそれもすぐに終わり、結果として数分以内にセキュリティーチェックを通り抜けることができた。

そこからは空港ラウンジに向かった。いつものようにAspireラウンジに到着し、受付でプライオリティーパスとボーディングパスを提示したところ、プライオリティーパスがカードリーダーに通らなかったようだった。

おかしいなと思っていたところ、受付の方から、「申し訳ありませんが、期限が切れていますね」と言われた。そんなはずはないと思って確認したところ、なんと今年の3月末に期限が切れているようだった。

半年前の旅行の際にプライオリティーパスにはお世話になっており、てっきり期限は今年の年末までだと思い込んでいたようだった。

ラウンジでは飲み食いが自由にできるだけではなく、今このようにしてパソコンを広げて日記を書くこともできるし、作曲実践もできる。何より、半個室スペースのような場所で静かにフライトまでの時間を過ごせることがとても快適のため、今回はプライオリティーパスを使うのではなく、ラウンジ使用料をそのまま支払うことにした。飲み食いを自由にできる点と、2時間強の時間を静かな環境で過ごせることを考えると、ラウンジ使用料は安いものである。

ラウンジに入って早速席を確保し、ダブルエスプレッソを取りに行った。事前情報と異なり、セルフサービスで飲み物や食べ物を取れるようになっていたことは有り難い。ただし食べ物に関しては種類が減っていて、以前のように食べ物が空気に晒される形で置かれているのではなく、小さな皿に取り分けられていて、全てにサランラップが覆いかぶされていた。

それでは今から作曲実践をし、時間があれば絵を描きたい。スキポール空港までの列車の中では、4曲ほど短い曲を作り、ロイ·バスカーの思想体系をわかりやすく解説した“The Order of Natural Necessity: A Kind of Introduction to Critical Realism”を読み進めることができた。飛行機の中では作曲ノートを広げるスペースがあまりないであろうから、ラウンジでは作曲と絵を描くことに専念し、フライトの中で読書を進めていきたいと思う。

アテネ旅行を終える日にアテネの空港でもラウンジを利用しようと思っていたが、プライオリティーパスが活用できないので、そこでも再度ラウンジ使用料を払おうと思う。アテネからフローニンゲンに戻って来たら、プライオリティーパスの更新を忘れずに行い、実家宛にそれを送ってもらう。

母に連絡をし、それをフローニンゲンの自宅に送ってもらうようにお願いしよう。そうすれば、秋の日本への一時帰国の際には、いつものようにプライオリティーパスを使ってラウンジが利用できるだろう。Aspireラウンジ@スキポール空港:2020/7/23(木)09:55

6041.【アテネ旅行記】アテネに無事に到着して:アテネに対する最初の印象

つい先ほど、無事にアテネ空港に到着した。今、空港からアテネ市内に向かう高速バスの中にいる。

今回搭乗したフライトは、やはりコロナを考慮して満席になっておらず、乗客が適度な距離を保てるような形になっていた。機内ではマスク着用が義務付けられていたが、特に息苦しくなく、3時間のフライトはあっという間であった。

今回はフライト中にパソコンを開くことをせず、ロイ·バスカーの思想体系について解説した書籍を食い入るように読み進めていた。その書籍を読むのは今回が初めてであり、いつもであれば初読の書籍はざっと読み進め、その書籍で書かれていることに慣れ親しむような形で読書を進めている。

今回はそのような形で土地勘を養うような読書ではなく、最初から一言一句読み進めるようにしていた。というのも、その書籍はバスカー本人が書いたものではなく、他の学者が書いた概要書であり、説明がとても平易だったからである。

本日ホテルに到着してからも続きを読むかもしれない。そうすれば、今日か明日中に初読を終えることができそうだ。

今回のフライトにおいては荷物の数量制限があり、帰りの荷物を増やすことはあまり得策ではない。そうしたことから、アテネ市内で古書店巡りをする際には、美学書に絞って古書を求めようと思う。

真善美の発祥の地でもあるアテネで購入する古書は、必ずや思い出深いものになるだろう。古書との素敵な出会いがあることを期待する。

アテネ空港に到着し、飛行機から空港に向かうシャトルバスに移動している時、初めてアテネの外気に触れたのだが、思っていたほど暑くはなかった。確かに気温は30度を超えていたのだが、湿度が高くないためか、カラッとした暑さだった。このような気候であれば、朝夕はそれほど暑さを感じることはないだろうし、日中は日陰を選んで移動をすれば、汗だくになるようなことはなさそうだ。

飛行機の上からアテネ全貌を眺めていたときに、アテネの固有な風土を思った。気候区分としては、確かに半年前に訪れたマルタ共和国と同じ区分になるのだろうが、空の上から見た土地の雰囲気は随分異なっているように思えた。空の上から見たアテネは、黄土色の土地に、転々とした形で緑が植えられている光景が印象に残っている。

今この瞬間にアテネの夏を味わっていると、こうした暑さを持つ土地からも古代ギリシャにおいて偉大な哲学者が数多く生まれたことに思いを馳せずにはいられない。以前の私の偏見としては、暑い地域には優れた哲学者はほとんど生まれていないと思っていたのだが、ギリシャは例外の土地なのかもしれない。

もちろん、古代ギリシャにおいては今のように気温が高くなかった可能性もあるし、そもそも社会構造が異なり、古代ギリシャにおいては哲学者は考えることに専念できるような社会的状況の中にあったのかもしれないという可能性もある。いずれにせよ、暑い地域においても哲学的な思索を深めることが不可能なわけではないことを改めて思う。

今乗車しているバスは、空港の4番出口から出ているX95という高速バスだ。市内まで1時間強ほどの乗車時間となる。

チケットカウンターは乗り場のすぐ横にあり、そこは現金しか受け付けていないと事前に知っていたので、久しぶりに現金で支払いをした。片道は6ユーロである。

15分に1本バスが出ており、1本早いバスに乗れたことは幸運である。ホテルに到着したら荷物を置き、歩いてすぐ近くのオーガニックスーパーに行き、水と夕食を購入したい。今日の夕食はサラダとチーズかタンパク質が豊富なクラッカーか何かを摂取しようと思う。アテネ:2020/7/23(木)17:10

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