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4639-4643:フローニンゲンからの便り 2019年7月1日(月)


タイトル一覧

4639. 七月を迎えた朝に思うこと

4640. 脱却と戯れを通じた幸福感を示唆する夢

4641. 至福さをまとった朝に

4642. 仮眠中の感覚的ビジョン:具体と抽象の往来

4643. 発達の原理に即した作曲実践

4639. 七月を迎えた朝に思うこと

いよいよ今日から新たな月を迎え、7月が始まった。7月最初の日は月曜日であり、今朝はとても爽やかである。

一週間の天気予報を確認してみたところ、軒並み晴れマークが続いており、それを見るだけで気分が明るくなる。気温に関しても申し分なく、最高気温はいずれの日も10度後半であり、最低気温は10度前半だ。

7月を迎えたフローニンゲンは、本当に清々しく、とても過ごしやすい。気がつけば、フローニンゲンでの生活も4年目を迎えようとしている。

この街で暮らせば暮らすほど、フローニンゲンの落ち着きと快適さを感じる。天候に関しては、確かに冬の時代は厳しい寒さが続くが、夏が涼しいというのが何よりも嬉しい。身体に間違いなく悪影響を与えるであろうクーラーを一切使うことなく夏を過ごすことができるのは、身体の機能を健全に保つ上で何よりも嬉しいことである。

フローニンゲンにやってきたことによって、夏という季節に対する印象が大きく変わったように思う。こうした涼しげな夏が存在するということ、そしてそうした爽やかさを感じさせてくれる夏の中に、灼熱の夏とは違った楽しみがいろいろと存在していることに気づかせてくれたのはフローニンゲンだった。7月というのはもう立派な夏であり、フローニンゲンで迎える4回目の夏を満喫しようと思う。

昨日は、起業家ビザの申請に向けてビジネスプランを作成し、無事にそれを完成させることができた。1時間半ほど集中し、それが完成したことによって、今日は自分の創造活動に思う存分打ち込むことができる。

ビジネスプランに関しては、一旦文章を寝かせ、移民局に提出する前に再度レビューをし、加筆修正を施しておきたい。本日の計画としては、作曲実践と日記の執筆を主軸にしていく。

午前中に一件ほど、協働プロジェクト関係のオンラインミーティングがある。それを終えて日記を執筆するか、作曲実践をした後に、今日は夕方ではなく、昼前か昼過ぎにジョギングに出かけたい。

その帰りに近所のスーパーに立ち寄り、サツマイモとトマトを購入する。サツマイモは夕食時にデザート代わりに食べており、トマトに関しては夜に有機豆腐と一緒に食べるか、昼に味噌汁を飲むときに果物代わりにそれを食べている。

サツマイモとトマトが切れてしまったことに加えて、醤油と小麦若葉も切れかかっているため、明日は街の中心部のオーガニックスーパーに行き、そこで醤油と小麦若葉を購入したい。

日々、本当にオーガニック食材にお世話になっており、それがなければ生きていけないと思わせてくれるほどだ。特に、TerraSanaというオランダのオーガニック食品の販売会社にはお世話になっており、そこに投資をしたいと思うほどなのだが、どうやら未上場であり、そこに投資をすることは難しいようだ。

今現在、ヨーロッパの株式市場に上場しているオーガニック食品関連の会社を少しずつ探している。まだ良い会社を見つけられていないのだが、もし発見をしたら、その会社を応援する意味で投資を検討したいと思う。

今後はオーガニック食品産業とブロックチェーン産業に焦点を絞って調査をし、近い将来に投資を行っていきたい。フローニンゲン:2019/7/1(月)06:02

No.2153: A Dancing Gentle Breeze

A gentle breeze of the early morning is dancing. Looking at the dance, I become elated. Groningen, 08:06, Monday, 7/1/2019

4640. 脱却と戯れを通じた幸福感を示唆する夢

時刻は午前6時半に近づきつつある。今朝は風がほとんどなく、小鳥たちの鳴き声がより直接的に耳に届けられるような感覚がある。

風に運ばれてくる小鳥たちの鳴き声も美しいが、風がない状態で聞こえる小鳥たちの鳴き声もまた美しく、そこには別の美しさがあるように感じる。

今、太陽がぐっと昇り始め、赤レンガの家々の屋根を黄金色に照らし出した。屋根や窓ガラスに反射する朝日は、これもまた小鳥たちの鳴き声の美しさとは別種の美しさを感じさせてくれる。

どうやら風がほとんどないのは地上だけではなく、上空においてもそのようだ。空にぽつりと浮かぶちぎれ雲を眺めていると、その進行はとてもゆっくりである。

あの雲のように、今日もゆっくりと自分の取り組みを前に進めていきたいと思う。集中と没入の二つを念頭に置き、自分のライフワークに専心していく。

早朝の作曲実践に取り掛かる前に、今朝方の夢について振り返っておきたい。夢の中で私は、ヨーロッパの見知らぬ街にいた。

その街は、それほど経済的な発展を遂げておらず、しかし未開の地でもなく、節度のある発展を遂げてきた街のようだった。そんな街をしばらく歩いていると、私の身体は突然その街のある建物の中にあり、その建物が炎上をし始めるという出来事に遭遇した。

その建物にいた人たちは、不安と恐怖を感じているようであり、右往左往していた。そのため私は、彼らをできるだけ落ち着かせるように言葉掛けをして、避難通路の方向を示し、彼らを迅速に外に出した。

全員が建物の外に出たことを確認した後に、いざ私も外に出ようとすると、上の階の床が崩れ落ち、私の目の前の通路を塞いだ。燃え上がる炎を見ながら、どのようにここから脱出するかを考えていると、煙にやられてしまったのか、私はその場に倒れてしまった。床に伏しながらも、必ず脱出する手段があるはずだという考えが私の中にあり、決して生きることを諦めない自分がそこにいた。

次の夢の場面では、ある女性の友人と一軒家のリビングで話をしていた。彼女は女の子の愛犬を連れてきており、私は彼女の愛犬と戯れていた。

その犬は小型犬であり、容姿は可愛らしく、どこか実家の愛犬を彷彿とさせた。最初、彼女の愛犬は、部屋の隅っこで寝ていたのだが、私がしばらく遠くからその様子を眺めていると、私の視線に気づいたのか、ある時ふと起き出して、こちらの方に嬉しそうに駆け寄ってきた。そこからじゃれ合いが始まった。

しばらく彼女の愛犬と遊んでいると、彼女と犬の双方がどこかに消えてしまった。まるで神隠しのようであり、それは一瞬の出来事であった。

彼女と犬が消えてしまうこととほぼ同時に、実家で飼っている愛犬が部屋に現れた。愛犬は先ほどの犬に負けないほどに、嬉しそうに私の方に駆け寄ってきた。

私はすぐさま体をかがめて、愛犬とじゃれ合い始めた。私の顔をペロペロ舐める愛犬はとても愛らしく、こうして愛犬と戯れていることの中に大きな幸せを見出していた。今朝方はそのような夢を見ていた。

火事に関する最初の夢においては、いかなる状態に置かれようが、その状態を達観して冷静に意思決定及び行動をしていこうとする自分の姿が現れているように思う。現在何か苦境に置かれているかというとそうではないが、ここ最近考えているように、既存の人間関係から脱却をする必要があると考えている。

既存の人間関係の網の目から脱却したその先に、建物の外に該当する新たな世界が開かれているように思う。今日もまた、既存の人間関係を清算するための意識を持ち、その実現に向けた小さな行動を積み重ねていく。

次の夢においては、やはり二匹の犬とじゃれ合い、そこに幸福感を感じていた自分の姿を忘れることができない。起床して2時間弱が経つが、その時の幸福感がまだ自分の内側に残っている。特に愛犬と戯れている時に、多大な幸福感を感じていた。

愛すべき存在との戯れ。仮にこの世界にいる数多くの存在者たちが愛すべき存在となり、それらと戯れることができれば、どれだけ毎日がより幸福なものになるかを思う。フローニンゲン:2019/7/1(月)06:44

No.2154: Enjoyable Days

My days are colored by enjoyment. Groningen, 09:00, Monday, 7/1/2019

4641. 至福さをまとった朝に

時刻は9時半を迎えた。先ほど二曲ほど曲を作り、もうしばらくしたら、協働プロジェクトに関するオンラインミーティングがある。この日記を書き終えたら、ミーティングに向けて資料の確認をしておこうと思う。

今日はとても涼しげな天気であり、風がとても爽やかだ。書斎の窓から景色を眺めているだけで、どこか幸福な気持ちになってくる。そして、日々が楽しげな色合いを帯びていることにも気づかされる。

先ほど二曲ほど曲を作っている最中に改めて、俳句的作曲をこれからも心がけていこうと思った。決して長い曲を作ろうとせず、その瞬間の自分の内側に起こっている感覚をある小さな音のまとまりとして形にしていく。

往々にして自分の内的感覚を形にすることに関して、長い曲を作る必要などない。今日も作曲実践を旺盛に行っていこうと考えており、その際には絶えず俳句的作曲を心がけていく。

その他にも先ほど考えていたのは、今は作曲における実践を旺盛に行っていく時期であり、理論的な学習はほどほどにするということである。実践を一気呵成に行う時期の後に、小休憩として、理論を一気呵成に学ぶ時期を設ける。

昨日も実感していたが、いくら理論書を読んだところで技術が高まるわけではなく、何よりも、実践経験がなければ、書籍の中に書かれている大部分のことが理解できないという状況に遭遇することが頻繁にある。そうしたことからも、何はともあれ、実践経験を豊富に積んでいくことを最優先にしていく。

オンラインミーティングの後に行う作曲実践においては、バッハの4声のコラールに範を求める。その際には、オーグメントやディミニッシュをスパイスとして積極的に活用してみようと思う。

前者に関しては、浮遊感を出したい箇所に適用し、後者に関しては、幾分不気味な雰囲気を出したい箇所に適用してみる。二つを混在させる形で用いるのも方法の一つだが、あえて二曲に分けて、片方の曲にはオーグメントを積極的に活用し、もう片方の曲にはディミニッシュを活用するという形で曲を作っていこうかと思う。

とにかく実験に次ぐ実験、実践に次ぐ実践を心がけていく。こうした小さな積み重ねが、いつか自由に自分の内的感覚を曲として表現出来る境地に自分を運んでくれるだろう。フローニンゲン:2019/7/1(月)09:45

No.2155: The Mystery of Floating Clouds

Looking at clouds in the sky, I can find various mysteries. Once I shift my focus from clouds to myself, I can find more mysterious aspects about myself. Groningen, 12:13, Monday, 7/1/2019

No.2156: A Lump of Feeling

A lump of my feeling showed up. Groningen, 13:03, Monday, 7/1/2019

4642. 仮眠中の感覚的ビジョン:具体と抽象の往来

時刻は午後の1時半を迎えた。早朝には風がほとんどなかったが、今は程よく心地良い風が吹いている。

つい今しがた仮眠から目覚め、これから午後の活動に取り掛かっていく。本格的に活動に入る前に、ヘンプパウダー、カカオパウダー、ハチミツ、ココナッツオイルを混ぜたドリンクを作り、それを飲みながらリラックスかつ集中して活動に従事したい。

先ほどの仮眠中には鮮明なビジョンを見ることはなかったが、現在投資している案件がうまく進展し、その投資が実ったという感覚的ビジョンがあった。投資が実るまでのストーリーがうっすらと見え、案件が結果を得たことをもってして、一旦その投資銘柄の利益を部分的に確定させることを行っている自分がいた。

日々、投資や作曲について学習と実践を重ねていくと、それらに関する事柄が無意識レベルにまで浸透し始めているようだ。

早朝の時点ではゆったりとしていた足取りの雲も、今は少し歩む速度を上げている。雲をぼんやりと眺めていると、そこから様々な発見が得られるのだが、観察対象を自己に移せば、より多くの発見が得られることが興味深い。未だ知らぬ自己の側面の探求に終わりはない。

今朝方時点での予定では、昼前か昼過ぎに近所の河川敷にジョギングに行こうかと思っていたのだが、結局まで行けていない。というのも、作曲実践においてどうしても試してみたい観点があり、その観点に関する実験をするのにのめり込んでしまっていたからだ。

そのように実験及び実践にのめり込むことはとても肯定的なことであり、それによって予定が変更になることはあってしかるべきである。ここからも二曲続けて曲を作ろうと思っており、その際には午前中に試していた観点と同様のテーマを掲げて曲を作っていく。

具体的には、午前中はオーグメントの和音を活用することに焦点を当てており、ここからはディミニッシュの和音を活用することに焦点を当てて二曲作る。今後もこのように、自分なりのテーマを持って絶えず作曲実践に取り組んでいく。そして、それは何も作曲に限ったことではなく、投資の学習や実践においても当てはまる話でもある。

毎回の作曲実践では、具体と抽象の行き来きを強く意識する。言い換えると、具体的な体験を積むことそのものを大切にし、体験から得られた学びや課題を言語化していく。

そして、自分なりの理論を作っていく。そこから自分で構築した理論を再び新たな具体的体験に当てはめてみて、理論の精緻化を行ったり、時には理論そのものを破壊したり、手放したりしていく。

とにかく一つの理論に固執するのではなく、自分の中に無数の理論を構築していく。

慣れ親しんだ観点や技法を活用するのではなく、絶えず新たな観点や技法を試していく。そうした実験的な試みが、新たな学びを絶えずもたらし、自分の作曲技法の幅と深さを押し広げてくれることにつながるだろう。フローニンゲン:2019/7/1(月)14:01

No.2157: An Elegant Spice

I’ll add an elegant spice to my daily life, which would lead to making it more colorful and deepening the blissful taste of life. Groningen, 14:19, Monday, 7/1/2019

No.2158: A Quiet Movement of an Emotion

I feel a quiet movement of an emotion. Groningen, 15:39, Monday, 7/1/2019

No.2159: Celebration of Rebirth

We can be reborn not only everyday but also at any moment during a day. Groningen, 16:35, Monday, 7/1/2019

4643. 発達の原理に即した作曲実践

時刻は午後の7時を迎えた。つい先ほど夕食を摂り終え、これから就寝に向けて一日を締め括るための取り組みを行っていく。

今、フローニンゲン上空の空は曇っており、今日は珍しく夕日が見えない。いつもは大抵、この時間は西日が強く、食卓のカーテンを閉めているのだが、今日はその必要がない。

少しばかり強いが、涼しげな風がフローニンゲンの街を吹き抜けている。

明日は、事業登録をするために、自宅から歩いて30分ほどの場所にある商工会議所に足を運ぶ。ちょうどその場所は、私がフローニンゲン大学の実証的教育学のプログラムに在籍していた時に、ある授業の試験で会場になっていた市民ホールの横にある。幸いにも、明日もまた涼しい天気のようなので、30分ほどのウォーキングを楽しみながら商工会議所に行く。

今日はこれから、ゆったりとした気持ちで作曲実践に取り掛かる。作曲実践を始めてから一年半ほどが経ち、ついに作曲実践が日記を執筆するかのような感覚で行われるようになってきた。

もちろん、技術的には全くもって初心者の域を出ないのだが、作曲に取り組む際の高揚感や、それがもはやゲームをするかのような楽しさや、さらには呼吸をするかのように自然な実践になり始めているのは本当に喜ばしいことである。

明日から作曲実践をする際には、参照する楽譜の中で顕現している音楽上の構造的パターンを、まるで写真に写すかのように視覚的かつ体感覚的に捉えていく。そうしたパターンを体に染み込ませていけばいくほど、より自らの身体を通じて曲を生み出していくことができるだろう。

他のいかなる実践と同様に、作曲実践もまた、認知的な実践という側面以上に、身体的な実践であるということを肝に銘じたい。

作曲上の運動神経が涵養されていなければ、作曲などできないのである。そうした運動神経は素質的なものというよりも、訓練によっていかようにも伸ばしていくことができる。

今日はこれから作曲実践をまた行っていくが、その際には、今日の午前と午後に作った曲をアレンジする形で作曲をしていきたい。具体的には、一度作った曲のテンポや調を変え、メロディーラインの形を変えながら、原型の曲を作った時には試していなかった観点を試していく。

ここでも科学者が仮説を持って実験をしていくのと同様の意識と方法で曲を作っていく。原型の曲の根源は残るだろうが、違う曲に変えていく訓練を自らに課していきたい。

それは、原型を変貌させていく訓練だと位置付けることができる。この訓練に慣れてくれば、そこから今度はさらに発展して、二つの異なる曲を再度統合させ、よりまとまりのある一つの大きな曲にしていく。

そのようなことを考えていると、このプロセスは、発達の原理である差異化と統合化の原理に似ていることがわかる。

午前と午後に作った曲を一度差異化させ、そこで生み出された曲と原曲を統合する形で新たな曲を作っていくということを今後行っていきたい。そうした実験的試みは、特に夕食前から夕食後にかけて行っていこう。

早朝から夕方にかけては、新しい原型の曲を作っていく。そうした実践スタイルを明日から取り入れてみようと思う。フローニンゲン:2019/7/1(月)19:24

No.2160: In the Splendid End of a Day

Today was filled with fulfillment. I’ll spend a wonderful time tomorrow, too. Groningen, 19:59, Monday, 7/1/2019

7月1日(月)に生まれた曲たち

Op.1346 踊るそよ風

Op.1347 楽しげな日々

Op.1348 浮かぶ雲の不思議さ

Op.1349 感情の塊

Op.1350 エレガントスパイス

Op.1351 感情の静かな動き

Op.1352 再誕の祝福

Op.1353 一日の華麗な終わりに

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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